教育実習生の研究授業が行われています

先月から来ている教育実習生ですが、実習の集大成である【研究授業】が今週、各実習生の受け持つクラスで行われています。

英語担当の実習生・岡本さん(名古屋外国語大学4年)は、いちむらが実践しているGDM(Graded Direct Method)教授法に挑戦。研究授業では、非常に落ち着いて授業のテンポをうまくコントロールしながらもイキイキした雰囲気で主体的な授業を展開していました。

“give”の導入

絵やモノを使って実際に状況を作り出し、自分の視点で英語を発話することで進んでいくGDMの授業。日本語による説明を一切介さず、英語を英語のまま理解し、英語脳を育てる教授法です。

ペアでワークシートに取り組む生徒たち

前回の復習→本時の主題→ペアワーク→ワークシート…と、スムーズに時間通りに終えることができました。手作りの絵カードや指名の工夫など、自分なりのアイデアも取り入れられており、生徒たちも集中して取り組んでいました。

他にも、保健体育や音楽、社会といった教科で、実習生による研究授業が行われています。いつか教員免許を取得した卒業生たちが、OBOGとして母校に教員として戻ってきてくれたらうれしいです。

学習塾様対象 学校説明会

6月4日(木)の午前、本校では学習塾様対象の学校説明会を行いました。中学校校舎の視聴覚室にて、昨年度のいちむらならではの教育活動紹介、各コースの説明はもちろん、入試結果の報告などもさせていただきました。

全体の説明会

この日はちょうど授業参観が中高ともに行われており、全体の説明会後は、自由に校舎を回っていただき、授業見学をしていただきました。教え子の頑張る姿を見ていらっしゃる先生方も多く見えました。

授業見学の様子

お越しいただいた先生方、このたびは誠にありがとうございました。学校と塾、これからの時代の教育を担う者として、今後も密に連携を取りながら、頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

高2ブライトコース 企業訪問ガイダンス①

高校2年生ブライトコースは、6月2日(火)の6限目、講堂にて企業訪問ガイダンス①を行いました。NPO法人アスクネット・水谷さんにお越しいただき、企業訪問にあたっての心構えや、チームビルディングについて研修を行っていただきました。

訪問先の企業別に分かれたグループで、ワークショップ形式で活動しました。1つ目は、声を出さずに五十音順に並ぶ、という活動。身振りや手ぶりでお互いの名前を伝え合いながら、試行錯誤していました。2つ目の活動は、チームに1枚ずつ配布された新聞紙を、3分以内にいかに長くちぎれるかを競う、というものでした。ゲームとして盛り上がりながらも、チームで作戦を話し合って実行し、それをふり返って次の活動につなげていくという意味では、企業訪問も同じです。この1年間ともに活動するグループとして、楽しくチームビルディングで来たのではないでしょうか。

チームビルディングの様子
みんなで協力して活動します

アスクネットの水谷さん、ありがとうございました。生徒たちは7月のコース別自主活動日での初回訪問に向けて、今後も準備を続けていきます。次回はプロを招いてのマナー講座を実施する予定です。

だいぶ長くちぎれました!
チームワーク発揮できたかな?

AICHI TECH DAY 2026に出展しました

5月24日(日)、長久手市の愛・地球博記念公園内「地球市民交流センター」にて開催された「AICHI TECH DAY 2026」に、【いちむら理科】としてブース出展を行いました。当日は主催者発表で3,000名以上が来場し、会場は多くの来場者でにぎわいました。

事前準備
学校でリハーサル

会場では「光と色のサイエンス・ラボ」をテーマに出展し、科学研究部および理科有志の生徒が中心となり、教員4名・生徒10名で運営にあたりました。出展に向けては生徒スタッフを公募し、放課後の事前学習を2回実施するなど、準備を重ねてきました。

当日の生徒スタッフたち
ブースの準備です

出展ブースでは、来場者が楽しみながら科学を体験できる以下の3つの講座を実施しました。

  • 光が美しく見える「分光シート工作」
  • 紫外線で色が変わる「ビーズアクセサリ作り」
  • 生き物やLEDのミクロな世界を観察する「顕微鏡体験」

子どもから大人まで多くの方にご参加いただき、体験を通して光や色の仕組みに興味を持っていただきました。特に、自身の作品や観察した結果に驚きや感動の声が上がる場面が多く、生徒たちにとっても貴重な発信の機会となりました。

来場者を迎えます
長久手市長も来場
子どもたちにレクチャー
分光シートを作ります

ブースへの参加者は計282名(体験者268名、教員4名、運営生徒10名)にのぼり、大盛況のうちに終えることができました。今回の経験を通して、生徒たちは科学の楽しさを伝える喜びや、主体的に活動することの大切さを学びました。今後はふり返り・反省を活かして、さらなる活動の充実につなげていきます。

片付けもみんなで

生徒のふり返り~AICHI TECH DAY 2026を終えて~

(1)私はAICH TECH DAY 2026を通して様々なことを得られました。その中で、最も印象的な経験は人に合わせて対応する技術です。このイベントでは幅広い年齢層の方がいらっしゃいました。まだ歩けるようになったばかりのような小さなお子さんや、博識なご年配まで。一人一人に合わせた幅広く、柔軟な対応が求められました。その成果として、目線を合わせたり言い回しを優しくしたりなど、人に合わせた対応ができるようになりました。決して長い時間とは言えないですが、その場所、その機会でしか得られない貴重な経験を得ることができたと思います。ですが、まだ至らぬ点も多く、こうして得た経験をもとに今後の活動に取り組んでいきたいと思います。

(2)本日は理科のイベントに参加させていただきました。緊張して臨みましたが、会場の雰囲気に大きく助けられました。私は入学してから初めてこのようなイベントに参加させていただいたのですが、先生方や生徒の皆さんが暖かく接してくださいました。そしていざ接客してみると、どうしたら参加者が楽しめるのか、上手く伝わるのかを考えることにやりがいを感じました。他にも、参加者の年齢などに合わせて喋りや言い方を変えるのが難しかったです。愛知県内に数ある学校の中で選ばれたということで、とても貴重な経験だったと思います。また次もこのような機会があれば、ぜひ参加させていただきたいです。
本当にありがとうございました。

(3)今回、理科イベントに参加してみて、初めの方はうまく紫外線によって色が変わる仕組みを子どもたちにわかりやすく伝えることが難しかったが、何度も説明したことで、子どもたちがわかる身近な例で仕組みを伝えることができました。また、自分では気づけなかった気づきがあり、とても勉強になりました

(4)今回のブース運営を通して、お客さんに科学の楽しさを伝えると同時に、私も科学の楽しさや、教えることの楽しさを知ることができました。お客さんによって説明の仕方を変えたり、より楽しいと感じさせることができる方へ話をカスタマイズすることで、より説明に深みを持たせることができるのだということを学びました。今後もこの様なイベントがあればぜひ参加したいです。
ありがとうございました。

(5)今回のイベントでは、以前も経験した分光シートの説明をしました。経験ありとはいえ、かなりの人数が来ることが予想されていて、しっかりとした説明ができるか不安でした。しかし、実際にやってみて、思った以上にしっかり話すことができ、一年生も飲み込みが早く、とてもいい対応ができたと思います。今回のイベントで、程よくハキハキした声の出し方、適度な休憩の必要性が分かったので、次回からのイベントに活かしていきたいです。

ユネスコ探究活動を通したESD推進の取組が紹介されました

2026年5月26日、サステナブル・ブランド ジャパンに掲載された記事「国際交流とICT活用で、ESD教育をどう発展させるか」において、本校ユネスコ平和教育推進部主任の松野至教諭が登壇した「サステナブル・ブランド国際会議 2026 東京・丸の内」でのセッション内容が紹介されました。

リンクはこちら
国際交流とICT活用で、ESD教育をどう発展させるか

本校では、市邨学園の建学の精神とユネスコの理念に則り、学校教育を通して社会に貢献することを大切にしながら、ユネスコスクールとしての探究活動・ESD推進活動に取り組んでいます。ユネスコ平和教育推進部では、生徒が世界や地域の課題を自分ごととして捉え、調べ、考え、国内外の仲間や専門家と対話し、発信・行動へとつなげる探究活動を継続してきました。

この取組は、単なる国際交流や支援活動ではなく、文部科学省が重視する「持続可能な社会の創り手」の育成、学校現場で求められる探究的な学び、そしてユネスコスクールとしての平和教育の理念を結び付けた教育実践です。生徒たちは、平和、難民問題、国際協力、地域連携などの課題について学び、多様な人々との対話を通して考えを深め、社会に向けて発信し、実際の行動へとつなげています。

これまで本校では、台湾の国立鳳山商工高等学校をはじめとする海外の学校との交流、カンボジアの学校支援、パレスチナ難民支援、シリア・パレスチナ難民女性のフェアトレード学習、国連機関やNGOとの連携などを通して、生徒が平和や公正について考える機会を積み重ねてきました。

また、これらの活動は、本校だけで進めてきたものではありません。仲田銀座商店街の皆様、名古屋市の皆様、国内外の専門家の方々、関係機関の皆様のご理解とご協力をいただきながら、地域と世界をつなぐ学びとして形づくられてきました。日頃より本校の教育活動を支えてくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。

今回の記事では、本校の実践が「平和教育のためのICT活用」として紹介されます。ICTを単なる情報伝達の手段として用いるのではなく、国境や地域を越えた対話や相互理解を生み出すために活用している点が取り上げられています。

本校のユネスコ探究活動は、市邨学園の理念とユネスコの理念に基づき、生徒が社会課題を自分ごととして捉え、多様な人々と協働しながら、よりよい社会の実現に向けて考え、行動する力を育む教育事業です。

今回、サステナブル・ブランド国際会議という企業、教育機関、専門家が集う場で本校の取組が紹介されたことは、生徒たちが積み重ねてきた探究活動とESD推進の成果を、学校外の社会へ発信する貴重な機会となりました。

今後も市邨学園では、名古屋経済大学ユネスコESD推進室と、地域の商店街の皆様、国内外の学校、国際機関、NGO、企業、専門家の皆様との連携を大切にしながら、探究活動を通したESDを推進してまいります。

そして、生徒一人ひとりが平和で持続可能な未来を考え、行動する力を育む教育活動を継続してまいります。

市邨高校と台湾国立鳳山商工高校が姉妹校協定を締結

台湾報告会レポート5 姉妹校協定の締結 〜優しさを繋ぐ対話と交流を通したESD〜

市邨高校と国立鳳山商工高校が、今後の継続的な交流と協働を確認

本事業に取り組んできた名古屋経済大学市邨高等学校国立鳳山商工高校は、このたび姉妹校協定を締結しました。

これまで両校は、オンラインでの継続的な学び合いを基盤としながら、パレスチナの子どもたちへの学校支援、カンボジアの子どもたちへの学校支援、難民女性のフェアトレード支援など、国境を越えた国際支援活動にともに取り組んできました。今回の協定は、そうした実践を一過性の交流で終わらせることなく、今後も継続的に発展させていくことを両校で確認する大切な節目となりました。

姉妹校協定では、両校がこれまで築いてきた信頼関係を基盤にしながら、今後も教育交流と協働を進めていくことが確認されました。具体的には、生徒・教職員の相互交流、オンラインを活用した継続的な学習交流、教育活動や探究活動に関する情報共有、平和・国際理解・ESDに関わる協働的な学び、そして必要に応じた学校訪問や文化交流などを通して、相互理解と友好関係をさらに深めていくことが協定の趣旨として盛り込まれています。

また、本協定は、単に学校間の親善を確認するものではなく、両校の教育実践を今後も支え合いながら発展させていくための約束でもあります。世界の課題についてともに学び、発表するだけにとどまらず、その学びを実際の国際支援活動へとつなげてきた両校の歩みは、今回の姉妹校協定によって、より確かな継続性をもつものとなりました。

今後も、両校の生徒たちが互いの文化や価値観を学び合いながら、対話と交流を通して学びを深めていくことが期待されます。

このような姉妹校協定の締結は、ユネスコ憲章第1条が示す、教育・科学・文化を通した諸国民の交流と相互理解の促進にも通じるものです。異なる国や地域に生きる若者たちが、継続的に学び合い、共に考え、共に行動する関係を築いていくことは、「人の心の中に平和の砦を築く」というユネスコの理念を、学校教育の中で具体的に形にしていく営みの一つといえます。

また、文部科学省が重視する「主体的・対話的で深い学び」や、文部科学省EDU-Portニッポンが大切にする、国境を越えた教育交流と学びの共有という視点から見ても、両校が継続的な協働を確認したことは、今後の教育実践を考えるうえで大切な意味をもつものです。

これまでの探究活動や国際支援活動を今後の学びにつなげていくことは、生徒たちにとっても、自らの学びが社会や世界とつながっていることを実感する機会となります。

さらに、こうした継続的な交流の約束は、ESD(持続可能な開発のための教育)の視点からも大切な学びの基盤となります。

異なる背景をもつ仲間と長期的に関わりながら、世界の課題を共有し、問いを深め、行動につなげていくことは、持続可能な社会の担い手を育てる学びと深く関わっています。また、互いを尊重しながら対話を続ける関係を築くことは、SEL(社会性と情動の学習)の視点からも、生徒たちの関係形成やウェルビーイングにつながる大切な経験となります。

市邨高校では今後も、ユネスコの理念、ユネスコ憲章の理念、文部科学省EDU-Portニッポンの趣旨、そして市邨学園の建学の理念に則り、国立鳳山商工高校との姉妹校交流を大切にしながら、対話と交流を基盤とした探究的な学びと国際協働のESD実践を積み重ねてまいります。

これまでのとりくみはこちら(市邨高校ユネスコ平和教育インスタグラム報告)

 

2026年度 市邨賞 授賞式

4月28日(火)の午後、今年度・市邨賞の授賞式が執り行われました。市邨賞は創立者・市邨芳樹先生にちなんで、先生の教えであり、本校の建学の精神でもある「一に人物、二に伎倆」を体現し、他の模範となる生徒に与えられる栄誉ある賞です。

このたびは、中学校から3年生・岡本 美葵(おかもと ひなた)さんが、高等学校から3年生・竹山 アヤズ翔琉(たけやま あやずかける)くんが選ばれました。お二人とも、おめでとうございます!

竹山くん(高3)
岡本さん(中3)

授賞式終了後には、覚王山日泰寺にある市邨先生の墓所に参拝し、受賞の報告を行いました。

4月30日(木)、朝のSTでは校長先生から授賞の報告と、5月3日の市邨の創立記念日に際してのお話が全校放送にてありました。

(以下、放送原稿)

5月3日は本校の創立記念日です。
今から119年前、その時代で必要とされているものの、当時行われていない教育を行うべく、教育者である市邨芳樹先生が、ここに名古屋女子商業高校を創立しました。教育は社会の変化によって変化していくことは当然のことです。ここ市邨では、今でも、その理念が息づいていています。生徒の皆さんが、今の社会で、今後の社会で、必要とされるものを身に付けてほしいと本校が教育改革に取り組んでいることは、皆さんも感じていることと思います。創立記念日に際して、市邨の教育の目的を再認識してください。

今日は「世界は我が市場(しじょう)ならずや」についてお話しします。
市邨芳樹先生は、志を持って立ち上がりなさい、精神を奮い起こしなさい、有用な人になりなさい、とおっしゃっています。この言葉には、「社会で活躍できる人になってください」、という願いが込められています。

どうすれば活躍できるか。どう考えれば活躍できるか。
この変化の激しい現代社会においては、実はさほど難しい話ではありません。人が今までに経験したことのない社会になっていっています。今までの経験がそのまま答えにはならないのです。答えがないのです。という事は、結果を気にする必要はなく、チャレンジできるかがカギなのです。結果を気にする必要がないという事なので、何事もチャレンジすればいいのですから、むしろさほど難しくないと言えるでしょう。今まで通りの学びによって答えを出しても、過去の社会では通用したものも、今の社会ではフィットしないという事です。未来を担うあなたたち世代が、社会で活躍すれば、社会は前進していきます。あなたたちが未来を創るのです。
だからこそ、社会で活躍できる人を目指して学んでほしいと、市邨芳樹先生はおっしゃっていたのです。その思いは今も変わりません。

小さなことでも、あなた方の行動は、社会に影響していきます。
「世界は我が市場ならずや」
この言葉を胸に、学び、成長してください。未来をあなたたちの手で明るくしてください。未来の社会を担う皆さんに託します。

令和8年4月30日 名古屋経済大学市邨中学校・高等学校 校長 若山 和彦

【中学校】新入生歓迎会

4月15日(水)の午後、中学校では視聴覚室にて新入生歓迎会が行われました。中学生徒会役員の先輩たちが、新1年生に対して学校紹介部活動紹介等をしました。

他にも中学部の先生紹介、授業や行事の実際の様子、スマホ等のルール、部活動…と多岐にわたる説明をわかりやすくもユーモアを交えてプレゼン発表していました。

最後のQ&Aコーナーでは、食堂では何が買えるか、などといった新入生からの様々な質問に丁寧に答えていました。新入生も楽しく参加できたようです。

こども家庭庁で高校生代表として提言

3月24日(火)に、東京中央官庁の1つ「こども家庭庁」青少年インターネット環境整備法の在り方等に関する検討ワーキンググループ(座長:曽我部 真裕 京都大学大学院法学研究科 教授)において、高校1年・エクスプローラーコース下園叶翔(しもぞの かなと)くんが、高校生代表の1人として座長以下4名の委員との議論に参加しました。

テーマは「諸外国のSNS規制の動向を踏まえたこども達の意見」というもので、日本でも年齢でSNS規制をすべき?/AI利用についてどう考える?というものでした。討議のポイントは、表現の自由とのバランスや、実際の法制度や
海外の事例、自分事として考えられるようにする、こどもの安全確保とSNS利用のリスク軽減などでした。

全国から中学生2名、高校生7名が子どもの代表として参加し、相当な緊張感が漂う中での議論でしたが、各校の生徒は座長や委員の質問に対し、積極的に意見・提言・要望を伝えていました。本校の下園君も、多くの若者が利用しているゲームユーザーの立場から積極的な提言を行いました。次回は、今回の討議を受けて、7月にワーキンググループの中間整理案について議論する予定です。高校生代表として引き続き積極的に議論にチャレンジする予定です。

台湾報告会レポート4 国際支援報告シンポジウムで共有した学びと実践

台湾報告会レポート4

生徒主体の国際支援報告シンポジウムで共有した学びと実践

― 世界の現状を見つめ、国際平和探究活動を発表する機会として ―

本事業に取り組んできた日本と台湾の生徒たちは、専門家とともに学びを深めながら、世界の現状と自分たちの国際平和探究活動について報告する国際支援報告シンポジウムを実施しました。

これまで、生徒たちはオンラインで継続的に学び合い、パレスチナの子どもたちへの学校支援、カンボジアの子どもたちへの学校支援、難民女性のフェアトレード支援に、ともに取り組んできました。今回のシンポジウムは、そうした学びと実践の歩みを振り返り、言葉にし、共有する場となりました。

文部科学省EDU-Portニッポンは、教育の知見を海外と共有し、その学びを日本の教育にも還元していくことを重視しています。今回のシンポジウムでも、日本と台湾の生徒たちがそれぞれの学びと実践を共有し、対話を通して理解を深める時間となりました。

① 国際支援報告シンポジウム

シンポジウムでは、生徒たちが世界の課題を自分たちの問題として受け止め、どのような問いを立て、どのように学び、どのような行動へとつなげてきたのかを報告しました。文部科学省は、「探究」を、実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現する学習活動と示しています。今回の報告の場は、その探究の過程を社会にひらき、学びを外部へ発信する機会となりました。

また文部科学省は、学習活動の成果を外部に発信し、多くの聴衆に向けて発表し、他校の児童生徒と意見交換・交流を行う機会も、探究の要素をもつ発表機会として示しています。今回のシンポジウムも、生徒たちが探究の過程を他者と共有し、対話を通してさらに学びを深める時間となりました。

さらに、学習指導要領において、「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」を重視し、主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善を進めることを示しています。生徒たちが自らの問いをもとに学びを深め、他者に向けて発表し、対話の中でさらに考えを深めていく今回のシンポジウムは、そうした学びの在り方を考える機会にもなりました。

② ポスターセッションによる探究報告

報告の後には、ポスターセッションを行い、生徒一人ひとり、あるいは各グループが取り組んできた探究活動について、個別に報告を行いました。ポスターを通して自分たちの問いや学びの過程、実践の内容を整理し、相手に伝え、質問を受けながらさらに考えを深めていく時間は、探究活動の大切な一場面となりました。

文部科学省は、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標に掲げています。

また、探究的な学習に主体的・協働的に取り組み、互いのよさを生かしながら、積極的に社会に参画しようとする態度を養うことも重視しています。今回のポスターセッションでも、生徒たちは自らの学びを振り返り、他者との対話を通して考えを深め、探究の成果を表現していました。

③ ESD・SELの視点から見た学び

このような活動は、ESD(持続可能な開発のための教育)を考える上でも大切な学びの場となります。ユネスコは、ESDについて、学習者が十分な情報に基づいて判断し、責任ある行動をとる力を育む教育であると示しています。

世界の現状を知るだけでなく、そこから問いを立て、支援活動や発表へとつなげていく今回の実践も、そうした学びと関わるものです。

さらに、ユネスコ憲章は、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」と示し、教育・科学・文化を通して諸国民の協力を進めることを目的に掲げています。

生徒たちが国や地域の違いを越えて学び合い、世界の課題を共有し、自分たちの探究活動として表現し合う今回のシンポジウムは、相互理解を深め、平和の基礎を築くことを考える機会ともなりました。

また、SEL(社会性と情動の学習)の視点から見ても、相手への共感や思いやりを育み、それを他者への配慮を伴う責任ある判断へとつなげていくことは、重要な学びの一つです。

ユネスコは、SELを、感情を理解し調整すること、他者への思いやりや配慮を育むこと、前向きな関係を築くこと、そして責任ある意思決定につなげる学びとして示しています。自分の考えを言葉にし、相手を尊重しながら伝え、異なる視点に耳を傾ける今回の経験も、そうした学びにつがるものでした。

本校では今後も、ユネスコの理念、ユネスコ憲章の理念、文部科学省EDU-Portニッポンの趣旨、そして市邨学園の建学の理念に則り、対話と交流を基盤とした探究的な学びを大切にしながら、世界の課題に向き合う教育実践を積み重ねてまいります。

次回はレポート5にて、姉妹校協定の調印の様子を報告いたします。

市邨高校ユネスコ報告インスタグラムはこちら

Taiwan Report Meeting Report 4

Sharing Learning and Practice through the International Support Report Symposium

– Presenting Inquiry-Based Learning on Global Issues and International Peace –

The Japanese and Taiwanese students who have participated in this project held an International Support Report Symposium, where they shared what they had learned with experts and presented their inquiry-based activities on global issues and international peace. Until now, the students had continued learning together online while also working side by side in support of Palestinian children’s schools, Cambodian children’s schools, and fair-trade initiatives for refugee women. This symposium became an opportunity to reflect on those experiences, put them into words, and share them with others.

MEXT’s EDU-Port Japan places importance on sharing educational knowledge internationally and bringing what is learned back into education in Japan. This symposium also became an occasion for Japanese and Taiwanese students to share their learning and practice with one another and to deepen their understanding through dialogue.

① International Support Report Symposium

During the symposium, the students presented how they had come to see global issues as matters connected to their own lives, what kinds of questions they had raised, how they had learned, and how they had connected that learning to action. MEXT explains inquiry-based learning as a process in which students identify questions from real life and society, set their own tasks, gather information, organize and analyze it, and then summarize and express what they have learned. In that sense, the symposium provided an opportunity to open the process of inquiry to others and share the students’ learning with a wider audience.

MEXT also notes that opportunities to present learning outcomes publicly, speak to a larger audience, and exchange ideas with students from other schools are important elements of inquiry-based learning. In this symposium as well, the students were able to share their inquiry process with others and deepen their learning further through dialogue.

In addition, MEXT’s Course of Study places emphasis not only on what students learn, but also on how they learn, highlighting the importance of independent, interactive, and deep learning. The symposium, in which students deepened their learning through their own questions, presented their ideas to others, and further refined their thinking through discussion, offered a valuable opportunity to reflect on this approach to learning.

② Poster Session on Inquiry-Based Learning

Following the symposium, the students held a poster session, where each student or group gave an individual presentation on the inquiry activities they had carried out. Organizing their questions, learning process, and practical activities into posters, explaining them to others, and then deepening their thinking through questions and conversations became an important part of the inquiry process.

MEXT states that the Period for Inquiry-Based Cross-Disciplinary Study aims to foster the qualities and abilities students need to solve problems more effectively and to reflect on their own way of living, by engaging in cross-curricular and interdisciplinary learning through inquiry-based perspectives and ways of thinking. It also emphasizes the importance of encouraging students to engage proactively and collaboratively in inquiry, making use of one another’s strengths and developing the attitude to participate positively in society. In the poster session, the students looked back on their own learning, deepened their ideas through dialogue with others, and expressed the outcomes of their inquiry.

③ Learning from the Perspectives of ESD and SEL

Activities such as these also provide an important opportunity to think about ESD (Education for Sustainable Development). UNESCO explains ESD as education that empowers learners to make informed decisions and take responsible action. This project did not stop at learning about global issues. Instead, students raised questions, connected their learning to support activities, and expressed their ideas through presentations. In this sense, the symposium was also related to the goals of ESD.

Furthermore, the UNESCO Constitution states that “since wars begin in the minds of men and women, it is in the minds of men and women that the defenses of peace must be constructed,” and it calls for cooperation among peoples through education, science, and culture. In this symposium, students from different countries and regions learned together, shared global issues, and expressed their inquiry as part of their own educational journey. This became an opportunity to reflect on mutual understanding and on building the foundations of peace.

From the perspective of SEL (Social and Emotional Learning) as well, cultivating empathy and consideration for others, and connecting these to responsible decision-making, is an important form of learning. UNESCO describes SEL as learning that helps people understand and regulate emotions, develop empathy and care for others, build positive relationships, and make responsible decisions. The experience of expressing one’s own ideas, communicating with respect for others, and listening to different perspectives was also connected to this kind of learning.

In accordance with the ideals of UNESCO, the principles of the UNESCO Constitution, the vision of MEXT’s EDU-Port Japan Support Project, and the founding spirit of Ichimura Gakuen, our school will continue to value inquiry-based learning grounded in dialogue and exchange, while steadily building educational practices that engage with global issues.