Ichimura Science Camp 2022 in winter

伊豆大島で3回目のScience Camp 2022 を実施しました

2022年12月24日〜26日の二泊三日、伊豆大島の三原山をフィールドにしたサイエンスキャンプを実施しました。コロナ禍で2年間は宿泊を伴う行事はできませんでしたが、3年振りに伊豆大島でのサイエンスキャンプを実施することができました。高校生8名(引率教員3名)が参加しました。

第1回 サイエンスキャンプ2018の様子はこちら
第2回 サイエンスキャンプ2019の様子はこちら
本校で開催している「市邨サイエンスアクティビティ」

クリスマス寒波が襲来した24日(土)でしたが誰一人遅れることなく名古屋駅に集合し朝6時46分の新幹線に乗り込みました。車窓は雪景色に変わっていました。私たちの新幹線は名古屋始発ということもあり定刻通りに発車しました。熱海駅で降り、熱海港で9時10分発のジェットフォイル(高速船)に乗り換える予定でしたが、寒波による強風で欠航となり、12時30分の臨時便にスライドされましたので熱海市内を観光することにしました。熱海港からアタミロープウェイで熱海城・トリックアート美術館へ向かいました。

全面ガラス張りのロープウエイに乗り込みます。高所恐怖症にはキツイです。
山頂駅から熱海市街を背に記念撮影。風が強く海が荒れています。
トリックアート美術館には不思議がいっぱい。あっという間に時間が過ぎていきます。

11時50分に港に戻り、12時30分の大島行高速船に乗りました。東海汽船の高速ジェット船はジェットフォイルと呼ばれる水中翼船で、海水をジェットエンジンで吹き出しながら進みます。船体が海水面を離れるため揺れが少なく快適です。約45分で大島(岡田港)に到着です。

大島と熱海をつなぐジェット船
船内はいたって快適です。水面を飛ぶように進みます。

一日目は島の到着時間が遅れたため、予定していた火山博物館の観覧を三日目へ変更しました。島のスーパーへ三日分の食材を買いに行きました。サイエンスキャンプは自炊です。

「げんろく」は島民からも愛されているスーパーです。食材も豊富です。
12月24日ということもあり、食後は島の洋菓子店で購入した11個のカットケーキを食べました。ルーレットでケーキを選ぶ順番を決めました。
筆者は4番目に選ぶことができました。

後片付けのあとは星空観察です。名古屋から持参した2本の望遠鏡とiPadにインストールした「星座表アプリ」を駆使して冬の星空を見上げました。12月22日から31日まで、太陽系のすべての惑星が並ぶ「惑星パレード」が観察されました。冬の星座でおなじみの「オリオン座」「おうし座」「冬の大三角」もしっかり観察できました。オリオン大星雲は望遠鏡で観て感動でした。

オリオン座
カシオペア座

二日目は三原山の植生調査とトレッキングです。グローバルネイチャークラブの西谷香奈さんに案内していただき、三原山の植生と溶岩の歴史を教えてもらいました。西谷さんの軽快な問いかけに参加生徒たちの目はいきいきと輝いていました。市邨高校では噴火年ごとの溶岩に植物が生えていく様子を調査しています。今回も方形区をつくり植物の様子を記録しました。3年前よりも遷移が進んでいるように見えました。伊豆大島の植生調査をされている上條教授(筑波大学)の調査隊にお会いしました。

サイエンスキャンプ参加者とガイドの西谷さん
三原山から流れ出たパホイホイ溶岩。サラサラした溶岩です。
1986年に火口から流れ出た溶岩も36年の間に大きく変化してきました。溶岩の上に植物が生えています。
1986年の溶岩は粘り気があるアア溶岩。ゴツゴツした溶岩で歩きにくいです。10m☓10mの方形区を2つ作りその内部の植生を調べます。
山の斜面から水が滲み出て氷柱ができていました。水がタケノコのように成長して上に伸びる「氷筍(ひょうじゅん)」を西谷さんが見つけました。生徒にとっても初めて見る氷筍でした。
伊豆大島の海水から作った塩を用いた塩飴を西谷さんからいただきました。適度な甘さと塩加減が歩き疲れた体に染み込んでいきます。
三原山頂にある三原神社の鳥居から見た富士山が綺麗でした。
三原山火口を一周するコースを歩きます。通称「お鉢めぐり」です。ここから見る火口は圧巻です。
火口の前で元気よく記念撮影
火口を一周歩きます。絶景です!
山の稜線で作られたカクテルグラスに浮かぶ伊豆諸島の島々
今日はいつもよりも噴気が多いとのことです。
参加者の影で記念撮影。
3年振りにジャンプにも挑戦。うまくできました。
小石状の噴石のベッドで15分間の休憩です。足を斜面の上に向けるとあしのむくみが取れるとのこと。気持ちよかったです。西谷さんから大島名物の牛乳煎餅をいただきました。
倒木の根を観察してみる。根は硬い溶岩のために地面の下へ伸びることができず横へと広がります。
樹木の横しまは動物園から逃げて島内に広く棲み着いたタイワンリスの歯によるもの。伸びる歯を削っているようです。
溶岩ストローの跡です。流れ出た溶岩の表面だけが冷えて固まり、内部は熱い溶岩が流れるため、ストロー状の溶岩になるそうです。伊豆大島には島内にいくつもの溶岩ストローがあるようです。
今日のツアーを終えて太陽が西の水平線に沈む頃
ピンク色の雲が綺麗でした。

朝8時30分から午後4時までの約7時間の三原山ツアーでした。植物・溶岩・遷移・鳥・島の歴史など、ツアーガイドの西谷さんからとても多くのことを学ぶことができました。生徒の多くは初めての伊豆大島三原山でした。教科書で見ていた世界を実際の目を通して見て、手で触れて感じ取ることができ、実際に体験することの大切さを実感できたようです。西谷さん、ありがとうございました。

三日目は島内散策です。荒天で一日目に見学できなかった火山博物館、巨大地層群、波浮港、筆島を観察しました。火山博物館は1986年の噴火を後世に伝えるために作られた唯一の火山専門博物館です。巨大地層群は別名「バームクーヘン」と呼ばれています。道路建設中に発見され保存されています。伊豆大島の火山噴火にともなう火山灰が層状に積み重なっています。波浮港は沈下した火口を港に作りかえこともあり、水深は200mを超えるほど深いそうです。周囲を高い山に囲まれている地形のため強風に強く、江戸時代から昭和初期まで強風から退避する船の停泊港として栄えていたようです。筆島は火山の火道が硬い溶岩として残り、火道の周囲は波によって削り取られたようです。火道の岩石が筆のように界面に突き出ています。

国内唯一の火山専門の火山博物館
火山灰が積み重なってできた巨大地層。1km続いています。
バス停の看板にも「バームクーヘン」と書かれています。フォークも刺さっています。
円形の波浮港。火口の名残を見ることができます。
海面に突き出た岩の塊。硬い岩石だけが波に侵食されず残りました。

参加者の振り返りは順次記載していきます。

◯私は今回のサイエンスキャンプで多くのことを学び経験することができました。二日目に三原山に登ったときに見た火口がどのように形成されたのか?それができるまでにどのような経過があったのかを知ることができました。また、今回のサイエンスキャンプを通して実際に現地に行き自分の目で見てそれに触れて学ぶことの大切さ、そこから新たなことを知り興味を持つことの大切さを改めて感じました。

◯私は今回のキャンプを通して、普通の活動では体験できないようなことを沢山経験することが出来ました。私はあまり火山の仕組みや植生について詳しくはなかったのですが、三原山での活動でガイドさんの丁寧な解説の元、実際に目で見て、手で触って火山の特徴を知ることができ、貴重な経験になりました。また、火山の活動以外にも、貸別荘での集団生活などいつもの旅行では絶対に経験しないことができ、とても新鮮で楽しかったです。今回の活動から気になったことに対してまず行動し、経験することが大切ということを学ぶことが出来ました。

◯今回初めてサイエンスキャンプに参加しました。とても楽しかったです!山に登って火山を見に行ったり満天の星を見たりみんなで自炊をしたり大変なこともありましたがとても驚きや新鮮なことばかりで充実したキャンプになったと思います。実際に見て、触って、感じて、初めての体験が沢山ありました。今回みんなと活動して行く先々で多くのことに興味を引かれワクワクも沢山ありました。また次のサイエンスキャンプがあれば是非参加したいと思います!

◯今回初めてサイエンスキャンプに参加しました。初めてのサイエンスキャンプに緊張したことがありましたが、伊豆大島の自然についてたくさん学べたことがあったのでとても楽しかったです。特に楽しかったのが三原山火山の散策です。ガイドさんにたくさん質問してたくさんのことを学べたのがとてもよかったです。今回のキャンプを通して又参加したいと思いました。

◯今回初めてサイエンスキャンプに参加しましたが、最初の頃は何をするのかなどでとても緊張していました。ですが伊豆諸島の様々な自然を学んだりできてとても良かったです。特に火山の散策ではとても景色が綺麗でとても楽しかったです。また実際に見たり、聞いたりする事で更にそのものについて理解が深まりましたもし次回もあれば参加したいです。

◯初めてのサイエンスキャンプで不安もありましたが、その不安は初日でなくなりこれで最後の参加となるのが惜しいと感じる3日間でした。今回のサイエンスキャンプを通して伊豆大島の成り立ちや植生の遷移について深い学びを得ました。特にどのような植物が一次遷移の後先駆植物となるのかが自分の中で1番驚いた内容でした。また三原山にて初めてカルデラを見たのも印象に残っており波浮港を見た時はまるでカルデラ湖のようだなと感じたのを覚えています。サイエンスキャンプに参加するのは最後になりましたが、また自分自身でどこか別の場所に自然観察に行くのも良いなと思うきっかけになりました。

 

手芸部 慈友学園との交流

12月23日(金)、いちむら手芸部は東区にある慈友学園にお邪魔してきました。来年は2名の男の子が小学校に入学されるとのことで、一足早く、入学のお祝いをお届けしてきました。

園長先生から慈友学園の歩みや、養育方針についてお話をいただきました。以下、本校生徒の感想です。

国や県、市などで協力しながら施設に入っている子どもたちのお世話や学費を払っていて、子供たちの夢を叶えてあげられるようになるべく豊富な経験をさせていてとても良い学園だと思いました。(中1)

今回初めて慈友学園に訪問して、緊張でいっぱいだったけど、施設に住んでいる子と交流できて、たくさん話せて緊張も無くなって凄く楽しかったです。プレゼントも喜んでいただけて嬉しかったです。 (中1)

コロナ禍の中今年も訪問できる機会を頂きました。今回初めて子供達の喜んだ姿を見れてとても嬉しかったです。行事や日々の生活など色々な人の協力の中で出来ていると聞いたので、
私もその一人になれたらな、と改めて思いました。(高2)

子供たちの喜ぶ姿を間近で見ることができ、プレゼントを作った甲斐があったと思えて嬉しかったです。慈友学園のお話の中で児童養護施設に入る子供たちが横ばいに増える一方、人員が足りていないという問題をお聞きしまた。(高2)

今回初めて実際に小学校にあがる子供たちに会えたり、慈友学園でどんな行事を行っているのかお話を伺えたりと、とても貴重な経験でした。今の環境に感謝し、厳しい環境にいる子供たちの為に何か出来ることを考えようと改めて思いました。(高2)

手芸部はこれからも、作品を通して誰かに喜んでもらえるような活動をしていきたいと思っています!

【放課後の学び】社会科ツアー(大阪編)

1217日(土)、第2回目となる社会科ツアーを実施しました。今回の訪問先は大阪です。あいにくの雨となりましたが、中学生から高校生まで、みんな寒さをものともせず、元気に大阪を楽しむことができました。参加した子から、感想をもらったので、ご紹介します。

 

>今日はこの企画を開催していただいたり、引率していただきありがとうございました。自分は真田幸村と深い関係のある安居神社で真田幸村のことについて知ることができたり、大阪城の堀の外から中までの構造の意味も知ることができて楽しかったです!

 

他にも、この安井神社のご利益について知ることで、その意外さからさらに興味を持てたと言う声もありました。インターネットでモニター越しに見るだけではなく、実際に自分の足を使うことで、その学びはさらに深いものになったことでしょう。第3弾は春休みに実施予定です。お楽しみに。          

 

令和4年度2学期終業式を行いました

北風の吹く、寒い朝になりました。

Explorerコース

いろいろな出来事があった令和4年もあとわずかになりました。

今年も終業式は全校生徒が一堂に会すことなく各教室にて放送を通して実施することとしました。早くコロナ禍が終息することを願うばかりです。

校長の式辞です。

おはようございます。

今年もコロナ感染防止のため、グランドで全生徒が集合する形でなく、放送で各教室で行うことにしました。校歌を歌う機会が無くなっているので、3番までのフルバージョンで演奏しました。市邨の伝統を受け継ぐ気持ちを持ってもらいたいと思います。

今年もいつの間にか一年の終わりになりました。

昨日は冬至でした。冬至とは、一年中で一番昼が短く、夜が長い日です。ですから今日からは一日一日と昼が長くなり、夜が短くなる、昔の言い方をすれば、陰から陽に替わる日ということです。

 

今年は様々なことがありました。歴史に刻まれる年になると思います。

世界中にコロナが蔓延して3年目になります。未だに終息しません。

2月にはロシアがウクライナに侵攻し、長期にわたる紛争が続いています。来年には収まるといいのですが。

このため世界経済は大きな打撃を受け、各国ではインフレが進み、日本では記録的な円高になってしまいました。この戦争は情報とエネルギーの戦争と言われています。情報というのは、ウクライナに侵攻する一月以上前から、互いにサイバー攻撃が始まっていたと言われているように最先端の情報技術を駆使した戦いになっているからです。エネルギーというのはロシアからヨーロッパに供給していた天然ガスや石油の流れが一変し、エネルギーを確保することが戦争そのものだからです。核戦争の危険もはらんで、独裁国家による情報とエネルギーの支配は世界の破滅をもたらすことがはっきりしてきました。

更に7月には選挙期間中に安部元首相が暗殺されるという異常事態が起きました。その原因としてカルト宗教の政治への影響が明らかになりました。宗教がどのように政治に影響していたのかを考えると憤りを感じます。戦争前から続く忌まわしい過去です。

118日には、皆既月食がおきました。月が地球の影にすっぽりと入る現象です。天王星が月に隠されるという、天王星食も一緒におきました。442年ぶりということです。

そして、つい一週間前の1216日に政府は新たな「国家安全保障戦略」を定めると発表しました。敵基地反撃能力を持つために、防衛費を1.5倍にし、そのために税金を上げるというものです。

確かに、その文章の冒頭にあるとおり「国際社会は時代を画する変化に直面している」と云う状況となっています。北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返し、ウクライナ戦争によって日本はロシアの敵対国になっています。中国は台湾侵攻のシナリオを描き、海洋への進出を進めています。このような日本を巡る危機はかつてからあったものですが、ウクライナ戦争によって緊張がより高まっているといえます。だからといって日本の取るべき政策は武装力の増強だといえるのかどうか。軍事力の増強には切りがないのではないか。それよりも相互理解を進めることが必要なのではないか、というような議論と検証が大事だと思われますが、議論が進んでいないのが現実です。

このような政治の話が学校で話されることはほとんどありません。学校は政治に対して中立であるべきだからです。それはその通りで、先生が生徒を教育によって洗脳すべきではありません。先生は自分の考えを生徒に押しつけてはなりません。しかし、生徒は政治について自分の意見を持たなければなりません。私は生徒に政治に興味を持って欲しいと思っています。

今年の4月1日から成人年齢が引き下げられました。すでに選挙権年齢は18歳になっていますが、さらに親の同意を得ずに住む場所を決めたり、進学や就職などの進路も親の同意を得ずに決められたり、携帯電話の契約をしたり、クレジットカードを自分の意思で作れたりします。その代わり、全ての責任は自分で取らなくてはなりません。民法上18歳になれば大人として自分で自分の権利を行使し義務を果たさなければならないのです。選挙権があるということは、政治に責任を持つと云うことです。すべての国民は政治に対して責任を持たなければならないのです。そのような能力はどのようにしたら身につくのでしょうか。18歳にたったら自然に身につくのでしょうか。そんなことはあり得ません。政治について考え、判断するからこそ正しい判断力が身につき大人としての責任ある選択ができるのです。SNS等で得られる情報は、自分の考えに近いものが配信されるなど偏りがちです。正しい情報を受け取るためには適切な判断力が必要です。

だとすると、学校では政治について話してはならないというのは誤りです。そのためには、正しい判断力を身につけるための学習が必要です。どうやったら正しい判断ができるようになるのか。その第一歩は自ら考える力をつけることです。先生に教えられるとおりのことができるようになるのを目指すのではなく、何を考えるのかについても、自分で考え自分で行動することが必要です。そうでなければ、先生が云うとおりの政治選択しかできません。それは洗脳です。そうではなく、自分で考え自分で判断する力を養うこと、同時に、自分が責任を取らなければならないことを充分に理解することが必要です。それ以外に政治に関与することはできません。それができるように、学校で身につけるべき最大の能力は、自分で考え、自分で行動する力なのです。正解を求めて勉強し、いい成績を取ることが学ぶ目的ではありません。政治の問題には、正解はありません。歴史の上では結論が出たとしてもそれは正解とは限りません。

先生に教えられるのを待っているような態度では、自分で考える力はつきません。教えられるのを待つのでなく、自分で学ぶことを見つけ、自分で解決しようとする態度が必要です。

先生はその手助けをするだけです。自ら学ぼうとしないものに、考える力はつきません。あなた方には貪欲な好奇心があるはずです。何かを求める心の炎があるはずです。それがない青年は化石的青年に過ぎないと市邨先生は言いました。化石的青年になるな、憤りを燃やせ、自ら考えよと。

私たちは、なんのためにその様な考える力が必要なのでしょうか。それこそ私が言うのではなく、自分で考える必要があるのかもしれません。

私は、この現代の危機的状況にあって、世界を救うためだ、と考えています。自分のまわりの全ての人のために幸せをもたらすこと。市邨先生の言う「犠牲的精神」です。人の為に尽くすことであり、またそれは自らの未来をつかむためのものでもあります。「桜は桜、松は松たれ」、されど犠牲的精神をもって、世界にでよ。「世界は我が市場ならずや」

 

あすから冬休みです。体調管理を十分にして、健康で過ごしてください。

与えられた課題だけをこなすのではなく、自ら追い求める課題を見つけ、解決方法を考える、その様なチャレンジャブルな新年にしましょう。

部活動や進路実現に向けて充実した年を迎えてください。

1年Acコース 瀬戸SOLAN小学校合同探究

3日間続くコース別活動日の初日。

高校1年アカデミックコースは、瀬戸SOLAN小学校との探究交流会を行いました。

9月には瀬戸SOLAN小の児童たちがオンラインで発表をしてくれましたが、今回は高校生が実際に現地に行き、対面での発表を行いました。

テーマは「学問のすゝめ」

生徒自身の興味関心があるものに対し、これまで学習してきたことを元に振り返り探究するという活動です。

相手が小学生ということもあり、言葉や表現方法をいつも以上に選びながら、それでも自分たちの思いを熱く語る姿は普段の学校の様子とはまた異なる魅力に溢れていました。

2日目以降はこの発表経験を元に振り返りとまとめ直し。

コース別活動日は3日間で終わりますが、彼らの探究には終わりはありません。

「もっと」を求めるそんな高校生になってほしいと願っています。

自分と向き合う

12月14日に第9回のミライノカタリバ(注;当イベントはNPO法人カタリバとは無関係です)。

今回はジュビロ磐田で背番号10を背負うプロサッカー選手の山田大記さんをお迎えして、「自分を向き合う」をテーマにお話をいただきました。

サッカー部の他にテニス部、バトン部など、様々な部活動に所属する生徒を中心に50名以上の生徒が参加し、スポーツを通じて自分と向き合うことの大切さを学びました。

山田さん自身の経験をもとに、才能だけでは生きていけない世界での努力の重要性や、当たり前が存在しない社会での生き方など、すぐに役立つことから人生にとって大切なことまでたくさんの大切なことを生徒は受け取っていました。

たくさんの質問も飛び交い、勝負についてのアドバイスから、メンタルの悩み、キャプテンやリーダーとしての資質など、多岐にわたる内容で、とても充実した時間になりました。

1時間の会では収まりきらず、最後までたくさんの生徒が個別にお話を聞かせていただきました。  

生徒の感想

「プロとしての考え方を教えていただいたのは本当に貴重な経験になりました
種目は違いますが同じスポーツをしている立場としてたくさん学べました」
「自分もサッカー部で今ちょうどメンタル面について悩んでることなどがあったので、プロの選手の話を聞いて参考にしてみようと感じることができたことが沢山あったのであとは行動に移して今日のお話を生かしていきたいです。ありがとうございました。」
「同じスポーツ選手としてプロの選手の声をかけて良かった。自分は自分のプレーに自信がありそれが長所だとは思っているが負けた時の落ち込みが激しいのでそれに対してしっかり質問して答えをもらえてこれからにしっかり活かしていきたいなと思った。」

今回も生徒にとってとても大きな成長の場になりました。

山田さん、素敵な時間をありがとうございました。

【卒業生の活躍】名古屋100人の仕事で紹介 戸田明里さん

本校の卒業生、戸田明里さん(平成26年度卒業)のインタビューが、地元で活躍する若い人のキャリアを紹介する冊子『アンビシャス 名古屋100人の仕事』に記事掲載されました!

『アンビシャス 名古屋100人の仕事』

戸田さんは市邨時代、女子テニス部に所属して仲間とともにインターハイを目指して練習に励んでいました。卒業後は金城学院大学・人間科学部に進学し、日本車両株式会社に就職。経理や新入社員の教育、社内報などの広報もこなし、社会の第一線で活躍中とのこと。

自分らしく、強みを生かしながら自らのキャリアを築いている姿がまぶしいですね!これからも誇りを胸に、お仕事頑張ってください!!

2022年最後の満月と「衝(しょう)」の火星

月は約1ヶ月に1回の割合で満月になります。アメリカの農事暦では満月に名前がついています。12月に見られる満月を「コールドムーン Cold Moon 」と呼ぶそうです。他にも1月から11月の満月にも呼び名があります。調べてみてください。

さて、今回の満月と同時に「衝(しょう)」を迎えて最も明るくなった火星を見ることができます。明るさはマイナス2.0等星です(地球に最も接近したときでもマイナス1.9等星なのです。火星と地球は12月1日に最接近しました。)。「衝」とはどのような天体現象なのでしょうか。

「衝」を迎えた火星と満月

「衝」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。月が満月になるように太陽系の惑星にも正面から光が当たります。これを「衝効果」と呼びます。今回は火星と地球の最接近直後ということもあり、最も明るい火星となりました。明るさの度合いが異なる満月と火星と同時に撮影することはとても難しいです。

 

人生は面白い

8回目を迎えた「ミライノカタリバ」(注;当イベントはNPO法人カタリバとは無関係です)、今回はビジネスを展開している株式会社VMK代表取締役でありながら、現役大学生でもある田中優大さんをお迎えし、ざっくばらんなやりとりが交わされました。今回参加してくれた高校生は全員が1、2年生でもあり、自分たちの進路について漠然とした悩みや不安を抱えているようでした。「これからどう生きるか」と題した本日のテーマのもと、高校生からは「勉強の仕方」や「勉強する意味」、「大学生活のこと」などさまざまな問いが発せられ、田中さんが人生の先輩として、複数の角度から答えや視角の提示がなされていきました。基本的に参加者と田中さんのやり取りを通して場が進展したため、常に活発なやりとりが続いた約60分、時間はあっという間に過ぎていきました。年齢的にも自分たちに近い田中さんのお話しは、高校生にとって親しみやすいだけでなく、普段聞く先生たちとは違う立場や視角からのものだったので、新鮮で発見の多いものだったでしょう。そして自分の生き方について、自由に選択しながらしなやかに生きている田中さんのお話からは、人生を楽しんでいる様子がよく伝わってきました。自分の進路のことですから、誰かから与えられたものが必ずしも自分に当てはまるものではなく、自分なりにそれを見つけ、育てていく必要があるでしょう。しかし、この日のように前のめりで途切れずに質問している高校生の様子を見て、頼もしくも嬉しくもなりました。田中さん、素敵な時間をありがとうございました。