生成AIを活用して『児のそら寝』を読み解く
国語科高校1年「言語文化」の授業で、『児のそら寝』の学習を行いました。今回の授業の目的は、古典の本文を丁寧に読み、物語の内容をしっかり理解することです。
授業では、生成AIを活用した少しユニークな活動に取り組みました。生徒たちに配付したのは、『児のそら寝』の内容をもとに生成AIが作成した漫画です。ただし、その漫画には本文とは異なる場面や描写がいくつか含まれています。
生徒たちはグループに分かれ、本文と漫画を見比べながら、「どこが違うのだろう」「なぜそこが違うのだろう」と話し合いました。すると、「本文にはこう書いてある」「この人物の行動は漫画と少し違う」といった意見が次々と出され、自然と本文を何度も読み返す姿が見られました。
この活動で大切にしたのは、単なる間違い探しにならないことです。教員からは、「間違いを見つけることが目的ではなく、その過程で本文の内容を深く理解することが大切です」と繰り返し伝えました。
実際に活動を進める中で、生徒たちは物語の流れや登場人物の様子を改めて確認しながら、一文一文を丁寧に読んでいました。普段であれば見過ごしてしまうような細かな表現にも目を向けることで、新たな発見や気づきが生まれていました。漫画と本文を比較することで、「ここにはこんな意味があったのか」「この場面はこう理解するとよいのか」と、より深く作品と向き合うことができたようです。
本校では、「スチューデント・センタード」の考え方を大切にしています。教員が一方的に教えるのではなく、生徒自身が主体的に考え、学んでいくことを重視しています。教員は答えを与える存在ではなく、生徒の学びを支えるファシリテーターとして関わります。
今回の授業でも、生徒たちが互いに教え合い、考えを伝え合う姿が多く見られました。グループ学習には、自分一人では気づかなかった視点に出会えるという良さがあります。「自分はこう思ったけれど、そんな見方もあるんだ」と新たな発見につながることも少なくありません。また、一人で考えていると「これで合っているのかな」と不安になることがありますが、仲間と話し合うことで安心して学習に取り組むことができます。
授業後の振り返りでも、「みんなで話し合ったことで内容がよく分かった」「友達の意見から新しい発見があった」「安心して自分の考えを伝えることができた」といった感想が多く見られました。
生成AIという新しい技術を活用しながらも、学びの主役はあくまでも生徒自身です。これからも本校では、生徒一人ひとりが主体的に学び、多様な考え方に触れながら成長できる授業づくりを進めてまいります。














1学期も残り少しですが、まだまだ楽しい挑戦を続けていきます。







