今回は、高校2年生・3年生の「国語表現」の授業をご紹介します。
テーマは「文化祭の企画を考えよう」。ただし、目的は文化祭の企画を決めることではありません。「建設的な話し合い方」を学ぶことを目的とした授業です。
話し合いでは、まず一人ひとりが付箋にアイデアを書き出します。その後、それらをグループで分類し、それぞれの企画の「良さ」を分析しました。そして、一つの案を多数決で選ぶのではなく、それぞれの企画の魅力を組み合わせ、「良いとこ取り」をしながら新しい企画を創り上げていきました。
この授業を通して生徒たちは、「アイデアは競わせるものではなく、組み合わせることで新しい価値が生まれる」ということを体験しました。一見すると別々に見える案でも、それぞれの長所を融合させることで、一人では思いつかなかった企画へと発展していく場面が数多く見られました。
また、生徒の振り返りでは、「多数決では、自分の案が選ばれなければ終わってしまう。しかし、この方法なら自分のアイデアの一部が企画に生かされるので、話し合いに前向きに参加できた」という声もありました。「勝ち負け」で終わる議論ではなく、お互いの考えを材料にしながらより良いものを創り上げることの価値を実感できたようです。
これからの社会では、自分の意見を主張する力だけでなく、多様な考えを受け止め、それらを生かしながら新しい価値を生み出す力が求められます。国語科では、文章を読む・書くだけではなく、「対話を通して考えを深める力」や「協働してより良い答えを創り出す力」の育成にも力を入れています。

