東福岡高校・木津高校が授業を視察

1月29日(木)、この日は福岡県・私立東福岡高校と、京都府・府立木津高校から、それぞれ先生方が学校見学にお越しになりました。本校ならではのカリキュラムと、独自教科の「市邨ゼミ」中学校・社会の授業を中心に視察されました。

発表を見学する他県からの先生たち
フィッシングゼミ
タロット占いゼミ
株トラカップゼミ
なりきり芸大生ゼミ

木曜午後にある高2・3合同の市邨ゼミⅠでは、校舎のあらゆる場所でさまざまなテーマでの探究学習が展開されています。ユネスコスクール活動を行う「ユネスコゼミ」をはじめ、「フィッシング研究」ゼミ、「子どものためのミュージカル」ゼミ、「小説執筆」ゼミから、「株トラカップ」ゼミ、「Gamification」ゼミ、「なりきり芸大生」ゼミなど30以上にわたるテーマは実に多彩です。

Gamificationゼミ
カードゲーム解析ゼミ
ミュージックゼミ
ユネスコゼミ
JICA中部・上町所長が来校
JICAエッセイコンテストの表彰も

3年生は来月に探究成果発表会「Ichimura Summit」を控えていることもあって、この日は生徒がプレゼン発表をしているゼミも多く、外部から特別講師を招いて講演を実施しているゼミも数か所ありました。生徒が教科の枠を超えて、自らの選んだテーマを楽しみながら探究している姿を見ていただくことができました。お越しいただいた先生方、誠にありがとうございました!

市邨中高では、こうした特色ある取り組みを見学したい、という学校様を広く受け入れております。体験学習や探究活動のノウハウに興味のある教育関係者の皆さま、学校関係者の皆さまは電話またはメールにて、お気軽に本校までご相談ください。

 

市邨高校ユネスコ平和教育(ESD)教育事業のご案内

本校では、ユネスコ憲章前文に掲げられた「人の心の中に平和の砦を築く」という理念のもと、対話・協働・国際理解を柱としたユネスコ平和教育・ESD(持続可能な開発のための教育)を継続的に実践してきました。

生徒たちは、世界で起きている紛争、貧困、難民問題、教育格差といった地球規模課題を「自分ごと」として捉え、学びと行動を往還させる探究的な学習に取り組んできました。

本事業では、台湾・韓国・カンボジアなどの海外パートナー校や国際機関、専門家と連携し、オンライン対話、合同発表会、共同調査・共同企画を実施しています。

特に、
・カンボジア学校支援(学習環境整備、衛生・教育支援、現地との交流)
・パレスチナ難民学校支援(UNRWA等と連携した学習・啓発活動)
・シリア・パレスチナ難民女性支援(フェアトレードを通した自立支援と経済教育)
・難民映画祭・講演・専門家との対話による人権・平和理解の深化
・生徒主体の企画・発信(プレゼンテーション、SNS発信、地域への報告会)

といった実践を通して、知識の理解にとどまらず、「共感する力」「対話する力」「協働して課題を解決する力」「社会に参画する姿勢」を育んでいます。

こうした学びの積み重ねにより、生徒たちは「公正でより平和な社会の実現」という価値を自らの進路選択と結びつけ、高校卒業後の学びへと主体的につなげています。

本事業に取り組んだ学生は、公正でより平和な社会の実現にむけて、ユネスコ憲章、いちむら学園の理念の土壌を生かし、未来への学びに繋げています。

総合型選抜・公募推薦等においては、愛知大学、愛知淑徳大学、名古屋外国語大学、名古屋市立大学、南山大学、中部大学、名城大学、神戸薬科大学、愛知学院大学、中京大学などへの合格を果たし個々の人物の魅力を生かして学び続けます。

しかし、進学はゴールではありません。生徒一人ひとりが、ユネスコ憲章の精神と市邨学園の理念を胸に刻み、大学やその先の社会においても学び続け、他者と協働し、平和で持続可能な社会の担い手として成長していくことこそが、本教育の本質です。

私たちは、在学中に培った「対話力」「共感力」「課題解決力」「国際的視野」という“ユネスコ平和教育の土壌”を生かし、卒業後もそれぞれの進路で社会に貢献していくことを心より願っています。

本報告では、生徒たちがどのように学びを深め、社会とつながり、未来へと歩みを進めていったのかを共有いたします。

〜本事業の主な実績・評価〜
文部科学省「EDU-PORTニッポン」採択事業
ユネスコ日本ESD賞 国内選考案件
ESD大賞 団体賞・個人賞 受賞
国際会議・教育フォーラムでの発表(サステナブルブランド国際会議 等)
国際機関・専門家との連携
UNESCO、UNHCR、UNRWA、JICA 等
国内外ユネスコスクールとの協働
台湾・韓国・カンボジア・日本 各校
生徒の社会発信・受賞実績
カンボジア教育省、大学コンテスト、メディア掲載、地域表彰 等

※ユネスコ憲章の理念との整合性/ESD/進学実績の社会的意義/市邨学園の理念との接続

市邨高校ユネスコ平和教育推進部
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高3探究成果発表会『Ichimura Summit』を開催します

2026年2月19日(木)、本校・高校3年生がこれまでの学習/探究の集大成として、さまざまな形で発表する『Ichimura Summit (いちむらサミット)』(昨年Ichimura Exhibition Dayより改称) が開催されます。学年の生徒全員が、各会場でプレゼンテーションを行います。

昨年度ダイジェスト↓

※この日程は高校3年生のみの発表です。市邨で学び、体験した全てを総括する【探究成果報告会】です。

また、この日の午後には、教育関係者および関連企業担当者様向けに、本校の取り組みを例に【ICTとAI】や【カリキュラムマネジメント】といったテーマでの研修&交流会を予定しております。

イベント名:探究発表会『高校3年生Ichimura Summit(いちむらサミット)』
⽇時 :令和8年2⽉19⽇(木)9:00~11:40(受付8:45~)
会場: 名古屋経済⼤学市邨⾼等学校
内容: 本校高校3年生による3年間の探究発表(発表形式は任意)
⽬的: ⽣徒が3年間の学習活動や探究活動を振り返り、⾃分が何を学び、その学びが「⾃分の将来」や「仲間との成⻑」そして「社会への貢献」にどのように活かされていくかを他者に伝える。

研修&交流会 (午後、生徒帰宅後)
全体会13:00~ 分科会1回目14:15~14:45 2回目15:00~15:30

観覧・見学をご希望の方はこちらで申し込みをお願いいたします。

サステナブル・ブランド国際会議2026にて市邨高校ユネスコ平和教育事業紹介のお知らせ 〜松野至先生が登壇します〜

サステナブル・ブランド国際会議2026にて本校のユネスコ平和教育事業が紹介されます

このたび、本校ユネスコ平和教育推進部が取り組んできた教育実践が、国内最大規模のサステナビリティ国際会議「サステナブル・ブランド国際会議2026 東京・丸の内」において、「ESD(教育)が拓く社会 ― つなぐESD、つながるESD ―」のセッションの中で、紹介をさせていただくこととなりました。市邨高校ユネスコ平和教育推進部主任 松野至先生がスピーカーとして登壇します。

サスティナブルブランド国際会議スピーカー 一覧はこちら

本事業は、ユネスコ憲章前文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念を教育の柱に、対話・協働・国際交流を核としたESD(持続可能な開発のための教育)を実践してきました。

文部科学省EDU-PORT応援プロジェクト 採択HPはこちら

日本と台湾の教育現場が継続的に連携し、両国の学習指導要領や教育目標を学び合いながら、共通する教育価値を共有し、授業づくりやカリキュラム改善を重ねています。

生徒たちは、オンライン交流、合同発表、国際協働プロジェクトなどを通して、世界で起きている課題を自分ごととして捉え、調べ、考え、発信し、行動へとつなげてきました。具体的には、カンボジアの学校支援、パレスチナ難民学校支援、シリア・パレスチナ難民女性のフェアトレード支援など、国際協力活動に主体的に関わっています。

これらの取り組みにより、生徒の自己有用感や自己肯定感の向上、多文化理解力、対話力、協働力、社会参画意識の育成といった教育的成果が生まれています。また、本事業は、文部科学省EDU-PORT採択、ESD大賞受賞、ユネスコ/日本ESD賞国内選考案件への選定など、教育的価値と社会的意義の両面から高く評価されています。

文部科学省 ユネスコ/日本ESD賞 国内選考結果はこちら

公正でより平和な社会の実現にむけて、ESDの推進事業、皆様とともにユネスコ憲章、いちむ学園の見学の理念の推進、世界の平和に向けて、国内外の連携校、国際機関、大学、企業、地域の皆様、そして生徒・保護者の皆様のと、取り組ませていただけておりますこと、心より感謝申し上げます。

今後も本校は、教育を通して平和と持続可能な社会の実現に貢献できる人材の育成と、教員としてのプロボノ、国内外へ開かれた学びの発信に取り組んでまいります。

引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

市邨高校ユネスコ平和教育推進部 インスタグラムはこちら

国連UNRWAより感謝状 末岡理事長先生へご報告 〜台湾・日本でのESD活動〜

UNRWA 感謝状

本校ユネスコスクールの平和教育・国際協力の取り組みに対し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)より感謝状を拝受いたしました。本事業が目指してきた「教育を通して平和を育む」という歩みが、国際機関の理念とも重なり合ったことを示すものとして、重く受け止めています。

本事業は、ユネスコ憲章前文に示される「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念を教育の軸に、生徒一人ひとりが世界の課題を自分ごととして捉え、対話と協働を通して社会に参画する力を育むことを目的として継続してきました。

これまで、台湾・韓国・カンボジアなどのユネスコスクール、国際機関、大学、地域団体と連携し、パレスチナ難民学校支援、カンボジア学校支援、シリア・パレスチナ難民女性のフェアトレード支援など、実社会とつながる学習を積み重ねてきました。生徒たちは、現地の声や専門家の知見に触れながら、歴史的背景や社会構造を学び、支援の意味や持続性について対話を重ねています。

日本と台湾の教員・生徒が教育課程や学習目標を共有し、共同で授業設計や探究活動を行う取り組みも本事業の特徴です。異なる教育制度や文化を学び合うことで、学びの質が高まり、生徒の視野が大きく広がっています。こうした国際協働の学びは、主体的に考え行動する力、他者と協働する力、社会課題に向き合う態度の育成につながっています。

これらの実践を通して、生徒の自己肯定感や社会参画意識の向上、進学後の学びへの意欲の深化といった変容が確認されており、卒業後も国際理解・社会貢献に関わる学びを継続する生徒が増えています。また、本事業は文部科学省EDU-PORT事業への採択、日本ESD大賞(団体・個人)受賞、大学主催SDGsコンテストでの評価など、教育的価値について外部からの検証も受けてきました。

今回のUNRWAからの感謝状は、特定の成果を誇るものではなく、国内外の教育機関・支援団体・地域の皆さま、そして学びに真摯に向き合ってきた生徒一人ひとりとの協働の積み重ねが、国際社会の課題と静かに接続していたことを確認する機会であると受け止めています。

世界各地で紛争や分断が続く中、教育の役割はますます重要になっています。本校では今後も、ユネスコスクールとしての使命を大切にしながら、対話と協働を基盤としたESD・平和教育を継続し、持続可能で公正な社会の実現に向けた学びを、地域および世界とともに深めてまいります。

市邨高校ユネスコ平和教育推進部主任 松野至

カンボジア教育省より感謝状を拝受 〜台湾と日本の学生による学校支援〜

国際協働によるユネスコ平和教育の取り組み

本校が継続して取り組んでいるユネスコスクールの国際協力・平和教育活動に対し、このたびカンボジア王国教育・青年・スポーツ省より、本事業に取り組む学校で感謝状を頂戴いたしました。

長年にわたる教育交流および学校支援の取り組みが評価されたものであり、関係するすべての生徒、教職員、国内外のパートナーの皆様と、この喜びを分かち合いたいと考えております。

本事業は、ユネスコ憲章前文に掲げられた「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念を教育の軸に、国境を越えた対話と協働を通して、相互理解と平和的価値観を育むことを目的として実施してきました。日本・台湾・韓国・カンボジアなどの学校が連携し、難民支援、フェアトレード学習、学校支援、オンライン交流などを通じて、生徒が世界の課題を自分ごととして捉え、行動につなげる学びを重ねています。

2025年度には、JICA海外協力隊員の皆様と連携し、カンボジアの幼稚園への教育環境支援を計画・準備してまいりました。子どもたちの学びの環境を整え、安心して成長できる場を支えることは、将来の平和と社会の安定につながる大切な取り組みです。

しかしながら、現地の安全状況を最優先に考慮した結果、現地への立ち入りが困難となり、やむを得ず2025贈呈式の実施を見合わせる判断となりました。(プノンペンにて待機ののちトゥールスレン虐殺資料館学習会を実施)

このような状況においても、私たちは「安全を最優先にすること」「対話と理解を重ね続けること」「教育を通じて人と人の信頼関係を育てること」を大切にしながら、遠隔での交流や学習、継続的な支援のあり方を模索し続けています。

困難な状況下にあっても、教育の力によって人と社会をつなぎ、未来への希望を育む姿勢そのものが、ユネスコの理念に基づく平和教育の価値であると考えています。

今回、カンボジア教育省より感謝状を受領しましたことは、みなさまとの学習、国際貢献ボランティア教育活動が、一過性の支援ではなく、相互理解と信頼を土台とした継続的な教育協力として評価された証であり、大きな励みとなりました。

同時に、国や立場の違いを超えて、教育を通じて平和と持続可能な社会の実現に貢献する責任を、あらためて感じています。

今後も本校は、関係機関・パートナーの皆様と連携しながら、生徒一人ひとりが世界の課題に向き合い、対話と協働によってより良い未来を築く力を育むユネスコスクールとしての実践を、着実に進めてまいります。

市邨高校ユネスコ平和教育推進部

2025年度ユネスコ平和活動(チャリティー模擬店)募金途中集計報告

2025年度のチャリティ活動のまとめ(2025.07月→2025.11月)

2025年度(7月から11月)に実施したチャリティー活動をまとめました。地域や学校の文化祭などで綿菓子を販売しました。また、文化祭では部活動やクラスで実施した模擬店の収益金の一部を本活動に寄付していただきました。この支援金は2026年8月に、支援先(カンボジア・ヨルダン等の教育施設)へ贈呈する予定です。多くの皆様に支えられて活動できることに感謝申し上げます。また、引き続きご協力お願いします。

※文化祭で協力いただいたクラス・部活動
【クラス】3年2組、3年3組、3年7組、3年8組、3年13組、3年14組
【部活動】軟式野球部、ワンダーフォーゲル部

それぞれの活動は別途本校のホームページ・インスタグラムでも紹介させていただいています。

 

霞ヶ関 EDU-PORTフォーラム ポスターセッション参加のご報告

EDU-PORTフォーラム ポスターセッション参加のご報告

― カンボジア・パレスチナ・難民支援を通じた「ユネスコ平和教育」の実践 ―

本校(名古屋経済大学市邨高等学校)は、霞ヶ関にて開催される 文部科学省「EDU-PORTフォーラム」ポスターセッション に参加し、本校が長年取り組んできたユネスコ平和教育・国際協力教育の実践事例を紹介します。

今回はフォーラム終盤のポスターセッションにて、本事業の目的・成果・教育的意義を発信いたします。

本事業は、ユネスコ憲章前文に掲げられた「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念を教育の軸に、ESD(持続可能な開発のための教育)とSDGsを統合した実践型の学びとして展開しています。

◆ 本校の主な国際支援・学習活動

本校では、国内外のパートナー校・国際機関・専門家と連携し、以下の取り組みを継続的に実施しています。

カンボジア学校支援

教育環境が十分に整っていない地域の幼稚園・学校と連携し、学習環境の改善支援や交流学習を実施。子どもたちの「学ぶ権利」を守ることの大切さを、実体験を通して学びます。

パレスチナ学校支援

紛争下にある地域の子どもたちの教育状況を学び、UNRWA等と連携した支援活動や対話型学習を実施。ニュースでは見えにくい「生活と教育の現実」に向き合います。

シリア・パレスチナ難民女性支援(フェアトレード)

難民女性による手工芸品のフェアトレードを通じて、尊厳ある自立支援と公正な経済のあり方を学びます。消費行動が社会課題の解決につながることを実感します。

これらの活動は、単なる支援ではなく、「対話」「相互理解」「自己有用感」「主体的な社会参画」 を育む学習として位置づけられています。

生徒たちは国境を越えた仲間と協働しながら、平和・人権・貧困・教育格差といった世界的課題を自分事として捉え、行動につなげています。

◆ EDU-PORTフォーラムで発信する意義

EDU-PORTは、日本の優れた教育実践を国際社会と共有し、教育を通じた国際協力と質の高い学びの創出を目指す国家プロジェクトです。

本校の取り組みは、ESD大賞、文部科学省EDU-PORT応援プロジェクト採択など、社会的にも高く評価されています。

今回のポスターセッションでは、学校現場から生まれる「平和をつくる教育」の具体像を、全国・海外の教育関係者と共有し、新たな連携の可能性を広げていきます。

◆ 一緒に取り組む学校・生徒を募集しています

本校の国際支援学習・ユネスコスクール活動は、共に学び、共に行動する仲間を歓迎しています。

・国際協力・SDGs・平和教育に関心のある学校・生徒のみなさん、
・海外校との交流や共同学習に取り組みたい学校
・実践的なESDを学校教育に取り入れたい教育関係者のみなさん

ぜひ、本校の取り組みにご参加ください。
「世界の課題を、自分たちの学びと行動につなげる」仲間として、共に平和の未来を築いていきましょう。

ユネスコ平和教育推進部主任 松野至

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世界遺産学習会 カンボジア貧困地域幼稚園支援を通した探究教育活動

カンボジア・タイ国境地域の歴史から学ぶ平和教育と、本校ユネスコ事業の取り組み

本校では、ユネスコ憲章前文に掲げられた「人の心の中に平和の砦を築く」という理念を教育の軸に、世界の課題を自分ごととして学び、対話と協働を通して平和を創り出す力を育む教育活動を継続してきました。

今回のユネスコゼミでは、世界遺産検定事務局の吉川様を講師にオンラインでお迎えし、カンボジアとタイの国境地域をめぐる歴史や、世界遺産を通して見える文化的価値、そして国際社会における対話と協調の重要性について学ぶ機会をいただきました。

歴史には複雑な背景が存在し、単純な善悪で語れるものではありません。だからこそ、異なる立場や価値観を尊重し、相互理解を深めることの大切さを、生徒たちは実感をもって学びました。

本校のユネスコ平和教育事業は、日本・台湾・韓国・カンボジアなどの学校や地域と連携し、カンボジアの学校支援、パレスチナ難民学校支援、シリアおよびパレスチナ難民女性の自立を支えるフェアトレード支援を柱として、SDGsとESDの視点に基づく実践的な国際協力学習を行っています。

生徒たちは、現地の子どもたちや女性たちの暮らし、教育、尊厳に思いを寄せながら、物資支援、募金活動、オンライン交流、啓発発信などを通して、「支援する・される」という関係を超えた対話的な学びを重ねてきました。

今年度は、JICA海外協力隊員の皆様と連携し、カンボジアの幼稚園を支援する贈呈式を予定していました。子どもたちの学びと生活環境の向上を願い、日本と現地の関係者が心を一つに準備を進めてきました。しかし、国境地域を取り巻く情勢の変化を受け、子どもたちや現地関係者の安全を最優先に考え、8月の贈呈式は中止とする判断をいたしました。

この決定は、支援への思いが消えたわけではなく、「命と安全を守ることこそが、平和の出発点である」という共通の価値に基づくものです。私たちは、武力ではなく対話によって課題が解決され、再び安心して子どもたちに笑顔を届けられる日が来ることを心から願っています。

今回、歴史を学ぶ学習と、現地支援が実施できなかった現実の双方を通して、生徒たちは「平和とは何か」「私たちに何ができるのか」を改めて深く考える機会を得ました。カンボジアやパレスチナ、シリアなど、世界各地の人々と学びでつながってきた経験は、遠い出来事を身近な課題として捉え、命の尊さと共に生きる責任を実感する学びへとつながっています。

平和とは、単に争いがない状態ではなく、互いを尊重し、違いを認め合い、対話を積み重ねる日々の営みの中で育まれるものです。本校は今後も、特定の立場に偏ることなく、すべての人の尊厳を大切にしながら、学びを通して心に平和の砦を築く教育を継続してまいります。

そして、再び安全な形で国際協力の歩みを再開できる日を信じ、国内外のパートナーと連携しながら、未来を担う若者の育成に取り組んでいきます。

ユネスコ平和教育推進部主任 松野至

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トビタテ留学ジャパン 〜ユネスコ平和教育推進部へのご助言〜

とびたて留学ジャパンご担当者様より本事業へのご助言をいただきました

— 国際協働によるESD・平和教育のさらなる深化に向けて —

本校ユネスコスクールが継続して取り組んでいる国際協働型ESD・平和教育事業について、これまで長年にわたりご助言をいただいてきた「トビタテ!留学JAPAN」 関係の先生より、あらためて本事業の取り組みに対するご評価と今後に向けた貴重なご助言を頂戴しました。

本事業は、国連教育科学文化機関(UNESCO)の理念、特にユネスコ憲章前文に示される
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」
という考え方を教育の中心に据え、教育・文化・国際交流を通して平和と持続可能な社会の実現を目指す、実践的なESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)活動として展開してきました。

■ 事業の目的

本事業の目的は、世界で今も続く紛争や貧困、難民問題といった現実に向き合いながら、生徒一人ひとりが「自分にも社会を変える力がある」という自己有用感・自己効力感を育み、対話と協働によって平和を築く担い手として行動できる力を身につけることにあります。

■ 事業の主な内容

本校では、台湾・韓国・カンボジア・ヨルダンなどの学校や地域、国際機関、大学、企業、NGOと連携し、ICTを活用した双方向型の国際交流と、実社会とつながる支援活動を組み合わせた学習を行っています。

主な取り組みは以下の通りです。

  • 台湾・日本・韓国などの高校生によるオンライン合同平和学習・SDGs対話

  • UNHCR・UNRWAと連携した難民支援学習と支援行動(子ども服支援、啓発活動など)

  • シリア・パレスチナ難民女性のフェアトレード支援活動

  • カンボジアの学校・幼稚園への教育環境支援と現地とのオンライン交流

  • 高校生による国際会議形式の成果発表会・ポスターセッション・合同報告会の実施

これらの活動は「支援する側・される側」という一方向の関係ではなく、互いの文化や価値観を尊重しながら学び合う「対等な協働」を重視している点が大きな特徴です。

■ 採択・表彰実績

本事業は、教育的意義と国際的連携の先進性が評価され、これまでに以下のような外部評価・採択・表彰を受けています。

  • 文部科学省「EDU-PORTニッポン」採択事業

  • ユネスコ日本ESD賞 国内選考対象事業

  • ESD大賞(団体・個人部門)受賞

  • 大学主催SDGsコンテストでの優秀賞受賞 など

また、本校は高校として初めて、国連「グローバル難民フォーラム」においてUNHCRへの公式プレッジ(行動宣言)を提出した学校としても紹介されており、高校教育の段階から国際社会に対して責任ある行動を示す取り組みとして注目されています。
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■ とびたて留学ジャパンご担当者様からのご助言

今回の面談では、本事業が単なる国際交流にとどまらず、生徒の主体性を育て、社会課題に対する当事者意識と行動力を育成している点について、高い評価をいただきました。
また、今後はより一層、生徒自身が企画・発信の中心となる形へ発展させていくこと、国内外の多様な学びの場と連携を広げていくことについても、具体的なご助言を頂戴しました。

本校では、これらのご助言を今後のカリキュラム設計や国際協働活動の改善に生かし、引き続き「心の中に平和の砦を築く教育」を実践してまいります。

■ 今後に向けて

本事業は、特定の年度で完結するものではなく、次世代へと継続していく教育モデルとして発展させていくことを目標としています。
今後も国内外の学校、大学、国際機関、地域社会とのパートナーシップを広げながら、生徒が世界とつながり、学び、行動するESD・平和教育を推進してまいります。

今後とも、本校ユネスコスクールの教育活動(ESD教育・探究活動事業)へのご理解とご支援を、よろしくお願い申し上げます。

ユネスコ平和教育推進部主任 松野至