動画作成コンテストで教育長賞!

第3回FESコンテスト愛知県予選に作品を出品した高3ブライトコース・佐橋心那さんが教育長賞、高2アカデミックコース・安藤蓮人くんが奨励賞を受賞しました!

FESコンテスト・・・正式名称「Financial Education Support Contest for Student」の略で、中高生が小学生向けの金融教育動画を制作するコンテストです。主催は一般社団法人日本金融教育支援機構で、文部科学省などの後援も受けている社会的意義のあるイベントです。

STATION Aiで行われた表彰式の様子

ゼミの授業にてFESコンテストに向けての動画を作成する取り組みを行い、授業や夏休みを使って生徒がそれぞれ作成した作品を応募しました。ゼミでは株式投資をテーマに行っていますが、金融についての知識を増やしてもらうことを目標にこのコンテストに応募しました。

FESコンテストは今回から愛知県予選が開催され、本校生徒が4名参加、結果としてうち2名が受賞となりました。両者とも動画のターゲットである小学生に分かりやすく内容を説明をすることに注力し、それぞれの動画が分かりやすくよくまとまっていました。

佐橋さんは貯金をテーマに、安藤くんは消費税をテーマに動画を作成しましたが、佐橋さんの作品は全国から選ばれた動画が集められる全国大会に出展されることが決まっており、そちらでも賞が取れることを願っています。

受賞した佐橋さん

高校生ボランティア・アワード2025

2025.08.23-24 高校生 Volunteer Award 2025

この夏に東京新宿の住友ビル(三角広場)で開催された高校生ボランティア・アワード2025に出場して本校のユネスコ活動を発表するとともに、全国の高校生とボランティア活動の交流をしました。また、この活動に協賛していただいている様々な著名人、企業、各種団体の方々とも意見交流をさせていただきました。一つ一つの活動に意味があり、「高校生は無力ではない」という元気と勇気をいただきました。これからの活動に活かしていきたいと強く感じました。

交流会場は東京都新宿区・三角広場

市邨高校はユネスコスクールとして、ユネスコ憲章が掲げる「世界平和」の理念を実現する活動を全校生徒で実施しています。特に、ユネスコ委員会やユネスコゼミの生徒たちが中心となって、世界の難民の置かれた状況(難民キャンプでの生活、人間としての尊厳、経済的状況なと)や戦争に起因した貧困地域の教育問題を専門家の人たちから学んでいます。埼玉県立越谷北高校、台湾の鳳山商工学校と平和貢献活動に関するパートナー協定を結び、「高校生に何ができるか」を考えて実践しています。

パートナー協定を結ぶ学校と一緒に取り組む活動を他校生徒に報告しています。

おもに、難民女性の経済的支援・精神的支援として、難民女性が製作した商品(難民女性を支援している日本人デザイナーの林芽衣さんが立ち上げたトライバロジー商品)をフェアトレード活動として販売しています。

フェアトレードでは全校生徒や保護者・教員にはたらきかけています。

また、カンボジアではかつての内戦の影響が今も残っており、特に都心から遠く離れた農村地域は「極貧困地域」となっており、幼稚園や小学校・中学校などの教育支援が急務です。本校は今までに、公立小学校へ文房具やこども服、遊具(ブランコ・鉄棒)、井戸や手洗い場を寄贈してきました。この夏もJICAカンボジアの協力を得て貧困地域の幼稚園への教育支援を計画しています。

戦争や紛争地域の医療支援をしている「国境なき医師団」末藤千翔と対談させていただきました。

私たちの活動は世界平和の実現にとって小さな一歩かもしれませんが、その一歩を多くの地球に生きる皆さんとともに歩めたらと思います。わたしたち一緒にユネスコ活動を取り組んでみませんか。

【参加生徒の振り返り】
今回、高校生ボランティアアワード 2025 サイネージ部門に出場し、私たちが普段している活動をたくさんの人に知っていただけてとても嬉しいです。私たちは普段「国際」という視点から活動することが多いのですが、今回のアワードを通して、全国の高校生が日本や世界の課題に対して多様なアプローチで取り組んでいることを知り、とても刺激的で貴重な経験になりました。特に、同じ国際支援をしている高校や、国際活動をしている特別応援のブースには積極的に足を運び、仲間の想いや工夫に触れて、多角的に世界について考えるきっかけになりました。日本ではまだボランティア活動が広く根付いているとは言えませんが、このアワードを通して、私たちと同じ世代の高校生が「困っている人のために」「未来のために」とそれぞれの立場から活動している姿を見て、自信や安心感につながりました。また、勇気をいただきました。ボランティアは 1 人では継続することが難しいことがありますが、全国に仲間がいると実感できたことが私たちにとって大きな支えになりました。私たちの活動も、その大きな流れの一部なんだと実感し、今後の励みにしていきたいと思います。(高3女子)

 

 

【R7年度市邨ゼミ】高2・高3ゼミレポート⑨

クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】
今週から後期のゼミが開講しました!

通年開講のゼミは前期に引き続き、より探究を進めていき、半期開講のゼミは新しいメンバーとなって新たな探究に取り組みます。

10月9日(木)、今日は通年開講の「ショート動画で製品PRをしよう」ゼミと、「ミュージックゼミ~音楽の旅」ゼミの紹介です。

まずは「ショート動画で製品PRをしよう」ゼミの様子です!
皆さんの中には、InstagramやLINEなどのSNSのタイムラインで、おいしそうな食べ物を売っているお店や便利なグッズを紹介しているショート動画を観たことがある人もいるのではないでしょうか?

このゼミでは、自分たちで紹介したい商品やお店、施設などを選び、iPadやスマートフォンを使ってショートムービーを作ります。

※本校では校内でのスマートフォンの利用を認めていませんが、このゼミの特性上、特別にスマートフォンの利用を許可しています。

また、お店や施設自体を紹介する場合や、店内で実食したりお店のロゴなどを使用したりする場合は、自分たちでお店や施設にアポイントを取って許可を頂いてから作成します。

パフェ、ハンバーガー、かき氷、カフェなどなど、生徒それぞれの「推し」の食べ物やそれを売っているお店の紹介動画を、TikTokやCapCutなど、任意のアプリで作成しています。

生徒が作製した動画の一部は、市邨の公式のTicTokやFacebookなどの広報SNSに投稿されています!ぜひご覧ください。

続いて、市邨の卒業生でもある陣野先生(音楽)の「ミュージックゼミ ~音楽の旅」では、クラリネットとサックスのユニット『kaleidoakouo(カレイドアクオ)』さんを招いて、音楽室にてパフォーマンス&トークを実施しました。

お二人はプロの演奏家として活躍しており、この日はピアノも交えて、『アイネクライネナハトムジークより第1楽章』や『歌劇トゥーランドットより 誰も寝てはならぬ』などを演奏していただきました。

ゼミの生徒からの質問に答えていただけた他、ご自身の経験談などいろいろなお話もしていただけ、生徒たちは演奏はもちろん、お二人のお話にも集中して耳を傾けていました。

間近で見るプロの演奏ということで、kaleidoakouoさん、貴重な機会をありがとうございました。

次回の投稿もお楽しみに!

【R7年度市邨ゼミ】高2・高3ゼミレポート⑧

クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】

今回は9月11日(木)の様子を紹介します。

「大阪万博で未来を体験」ゼミと、「gamificationk × 〇〇 社会課題をゲーム化して、世界を救おう」ゼミの2ゼミでは、合同企画として株式会社エドギフト代表取締役社長の村松 美穂さんをお招きしました。

5時間目は起業に関するお話を聴き、6限にはグループに分かれて「プロダクトアウト」の考え方を用いてワークショップです。

プロダクトアウトとは、自分が「つくりたい!」と思ったことや「これはすごい!」と思うことに目をつけてサービス化、製品化する考え方です。

まずはワークシートに沿って、最初に自分の「好き」と「不便」を掘り起こします。そしてグループで「アイデアの種」を考えます!
皆のアイデアを組み合わせ、具体的なサービスや商品を考えます。

生徒たちからは

・折りたたみでなく、分解・組み立てタイプの自転車
・液体タイプのiPad充電器(充電液?)
・1段登るたびに音が鳴る音階階段
・化粧台を装備したビューティーヘアセットスクールバス
・イヤホン機能付きのピアス、イヤリング

など、様々なアイディアが出ました!

どれもあったらいいな、便利だなと思えるものですね。
生徒の中から、数年後にこれらのアイディアを実現する起業家が誕生しているかもしれませんね。

図書館では「科学コミュニケーション講座」ゼミが昭和女子大学・人間社会学部の白數 哲久(しらす てつひさ)教授をお招きし、モーターに羽を取り付けて簡単な「風力発電装置」を作成し、風に当ててLEDを光らせるという実験工作を行いました。

空調機の風を当てると風車が勢いよく回転してコーターの軸が回り、モーター内部で発生した電気でLEDが発光するという仕組みです。子供向けの実験教室にも応用できそうですね。

市邨ゼミでは、外部の講師をお招きした授業も多く行われています。
学校の中にいながら、学校の外の世界を学べるところも、市邨ゼミの魅力です!
村松さん、白數先生、ありがとうございました!

難民支援・貧困支援 ユネスコ活動【チャリティ綿菓子】

チャリティ綿菓子販売活動の報告

本校はユネスコスクールとして、教育活動の一環としてユネスコ活動を実施しています。特に、戦争や紛争から時刻を追われた難民の支援、戦争を起因とした貧困地域の教育支援に取り組んでいます。支援活動の一つとして、地域の催し物で綿菓子を販売し、その収益金を送っています。

2025.07.26〜27 仲田銀座商店街「夏祭り」にてチャリティ

学校所在地でもある名古屋市千種区にある銀座商店街は毎年7月末に夏祭りを開催しています。本校では地元の商店街の協力をいただき夏祭りにて「チャリティ綿菓子」を販売しています。みんなでできる国際支援・国際貢献として、綿菓子を販売しています。また、難民女性が作成した民芸品の紹介もさせていただきました。これらの収益金を、難民女性の経済的自立支援、教育支援に活用させていただいています。

中学校説明会の後、応援に駆けつけていただいた校長先生(中央)
今池の仲田銀座商店街「夏祭り」
国際支援のため300円の協力をいただきました
7月26日の参加生徒(35名)
7月27日の参加生徒(33名)
難民女性の制作した民芸品ポスター

【チャリティ綿菓子活動の報告】
7/26 綿菓子14,400円
7/27 綿菓子15,600円
募金21,428円(2日間の合算)
合計51,428円

最新のユネスコ活動はこちら

 

 

市邨中・高PR動画 完成!

2025年度 市邨中・高の学校紹介/PR動画が完成しました!英語字幕付きで、教育理念・特色ある授業や教育活動、在校生や卒業生によるコメントなど、『いまの市邨』をよく知ることのできるムービーになっています!ぜひご覧ください!!

 

【未来の語り場】テレビの仕事ってどんな仕事?

今回はミライノカタリバにおいて、フジテレビのプロデューサーとして、「めざましテレビ」「めざまし8」「ノンストップ!」「直撃LIVEグッディ!」などを手がけた臼田玄明さん(京都芸術大学 通信教育部 映像コース 准教授)をお迎えして、「テレビの仕事ってどんな仕事?」をテーマにお話をいただきました。

テレビ業界に興味のある生徒が20名以上集まり、テレビを仕事とすることのやりがいや楽しさ、そして直面する課題などについて学びました。

普段、めったに聞けることのない生きたテレビ業界の話に自身の進路について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

また、市邨ゼミ「商品PRショート動画をつくって企業のマーケティングにふれよう」でも「企画・映像の作り方」というテーマで講義をしていただきました。企画をどうやってつくっていくか、企画のタネをどうやって見つけて、映像作品にするのかなど映像作りの本質的な部分を学ぶことができました。普段学ぶことのないような視点でのお話で非常に刺激的な2時間でした。

 

【R7年度市邨ゼミ】高2・高3ゼミレポート⑦

クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】

今回は「子どものためのミュージカル」ゼミの様子を紹介します。

この日はミュージカル「白雪姫」の通しリハーサルを行っていました。

生徒たちの歌声、セリフ、ピアノ、それを見つめる監督役の生徒と先生。

「今のところもう一回やろう!」

「その動きはどうだろう?もっといい方法ない?」

「じゃあ、3分考えて!」

修正ポイントを指摘して、時間を与えると、生徒は自分たちで相談して、アイデアを提案します。

「じゃあ、それで行ってみよう!」

「いいね!すごく良くなった!」

そんなやりとりを繰り返しながら、作品が作られていきます。




「今年は昨年以上に生徒たちが自分たちで考えて進めようとする姿勢が見られて、生徒たちの熱量をすごく感じる。早く幼稚園に公演に出かけたい。そんな気持ちにさせてくれます。」と、担当の先生。充実した表情から、生徒への期待と手応えを感じます。

今後は9月に幼稚園への公演を計画しています。公演後は、さらに別のプログラムにも挑戦する予定です。文化祭やエキシビションデーでの公演も楽しみです!

【R7年度市邨ゼミ】高2・高3ゼミレポート⑥

クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】

本日6月26日は「令和ポップス考」 ゼミの様子を紹介します。

このゼミでは、POPSとは何か、どんな曲があるかという事にはじまり、スケール(音階)とコード(和音)といった基礎知識も学んでいきます。

今日のゼミでは、先生の指示に従ってGrageBandというアプリを操作し、実際にビートやコード進行を自分で入力して聴いてみます。これまでJPOPでよく使われるコード進行を学習した知識を活かし、「小室進行」に挑戦しています。

ポップス好きが集まり、音楽の授業では学べないことや学びながら曲を奏でることができるのも、市邨ゼミならではですね!

ゼミでは最終的にそれぞれの生徒がポップスソングを作ることを目指しています。素敵な曲ができるといいですね!

次回の投稿もお楽しみに!

【R7年度市邨ゼミ】高2・高3ゼミレポート⑤

クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】

今回は、6月19日(木)の「法律・裁判研究」ゼミの様子を紹介します。

この日は、現職の裁判官をお招きしての授業です!
まず、5時間目には刑事裁判がどのように進んでいくかの説明を受けます。

その上で、6時間目には強盗致傷に関する裁判事例を聞き、グループで量刑を考えました。生徒たちが聞いた事例は次のようなものです。

被告人は18歳の元高校生。
旅行のお金を稼ぎたく、短期高収入のアルバイトに応募するも、実は闇バイト・・・。本人は「これってやばい仕事なんじゃ・・・」という思いを抱きつつも、雇い主(犯行指示役)に身分証を送ってしまっていること、雇い主が体格よく強面な人相なため、怖くて逃げられない状況になります。
そして、空き家の下見、空き巣の見張り役を担った上、戻ってきた家主への暴行を加え大けがをさせるという罪を犯してしまいました。
検察官側の論告求刑では懲役7年の実刑判決が、他方で弁護側は懲役5年執行猶予3年を求めています。

この事例について、生徒たちはグループに分かれて量刑を考えます。

「被告人は実行役から得た報酬2万円を返しているし、相手に負わした怪我の補償も、今後働いて返していこうとしている。」

「高校を自主退学したことも、反省であり事実上の制裁ではないか。」

「犯人グループが怖くて逃げ出せなかったことは考慮してあげないと。」

「でも被害者は厳罰を望んでいる・・・。」

グループ内で活発な意見が交わされました。
自分が考えたこと、グループの他の人の考えたことをデジタルノートにまとめていきます。


模擬事例とはいえ、被告人が18歳であるので、自分たちに置き換えて考えてみた生徒も多いかもしれないですね。
15分程度意見を交わした後はグループで結論を出し、発表します。
量刑の年数に違いはあれども、全てのグループが執行猶予付き判決を出していました。

それぞれのグループの発表のあと、裁判官の方からの講評を頂きました。
高校3年生の生徒たちは18歳。裁判員にも選ばれる年齢です。
司法制度の理解や法に関する理解を深めて法的思考を身につけ、ものごとを公正に判断できるようになっていけるといいですね。

 次回の投稿もお楽しみに!