台湾報告会レポート5 姉妹校協定の締結 〜優しさを繋ぐ対話と交流を通したESD〜
市邨高校と国立鳳山商工高校が、今後の継続的な交流と協働を確認
本事業に取り組んできた名古屋経済大学市邨高等学校と国立鳳山商工高校は、このたび姉妹校協定を締結しました。

これまで両校は、オンラインでの継続的な学び合いを基盤としながら、パレスチナの子どもたちへの学校支援、カンボジアの子どもたちへの学校支援、難民女性のフェアトレード支援など、国境を越えた国際支援活動にともに取り組んできました。今回の協定は、そうした実践を一過性の交流で終わらせることなく、今後も継続的に発展させていくことを両校で確認する大切な節目となりました。

姉妹校協定では、両校がこれまで築いてきた信頼関係を基盤にしながら、今後も教育交流と協働を進めていくことが確認されました。具体的には、生徒・教職員の相互交流、オンラインを活用した継続的な学習交流、教育活動や探究活動に関する情報共有、平和・国際理解・ESDに関わる協働的な学び、そして必要に応じた学校訪問や文化交流などを通して、相互理解と友好関係をさらに深めていくことが協定の趣旨として盛り込まれています。

また、本協定は、単に学校間の親善を確認するものではなく、両校の教育実践を今後も支え合いながら発展させていくための約束でもあります。世界の課題についてともに学び、発表するだけにとどまらず、その学びを実際の国際支援活動へとつなげてきた両校の歩みは、今回の姉妹校協定によって、より確かな継続性をもつものとなりました。

今後も、両校の生徒たちが互いの文化や価値観を学び合いながら、対話と交流を通して学びを深めていくことが期待されます。
このような姉妹校協定の締結は、ユネスコ憲章第1条が示す、教育・科学・文化を通した諸国民の交流と相互理解の促進にも通じるものです。異なる国や地域に生きる若者たちが、継続的に学び合い、共に考え、共に行動する関係を築いていくことは、「人の心の中に平和の砦を築く」というユネスコの理念を、学校教育の中で具体的に形にしていく営みの一つといえます。

また、文部科学省が重視する「主体的・対話的で深い学び」や、文部科学省EDU-Portニッポンが大切にする、国境を越えた教育交流と学びの共有という視点から見ても、両校が継続的な協働を確認したことは、今後の教育実践を考えるうえで大切な意味をもつものです。
これまでの探究活動や国際支援活動を今後の学びにつなげていくことは、生徒たちにとっても、自らの学びが社会や世界とつながっていることを実感する機会となります。
さらに、こうした継続的な交流の約束は、ESD(持続可能な開発のための教育)の視点からも大切な学びの基盤となります。

異なる背景をもつ仲間と長期的に関わりながら、世界の課題を共有し、問いを深め、行動につなげていくことは、持続可能な社会の担い手を育てる学びと深く関わっています。また、互いを尊重しながら対話を続ける関係を築くことは、SEL(社会性と情動の学習)の視点からも、生徒たちの関係形成やウェルビーイングにつながる大切な経験となります。
市邨高校では今後も、ユネスコの理念、ユネスコ憲章の理念、文部科学省EDU-Portニッポンの趣旨、そして市邨学園の建学の理念に則り、国立鳳山商工高校との姉妹校交流を大切にしながら、対話と交流を基盤とした探究的な学びと国際協働のESD実践を積み重ねてまいります。
これまでのとりくみはこちら(市邨高校ユネスコ平和教育インスタグラム報告)

