高1特進 探究的な学び 1-2.四日市大学・千葉先生との遠隔授業

高1特進コースの探究的学び、プラスチックの第2弾です。この日は四日市大学の千葉賢教授、ZOOMによる遠隔授業を行っていただきました。千葉先生は海洋環境の専門家でいらっしゃり、NHKの番組にも出演されるなど、高い専門性を持っていらっしゃる方です。この日までに何度かメールでやりとりをさせていただいていましたが、この日の遠隔授業にも快く応じてくださいました。改めて感謝申し上げます。

この日の授業では、主にマイクロプラスチックについて、詳細なレクチャーをいただきました。マイクロプラスチックがどのようにでき、どのような問題を孕んでいるのか。また、伊勢湾の現状についても調査結果をもとに、大変興味深いお話をいただきました。終始、生徒たちはメモを取り続けてお話をお聞きしていたのが印象的で、いくつかの質問もぶつけていました。

今日の学びを経て、次回はいよいよ実際に行動します。伊勢湾岸へ、マイクロプラスチックの調査です!

    

高1特進・探究的な学び 1-1.現代社会/プラスチック

高1特進コースでは生徒たち自身が中心となって探究的な学びを行っています。現在、現代社会の時間には、環境汚染が深刻になっていると言われている、プラスチックについて探究しています。これまでにウェブなどを用いてプラスチックとは何か、どんなものに用いられているのかなど、生徒たち自身の問題意識から初めて探究してきました。

この日の授業では、iPadを手に、生徒たちは教室を出て、学校中を歩き回りました。自分達が発見した学校内のプラスチックを写真に撮り、Padletというアプリにアップして全体共有します。床や配管などの建材、クリーナーやボードなどの教具、自分達の衣服や持ち物など、ありとあらゆるところにプラスチックは用いられています。この日の活動で、生徒たちはプラスチックがいかに大量に、かつ随所に用いられているかを感じ取ることができました。

今後は各教科と連携し、この学びをますます深めていく予定です。お楽しみに!

 

Padlet            

高3 総合探究活動日

7月14日(水)、高校3年生全コース総合探究活動日ということで、卒業研究発表に向けた準備と進路に関する活動を行いました。

毎年恒例の卒業研究発表会は、おのおの興味・関心のある分野から自らテーマを設定し、探究活動を行います。高校生活の総決算とも言える活動で、昨年まではグループで取り組んできましたが、このたびは課題も自ら発見し、どのように解決したら良いか自分の考えをスライドを使って発表します。夏休み中に原稿とスライドを完成させ、2学期に発表を行います。

おのおの志望理由書にチャレンジ

進路に関する活動では、系列の名古屋経済大学に進学した卒業生からのビデオメッセージを見たり、志望理由書を書いてみようということで、一定の型に沿って理路整然とした理由書を書くことにチャレンジしました。

高校最後の夏休みも目前ですが、いよいよ本腰を入れて卒業後の進路についてじっくり考えていってほしいと思います。まずは自分を知ること(自己分析)から始めましょう!

地球市民として国際支援の専門家からの「学び」 〜東京大・大学院のゼミに参加〜

7月10日(土),佐藤安信先生(東京大学・大学院教授)が主催するHSPシンポジウム「ミャンマーにおける人間の安全保障——COVID-19の影響と日本の役割」に参加しました。

佐藤先生の授業を受けるのは先月24日以来です。

今回のシンポジウムは、東京大学大学院総合文化研究科で取り組まれている「人間の安全保障」プログラムの一つとしてオンラインで開催されました。全国から多くの方が参加していました。本校からは難民問題について問題意識をもち校内外で実際に難民問題に取り組んでいる生徒3名・教員2名が参加しました。

はじめに基調報告としてジン・マ−・アウン氏(ミャンマー国民統一政府の外務大臣)からミャンマーの現状を報告していただきました。オンライン中継するはずでしたトラブルがあり、ライブではなく事前に録画された報告でしたが緊迫するミャンマーの様子をうかがい知ることができました。

つぎに、非政府アクターを代表して4名の方々の報告を受けました。根本敬先生(上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科教授)、市原麻衣子先生(一橋大学准教授、カーネギー国際平和基金客員教授)、エヴァン・A・ラクスマナ先生(インドネシア国際戦略問題研究所主任研究員)、ローマン・カーヨー先生(SIPA Partnersプリンシパル、ISEAS-Yusof Ishak Instituteミャンマー研究プログラム アソシエイト/ディレクター)の皆さまです。

ミャンマー情勢を見据えて、人道支援(人間の安全保障)はどのようなことができるのでしょうか。専門家からの意見を聞いてもすぐに答えを出さなければならい問題ではありますが、すぐに答えが出るような問題でもありません。私たちが考えたことは、ミャンマー国内の争い(内戦)が拡大しないように配慮しつつ、苦しんでいる市民に手を差し伸べること。なかなか答えは見つからないけれど、この現状をわたしたちの周りにいる家族や友達とも現状を共有していきたいと思います。

 

6月24日(木),東京大・大学院のオンライン授業に参加。

これまでの学びがさらに深まり、持続的な支援の必要性が確認されました。

6/24(Fri),高校生8名が東京大学大学院教授の佐藤安信先生のゼミに参加しました。

東京大学は新型コロナの影響で大学院生向けのゼミがオンラインで実施されています。

 

佐藤安信先生は、大学院総合文化研究科で「人間の安全保障」を担当されています。今回の授業は、中東ヨルダンで難民女性を支援されている林芽衣さんから中東における難民の状況報告でした。この授業を通じて、今後の人道支援についてどうしたらよいかなど深く考えさせられました。

中東のヨルダンは比較的新しい国家で、治安もよく生活しやすい国ということを伺いました。また、隣国のパレスチナ・イラク・シリアから難民が流れ込み、難民の人数はヨルダン人口の約3割にもなっています。そのほとんどが、難民キャンプではなくヨルダンの市中でヨルダンの人と同じように生活していることを学びました。ただ、シリアにいたときと同じ職業につけず、生活基盤はとても不安定だということです。そこで、林芽衣さんは、8年前に設立した「トライバロジー」を通じて難民の自立支援を行っているのです。市邨高校は約4年前に林芽衣さんと知り合うことができ、それ以来林芽衣さんの活動を支援することを行ってきました。年に1度、「市邨高校難民支援の夕べ」を開催し、難民のことを広く一般の方に知ってもらう活動を行ってきました。今回、東京大学のオンライン授業に参加することができたのは、私たちのこれまでの活動を林芽衣さんが佐藤安信先生に照会していただいたからでした。

ただ、今回のオンライン授業では知らなかっこともたくさんあり、非常に勉強になりました。特に、林芽衣さんの講演に対する東大院生の質問に深く感銘を受けました。私たちも、たくさんの情報から真実を見出す洞察力をこれからも磨いていきたいと思いました。

 

◎主な質疑応答◎

Q 難民キャンプ内外では、子どもに対してどのような教育が施されているか。

A 一日の中で2回授業を行う2部制を実施しています。ただ、ヨルダン人向けの授業と難民の子ども向けの授業は同等にはなっていない。ただ、同じヨルダン人もシリア難民も共通の言語(アラビア語)を使っているため言語による障壁はない。

Q ヨルダンはこれほどの人数の難民を引き受けているけれど、難民条約を批准しないのはどうしてか。

A ヨルダンの国の成り立ちに大きく影響されている。ヨルダン人はシリア人もパレスチナ人も、自分と同じ「アラブ人」であるから、同じ部族として手助けしている。一方で、ヨルダンが難民を支援することでいろいろな国々がヨルダンを支援・援助してくれる。難民条約を批准しない理由ははっきりしないが、批准しないほうがヨルダン国として独自の難民政策を策定できることが大きいのではないか。

Q 難民がビジネスで自立できるようにするために、どのような支援が必要か。

A 難民自身の活動が持続可能となるようにする必要があります。そのためには品質管理(QualityControl)が重要です。1ミリの誤差を許さないなど、ときには強めの指導をしています。

Q ザータリ難民キャンプ内では、どれくらいの子どもたちは教育を受けられているのか。

A キャンプ内の学校は小学校のみ。ほとんどの子どもが小学校へは通っています。しかし、中学校からはキャンプ外になり、危険ということで女の子は中学へは進学していません。男の子も労働力とみなされることから、中学に通える人数は小学校と比べて激減してしまいます。

 

 

This is Ren from America!

2020年度に特進コースを卒業し、アメリカの大学に進学した塚本蓮くん。彼から在校生へのメッセージとともに、現地での様子がよく分かるオリジナルムービーが届きました!ぜひご覧ください↓↓

Hi, my name is Ren Tsukamoto. I am attending a university in The United States of America. I made a video to help your study abroad. I hope you could enjoy and know about university.

SDGs達成に向けて学校間交流「学び合い」〜清水南高校新聞部×市邨高校〜

清水南高校新聞部のみなさんと一緒に、国際協力・平和について学びました。

6月14日(月)に、本校の国際協力やボランティア活動について静岡県立清水南高校新聞部から取材を受けました。新聞部顧問の柳本直輝教諭は前任校でボランティア活動として、地域のこどもたち向けのパソコン教室を開いていました。昨年のボランティアアワード(本校は「ももいろクローバーZ賞」を受賞しました)で本校の活動を知って、取材を申し入れてくれました。

清水南高校新聞部のみなさん(左から順に、田邉皓星くん、部長の宮本和奏さん、柴崎百花さん)

まず初めに、市邨高校の活動を紹介するビデオを上映しました。つづいて、清水南高校新聞部からは市邨高校のボランティア活動についての6つの質問を受けました。
①この活動を始めようと思ったきっかけを教え てください。
②この活動を始めて苦労したこと,大変だったこ とは何ですか?
③この活動についてどういうときにやり甲斐を感 じますか?
④この活動を始めて自分自身にどのような変化が ありましたか?
⑤今後この活動をどのようにして継続していきま すか?
⑥将来この活 動をどんな風に発展させていきたいですか?
この取材の模様は、清水南高校新聞部の新聞に掲載される予定です。楽しみです。

交流会の後半は、中東ヨルダンで難民支援をされている林芽衣さんにも参加していただきました。林芽衣さんは、ヨルダンに難民支援のために「トライバロジー」という会社を設立し、難民女性たちが自立できる手助けをされています。

ヨルダンで難民女性を支援している林芽衣さん

林さんは「トライバロジー」で、ヨルダンにいる難民女性が事業を継続的に続けられるように、かつ安定した収入を得られるように技術指導と経営指導をされています。林さんがデザインをしたカバン・ポーチ・マスクなどに中東の伝統的刺繍を施すことで、ここでしか得られない価値を創造しています。ただ、安定して買ってもらえるためには、品質を保たなければならないため、時にはきつい指導をしてしまうことがあるそうです。でも、これも難民女性のためなんです。

トライバロジーの商品を買ってくれた人たちで横断幕を作りました。

私たちは、林さんとトライバロジーで仕事をされている方々に感謝の気持ちを伝えるため、応援旗を作りました。林さんも、ヨルダンの工房に飾りたいと喜んでくれました。今後も、難民の人たちが幸せな気持ちで祖国に帰ることができるよう応援し続けたいと思います。

最後は、参加者全員で記念撮影をしました。忙しいところ参加していただいた林芽衣さん、楽しく取材をしてくれた清水南高校新聞のみなさんありがとうございました。これからも一緒に、私たち高校生にしかできないことを見つけて、支援を続けたいと思います。

 

高3 防災講演

6月17日(木)の7時限目、高3は防災講演ということで、自衛隊守山駐屯地から講師の方に来ていただいて、お話をしていただきました。もちろん、一同に会しての学年集会という形は取れませんので、各クラスをZOOMで接続してリモートでの実施となりました。

もやい結びのレクチャーです

3.11東日本大震災の被災地における自衛隊の活躍を紹介した映像を見ました。実際に救助活動の参加した隊員のインタビューも含まれており、震災の悲惨さと自然の驚異、災害の恐ろしさを再認識することができました。

熟達した生徒がいたため、実演
結び方を覚えておきましょう

講演の最後には、実際の避難活動などで活用できる「ロープワーク」を指南していただきました。教えていただいたのは、体重がかかっても取れない特殊な結び方「もやい結び」です。

先日の防災訓練に引き続き、いつ起こるか分からない災害を充分に意識する機会となりました。自衛隊守山駐屯地からお越しいただいた講師の方々、誠にありがとうございました!

ありがとうございました!

 

ワンダーフォーゲル部5月山行

ワンダーフォーゲル部 5月山行(猿投山:愛知県豊田市)

5月8日(土)、ワンダーフォーゲル部の5月山行を実施しました。今回はワンダーフォーゲル部・スキー部の合同企画と新入部体験ハイクを兼ねての実施です。もちろん、新型コロナウイルス感染防止に留意して実施しています。

名鉄豊田新線の終点「豊田市駅」からおいでんバスに乗り換え、登山の出発地点である猿投神社に向かいます。とても立派な神社です。

登山道の初めは車道ですが、その脇に水車や奇石が見えてきます。

比較的登りやすい坂道です。森の中ということもありひんやりして気持ちがいいです。汗が心地よいですね。大岩展望台です。今日は黄砂でややかすんでいますが、素晴らしい景色で疲れが吹き飛びます。

山頂に到着です。北側の景色が一望できます。

山頂では休憩と食事をして、部活動の間の交流をしました。もちろん、1年生の体験ですので、上級生からも優しい声がけで和やかな時間を過ごすことができました。