ワンダーフォーゲル部 12月山行(継鹿尾山)

市邨高校ワンダーフォーゲル部は、ハードな登山だけでなく自然に親しむための活動を多く実施しています。日頃の低山ハイクに加えて、動植物の観察、星空観測など体験重視の活動を実施しています。

これまでの活動はこちらをご覧ください。

2024-12-07晩秋の美しい紅葉を見ながらのウォーキング

11月の定期試験(本校では「思考判断表現テスト」という)が終わりました。季節はすっかり晩秋に移りました。今年は猛暑によって山の紅葉は7〜10日ほど遅れています。今回の山行では十分に山の紅葉を楽しみながら歩くことができました。山行動画はこちらです

山行の出発地は「善師野駅」です

出発地は犬山市の善師野駅(広見線)です。雨上がりで曇っていましたが風もなく穏やかな朝となりました。熊野神社から大洞池,継鹿尾山へと向かいました。山頂までの山道はいととりどりに紅葉した木々を見ながら歩きました。

紅葉がきれいな熊野神社境内に続く階段
登ってきた山道を振り返る。紅葉が美しい!

山頂について昼食を食べました。先に到着していた他校の山岳部のみなさんに山頂にあるテーブルと椅子を譲っていただきました。私達と同様のルートで山を歩くとおっしゃっていました。

昼食後、東屋から見える景色を堪能し寂光院へ下山しました。
寂光院は「もみじ寺」として有名。

次回は、本校理科が実施しているサイエンスキャンプに参加して、伊豆大島の三原山を歩く予定です。

 

難民の子どもに届ける、服のチカラプロジェクト2024

難民の子どもたちに服を届けよう

戦争や紛争から母国を逃れている難民、特にその子どもたちの状況は深刻です。私たち市邨高校では、難民の状況を専門家や企業から学び、自分たちでできることとして、ファーストリテイリングの「届けよう!服のチカラプロジェクト」に参加しています。

難民の状況を学ぶ学習会を合同開催

国連UNHCRの伊藤代表、UNHCR協会の天沼さん、UNRWAの清田さん、ファーストリテイリングの山口さんとパートナーシップ協定を結んでいる埼玉の越谷北高校、台湾の鳳山商工学校と合同で学習会を開催し、難民の現状を学びました。

3校で難民問題の解決について考えました。

服のチカラプロジェクトを全校で取り組みました。

本校は各クラスからユネスコ委員が選出されています。ユネスコ委員はクラスの生徒から服を集めるためのポスターを作成し教室に掲示するとともに、クラスメートに呼びかけました。その結果、約2万着の子ども服を集めることができました。

今度も難民問題を考えて活動していきたいと思っています。

ユネスコゼミの生徒たち
29箱の服を集めることができました

紫金山アトラス彗星の観察

市邨高校科学研究部(天文班)は、夜空の天文ショーを眺めて写真に収めています。今年10月上旬に太陽に最接近した紫金山アトラス彗星の観察を行いました。今週(10月22日〜25日)まで観測できそうです。学校で観測会を開催する予定です。

今年8月、天の川付近を流れたペルセウス座流星群(左下と中央下)

 

 

ワンダーフォーゲル部 10月山行(西穂高)

市邨高校ワンダーフォーゲル部は、ハードな登山だけでなく自然に親しむための活動を多く実施しています。日頃の低山ハイクに加えて、動植物の観察、星空観測など体験重視の活動を実施しています。

これまでの活動はこちらをご覧ください。

2024-10-13 新穂高ロープウェイから西穂山荘を経由して上高地へ

9月は修学旅行、文化祭の準備、台風による天候不順などが重なったため山行は実施できませんでした。紅葉が始まった北アルプス(西穂高独標)への山行を実施しました。

夜行バス(前夜の23時10分発)に乗り込み、翌朝(4時15分)、新穂高ロープウェイバス停で降りました。まだ日の出前で、空を見上げるとオリオン座が美しく輝いていました。(気温は6℃)

冬の星座、オリオン座が観えました。

西穂山荘を目指します。朝7時運行の第2ロープウェイ乗り場まで約60分歩きます。まだまだ日の出前なのでヘッドランプをつけて暗闇の登山道を歩きます。

森の中は真っ暗です。

第2ロープウエイ乗り場に到着しました。登山者向けに通常の営業時間よりも1時間早く運行していただけます。始発に乗ることができました。ゴンドラからは北アルプスの山々がすべて見られるぐらいの快晴でした。

奥穂高岳・北穂高岳・槍ヶ岳がきれいに見えます。

西穂高口駅に到着し、いよいよ西穂山荘に向けて登山道を歩きます。地面には霜が降りていました。

登山装備が必要です。山荘まで約60分です。

西穂山荘直前の20分ぐらいが急登でしたが無事に到着しました。少し休憩して、西穂丸山・西穂独標に向けて歩き始めます。

西穂山荘(標高2367m)は通年営業です。

丸山からの眺めはまさに絶景です。焼岳と乗鞍岳、加賀白山が見えます。上高地を見下ろします。

乗鞍岳の山頂は雪で白く見えます。上高地も賑わっています。
笠ヶ岳もきれいに見れます。

再度、西穂山荘に戻り昼食を食べました。午前11時30分に上高地へ向けて下山しまた。上高地の河童橋周辺はまるで都会の繁華街のような賑いでした。

河童橋

2024年夏のサイエンス・アクティビティ【Part2】

2024年8月23日(金)に中部原子力懇談会様のご協力のもと、「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」の見学に行ってきました。

2024年7月23日には、サイエンスアクティビティ2024夏【part1】を開催しました。

中尾地熱発電所は岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷に位置し、再生可能エネルギーである地熱を活用する発電所です。

岐阜県の山奥にあるため、移動には途中休憩を2回はさみ、片道約4時間かかります。

初めに、地熱発電の方法や、中尾地熱発電所のこれまでの経緯などについてのお話を伺います。

地熱発電には、大きく2種類あります。地中から取り出した蒸気で直接タービン(羽根車)を回す「フラッシュ発電方式」と、取り出した蒸気がやや低温の場合に、その熱でアンモニアなどの水より沸点の低い媒体を蒸気に変え、その媒体の蒸気でタービンを回す「バイナリー発電方式」です。

中尾地熱発電所は、中部地区初となるフラッシュ発電方式を採用しています。また、高圧の第2生産井の蒸気を分離したあとの熱水を減圧し、再び蒸気を取り出し、低圧の第1生産井の蒸気と合わせて再利用する「ダブルフラッシュ方式」を採用しています。詳しくは、中尾地熱発電所のホームページを見てください。

地熱資源開発においては、温泉との共生が大きなテーマとなります。奥飛騨温泉郷 新穂高温泉の中尾地区では、約60年前に掘られた8つの井戸を集中管理し、各温泉宿に温泉を供給していました。地熱発電所の建設にあたり、既存8つの井戸のうちの2つを廃止し、新たに地熱発電用の2つの井戸を掘ることになりました。この際、発電に使わなかった熱水は温泉として各温泉宿に無償提供するという条件で、発電所の建設が進みました。結果、発電用の2つの井戸で、元々の温泉の使用量の約8割を賄うことができ、既存の井戸をさらに3つ廃止することが可能となりました。温泉の井戸の維持にはお金がかかるので、各温泉宿側に大きなメリットになりました。このように、お互いにとってWin-Winな関係となり、地域の温泉文化と地熱発電の共存共栄に繋がりました。

中尾地熱発電所のロゴは、温泉のマークをイナズマに。上下の扇状のマークは、ダブルフラッシュ方式を模したものです。

次に、発電所の見学に移ります。

内壁一面に防音材が貼られた、タービン・減速機・発電機がある建物の扉を開けると、とても大きな音がします。

熱水は冬季に地中のパイプを通して融雪にも活用します。

復水器から送られて来る温水を冷却する冷却塔の中には、巨大な扇風機が上部に設置されており、吸い込まれそうになるほどの空気の流れを感じることができます。

蒸気生産エリアのフェンスの中にも入らせていただき、第2生産井を目の当たりにします。手を近づけると、熱を感じることができます。

最後に制御室の見学です。この中尾地熱発電所は無人で運用されており、構内のいたるところにカメラが設置され、名古屋から遠隔で制御が可能です。

中尾地熱発電所は2022年12月に運転を開始した、比較的新しい地熱発電所です。職員の方々は、何度も名古屋から片道約4時間かけて訪れ、地域の方々と密にコミュニケーションを取りながら発電所の建設を進め、地熱発電所と温泉文化の共生を実現しました。

2021年の第1生産井 蒸気がそのまま吹き出しています。

地熱という再生可能エネルギーや、地熱発電所と温泉の共生に向けた様々な取り組みなど、大変勉強になりました。中尾地熱発電所のみなさま、中部原子力懇談会のみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

ワンダーフォーゲル部 7月山行

市邨高校ワンダーフォーゲル部は、ハードな登山だけでなく自然に親しむための活動を多く実施しています。日頃の低山ハイクに加えて、動植物の観察、星空観測など体験重視の活動を実施しています。

これまでの活動はこちらをご覧ください

2024-07-30〜31 世界文化遺産(富士山)

2024年度の夏合宿は富士山となりました。初日はバスで新五合目まで行きます。五合目で約1時間休憩します。高所に体を慣らすためです。その後は八合目の山小屋に向けて歩き出します。

今回の登山は吉田ルート。ここは出発ゲートです。
六合目あたりで雲の上にいます。順調です。

今日の宿泊は八合目の「蓬莱館」です。夕食のハンバーグカレーを美味しくいただきました。明日に向けて休息します。寝床は一人ずつ区切られているためとても快適でした。八合目からの夜景もとても素敵でした。手前に見える街灯は富士吉田市です。遠方に光っている街灯は関東平野(東京都心)です。星もきれいに見られました。

夕食のハンバーグカレーを美味しくいただきました。
夜明け前の風景です。太陽がのぼり始めています。
さすがは富士山です。ほとんどの山並みが低い位置に見えます。

無事に下山してバスで名古屋駅に向かいました。

サイエンス・アクティビティ2024夏Part1

2024年夏のサイエンス・アクティビティ【Part1】

7月23日、2024年度の夏休みサイエンス・アクティビティ【Part1】を実施しました。生徒24名と教員6名が参加しました。朝8時30分に学校を出発し、最初の見学地である「知の拠点あいち(あいち産業科学技術総合センター・あいちシンクロトロン光センター)」に向かいました。午後からは滋賀県へ移動し、株式会社コーガアイソトープを見学しました。

8月23日(金)には、サイエンス・アクティビティ2024夏【Part2】として、岐阜県奥飛騨温泉郷の中尾地熱発電所を見学する予定です。

知の拠点あいち(あいち産業科学技術総合センター・あいちシンクロトロン光センター)の見学

「知の拠点あいち」は、「付加価値の高いモノづくり技術の研究開発拠点」として、付加価値の高いモノづくりを支援するため、最先端の研究開発拠点として整備されました。愛知県と国と地元企業・大学が協同して設立されました。特に、シンクロトロン光センターでは、産業利用を主目的とした地域共同計測分析施設として、シンクロトロン光(放射光)を用いたさまざなま計測分析実験をしています。

愛知県はモノづくり産業日本一、その基礎研究を支えています
シンクロトロン光を使った分析計測を説明いただきました
巨大なシンクロトロン光の分析装置。日本に9施設あります。

ガンマー線で滅菌処理して、わたしたちの生活を豊かにしている株式会社コーガアイソトープの見学

株式会社コーガアイソトープでは、コバルト60から発せられるガンマー線を照射し、製品についている微生物を滅菌処理している会社です。今回、わたしたちは、放射線のガンマー線を正しく理解するとともに、これらの滅菌処理された製品がわたしたちの生活に深く関わっていることを学びました。コバルト60から出たガンマ線が水中に入ることで発生するチェレンコフ光の撮影はセキュリティ強化のためできませんでした。

コーガアイソトープの担当者様から施設などの説明を受けました。
2017年の見学会で撮影したチェレンコフ光(青い光) このあたりの放射線は水に遮蔽されているため0.03μSv/hで同じコンクリート室内の市邨高校化学室の半分くらいでした。
放射線量を測定する線量計
参加者全員での記念撮影です。

今回、わたしたちの学びのためにご尽力いただいた、あいち産業科学技術総合センター、あいちシンクロトロン光センター、株式会社コーガアイソトープ、中部原子力懇談会のみなさま本当にありがとうございました。

生徒たちの振り返り(抜粋)

知の拠点愛知
今日はありがとうございました。沢山の最新の技術の機械を見せて頂けてとても楽しかったです。特にシンクロトロン光を発生させる機械が大きくて感動しました。本日はありがとうございました!

実際に見学する中で、多くの機械や大きな装置を導入することで、ものをさまざまな面から見ることができると思いました。また、企業や大学等のハブの必要性も、様々なお話を聞いて感じることができました。ありがとうございました。

今日の見学会を通して、シンクロトロン光というものを初めて知りました。また、これらが大きな機械によって取り出されてモノづくりのための分析などに使われていることが分かりました。また、企業や大学、研究開発機関など協力してより良い製品をつくることに役立てられていることが分かりました。今日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

シンクロトロン光の機械はとても迫力がありました。また、多くのことに活用できることを知って驚きました。ありがとうございました。

今回の見学会を通じて、シンクロトロン光について知れたことや、機械を通して速さがどれくらいなのかについて理解をすることができました。そして、シンクロトロン光を通じて、スキャンの技術が他のと比べてどのような違いがあるのかについて理解できました。今回の見学を通して、放射線の技術の高まりについて知ることができました。今回はお忙しい中、私たちのために時間を設けていただき本当にありがとうございました。

コーガアイソトープ
今日はありがとうございました。ガンマ線を使った技術のことを沢山知れて楽しかったです。自分は今回の見学を知るまでこの技術に関して知らなかったので、自分たちと関わっているこの技術について知ることが出来て良かったです。本当にありがとうございました!

核エネルギーが熱エネルギーになって壁が暖かくなるなど、滅菌の方法だけでなく、放射性物質の特徴を実際に学ぶことができてよかったです。ありがとうございました。

今日の見学会を通して、放射線による滅菌について詳しく知ることができました。滅菌という技術があることは聞いたことがありましたが、それらがどのような仕組みで行われているのかは知りませんでした。なので、コバルト60というものが使われていることやダンボールごと放射線を当てているなど詳しく知ることができて面白かったです。今日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

実際に、プールの水中の線源を見ることができて嬉しかったです。身近な物が、放射線で滅菌されていることを初めて知りました。ありがとうございました。

今回の見学を通して、放射線の一種であるガンマ線は医療器具の衛生面においてどれほど不可欠なのかについて学ぶことができました。また、実際に設備を見学したことで、ガンマ線の性質について理解することができました。今回はお忙しい中、私たちのために時間を設けていただき本当にありがとうございました。

 

ワンダーフォーゲル部5月山行

ワンダーフォーゲル部 山行記録

市邨高校ワンダーフォーゲル部は、ハードな登山だけでなく自然に親しむための活動を多く実施しています。日頃の低山ハイクに加えて、動植物の観察、星空観測など体験重視の活動を実施しています。

これまでの活動はこちらをご覧ください。

2024.05.11 一足先にアートで有名な佐久島で夏を感じる

昨年に引き続いて離島を歩きます。今年は三河湾に浮かぶ佐久島です。猫とアートと豊かな自然で知られる離島で、全国からも注目を浴びています。

佐久島へのアクセスの出発地は西尾駅

出発は名鉄西尾線の西尾駅。ここから佐久島への渡船のりばまでバスで向かいます。バスの終点は「一色さかな広場」です。佐久島へは高速船で約20分間で到着します。

波しぶきを上げる高速船。風が気持ちいいです。

島は西部と東部に集落が別れています。船は西部の西港へ到着しました。さっそく島内を散策します。いたるところにアート作品が展示されています。

有名TVアニメでも紹介されていた「おひるねハウス」

また、豊かな自然の証拠として、海岸では多くの花や動物(魚・カニ・ヒトデ)を観察できました。楽しくて時間が立つのが早いです。

うっそうとした森を抜けた先に海が広がっています

昼食は「島の食堂」でいただきました。三河湾名物の「ゆでだこ」をいただきました。塩ゆでされた1匹のタコをハサミで切りながら食べます。歯ごたえがあって食べごたえががあります。

ゆでダコをハサミを使って楽しく切り分けます。

次回からは東海地域の低山と夏山に向けた訓練が始まります。

参加者はEx,Ac,Brコースと様々です。

東京大学犬山研究林(長期生態系プロット調査)

2024.03.23東京大学犬山研究林で森林生態系調査

本校と愛知県立一宮高校、愛知県立小牧南高校の3校は、愛知県犬山市にある東京大学犬山研究林(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林)の長期生態系プロットをお借りして植生の変化を2019年から調べています。東京大学の先生と研究林利用者協議会のみなさんありがとうございました。

2019年4月調査の様子はこちら
2021年3月調査の様子はこちら
2022年3月調査の様子はこちら
2024年3月調査の様子はこちら
2025年3月調査の様子はこちら

長期生態系プロット調査について

愛知県犬山市塔野地大畔地区には、東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所犬山研究林(以下「犬山研究林」という)が広がっています。その研究林内に20m☓20mの方形区を作り、方形区内に生育している樹木の直径を計測しています。樹木は成長に伴い幹が肥大するため、直径の変化から樹木の生育状況がわかります。長期間にわたって観察することで、森林内の樹種の変化も知ることができます。

今日の調査でお世話になる、東京大学の先生、この森を調査されている森の利用者研究会の皆さん
方形区がある森は東京大学の私有地であるため立ち入りが制限されています
東京大学の先生に森林調査の方法をレクチャーしていただきました
方形区内には40本弱の樹木が生育しています。その1本1本に対して、地面から約130cmの位置を計測します。毎年同じ位置を計測するため植物の成長を知ることができます。

はげ山から森を作り上げた林業遺産について

東京大学犬山研究林があ犬山市塔野地大畔地区は江戸時代が始まるまでは今と同じような森林地帯でした。しかし、人々の日々の生活に欠かせない燃料(薪)や江戸時代に栄えた「犬山焼き(陶器)」の燃料としてその森の木々が使われ始めた結果、あっという間に樹木のない白い地肌が直接露出したはげ山になってしまいました。雨が降ると水の勢いが山を削るため、下流付近では土砂災害で悩まされていました。明治時代になると人々の生活と森林再生のために東京帝国大学が研究を始めました。その研究によって現在の森へと約100年で復活しました。その森林復活の過程をうかがえる施設が今もまだ森林内の残っており、これらの遺構が林業遺産として認定されました。

1929年に完成した土堰堤(土砂をせき止めて水の流れを緩やかにする)
95年後の様子(土堰堤の周りは深い森に囲まれている)

多くの動植物を育む豊かな森として

この研究林は東京大学の私有地であるため、多くの動植物が手つかずの状態で保存されているため多様性に富んでいます。利用者協議会の皆様から動植物に関して詳しく教えていただきました。

ヒメカンアオイの黒い花。種子はアリが運ぶそうです。
早春にさくアセビ(馬酔木と書きます)。毒がありシカは木の葉を食べないらしい。
ヒサカキの雄花(特有の匂いがあります)

今回の参加者 生徒28名・教員11名
一宮高校 生徒9名・教員1名
小牧南高校 生徒7名・教員3名
市邨高校 生徒12名・教員7名

 

 

市邨サイエンスキャンプ2024(伊豆大島)

Ichimura Science Camp 2024 in Sprinter

伊豆大島で4回目のサイエンスキャンプを実施しました

2024年3月25日〜27日の二泊三日、伊豆大島の三原山をフィールドにしたサイエンスキャンプを実施しました。コロナ禍で2年間は宿泊を伴う行事はできませんでしたが、昨年度伊豆大島でのサイエンスキャンプを3年振りに復活させことしの4回目の伊豆大島サイエンスキャンプを実施することができました。高校生11名と引率教員3名が参加しました。

第1回 サイエンスキャンプ2018の様子はこちら
第2回 サイエンスキャンプ2019の様子はこちら
第3回 サイエンスキャンプ2022の様子はこちら
本校で開催している「市邨サイエンスアクティビティ」

1日目 名古屋→熱海→伊豆大島(雨天登山)

1日目は火山博物館がリニューアルで休館しているので、島内散策(巨大地層断面など)を予定しました。2日目に現地ガイド(昨年もお願いした西谷香奈さん)とともに伊豆大島(三原山)での調査と登山を計画しました。しかし、天気予報は1日目・2日目とも雨予報。2日目は雨も風も強くなるとのことでしたので、比較的雨と風が弱い1日目にガイドさんによるガイドツアーを実施することにしました。雨と風が弱いとはいえ、霧を伴う春の雨はせっかくの雄大な景色を隠すほどでした。

三原山を背景に写真を取りましたが景色は真っ白です。
約36〜40年の間隔で噴火する三原山。登山道に避難所が整備されています。

三原山の溶岩は2種類。比較的サラサラと流動性の高い「パホイホイ溶岩」とドロドロと粘着性の高い「アア溶岩」です。パホイホイ溶岩の流れを表面で固まった溶岩から考察することができます。一見すると坂を登るような溶岩がありますが、その理由を考えてみましょうと「問い」をいただきました。

パホイホイ溶岩の塊で記念撮影。
約150年前の溶岩はもうすでに植物が生えてきています。ヒサカキの花の匂いを嗅いでいます。生徒たちは「ガス臭い」と叫んでいました。

三原山山頂には守り神として三原神社が建てられています。前回の1986年噴火では溶岩に飲みまれることなく健在です。祠の裏にある大きな岩が溶岩の流れを遮ったためと言われています。ただ、次の噴火では溶岩に飲み込まれてしまうかも知れません。そういったこともあって、三原神社には「住所」がないのだそうです。

神社裏にある大岩で溶岩の流れを止めています。

山頂は風も強くなり、その風邪を体に受けると吹き飛ばされそうになります。そんな環境下でしっかりと植物たちは根を張り生きているのです。山頂に残された溶岩の形が怪獣ゴジラに似ていることから「ゴジラ岩」と呼ばれているそうです。火口付近の砂を軽くほってみると湯気が上がります。手を近づけると暖かく風雨で引けきった体を温めてくれました。山頂の避難小屋で西谷さんから温かい「明日葉茶(あしたばちゃ)」をいただきました。心まで温かくなりました。

強風を体にうけて飛びそうです
地面はほんのりと温かく気持ちが良いです
霧の中のゴジラ岩

三原山を下りて、裏砂漠へ向かいます。裏砂漠は日本の国土地理院が発行する地図に唯一かかれている「砂漠」です。三原山の噴火に伴って噴出した火山灰と小さな溶岩粒(スコリア)が堆積しており、植物は何年も生えることがないそうです。深い霧のため、GPSを頼りにして裏砂漠を目指して歩きました。裏砂漠の小高い丘にのぼって記念撮影(みんなでジャンプ)しました。

裏砂漠で記念撮影
みんなでジャンプ!
参加生徒が持っていた360°カメラで撮影中
その写真がこれです。

裏砂漠から離れ、再び散策路を歩きます。この道は溶岩地形の上に植物が生えて行く様子(植生遷移)を観察することができます。コケや地衣類から草本類、低木層、高木層と変化してきます。とても魅力的な道です。道端の水たまりに反射した幻想的な写真を撮影しました。

水面で反射した写真を撮影できました

2日目 伊豆大島散策(巨大地層断面・波浮港・筆島・泉津の切通)

伊豆大島は火山の島です。100万年前から繰り返された噴火によって噴出した溶岩と火山灰が堆積して形成されました。その様子がわかるのが「巨大地層断面」です。硬い溶岩と柔らかい火山灰が層状に積み重なっています。

伊豆大島周回道路を建設中に発見されました。通常はコンクリートで覆ってしまいますが、学術的価値が見出されたためそのまま保存されています。
地層の見た目が洋菓子の「バームクーヘン」に似ているため、島内では「バームクーヘン」と呼ばれているそうです。バス停にもフォークが刺さっています。遊び心がありますね。
人が通行するために深い森の壁が切り取られています。幻想的です。

3日目 天気が回復し再度、三原山へ

1日目・2日目の雨が止み、3日目はやや風が強いが快晴です。早朝3時から天体観測をしました。

東の空は夏の大三角(デネブ・ベガ・アルタイル)が見られます。月の影響を受けて天の川は見られず残念
満月から2日後のほぼ満月が西の空に輝いていました。

再度、三原山へ登頂します。1日目とは打って変わって、色のある世界が広がっています。生徒たちは「1日目はこんなところを歩いていたなんで」とその違いを楽しんでいました。

雄大な三原山の風景
86年溶岩の上を歩く。植物はまばらです。
1日目にも撮影したパホイホイ溶岩
1日目にも撮影した避難施設
ゴジラ岩、背景に富士山は格別です。
溶岩ストロー
三原山火口を1周しました。
3日目は快晴で気持ちよい
三原山を背景に記念撮影。1日目は白い霧だけでした。
西谷さんが所属するグローバルネーチャークラブでの記念撮影。みんないい顔です。