3月28日(土) 守山ロータリーの皆さんと堀川(北区黒川周辺)地域清掃活動実施

名経大市邨インターアクトクラブの支援ロータリークラブの名古屋守山ロータリークラブの皆様と共に地域奉仕活動として、「堀川清掃活動」(守山区から北区にかけての堀川)を行いました。単に清掃するのみではなく堀川の歴史や水質の状況変化の様子なども学習しました。黒川という名の由来、うなぎが生息すること、それを狙って野鳥が集まっていること等意外な発見・学びがありました。社会経験豊富な企業・団体経営者の方が多いロータリアンの皆様と一緒に活動できたことも多くの学びにつながったと思います。今後も多くの方とコラボして社会・地域に貢献していきたいと思います。

3月12日(木) インターアクトクラブ「校外地域清掃活動」

インターアクトクラブの定期地域活動の1つ「校外清掃活動」を実施しました。2025年度最後となる今回は、普段通学等で利用している「古出来町~名古屋ドーム周辺」、「都通り・仲田本通り」を重点地域として行いました。空き缶・ペットボトル、瓶、たばこ関連、レシート類などを中心に、ゴミ袋に分別して3袋のゴミを集めました。通行人の方からお礼を言われるという有り難い場面もありました。2026年度も引き続き定期的な地域清掃活動を実施し貢献していきたいと思います。

台湾報告会レポート4 国際支援報告シンポジウムで共有した学びと実践

台湾報告会レポート4

生徒主体の国際支援報告シンポジウムで共有した学びと実践

― 世界の現状を見つめ、国際平和探究活動を発表する機会として ―

本事業に取り組んできた日本と台湾の生徒たちは、専門家とともに学びを深めながら、世界の現状と自分たちの国際平和探究活動について報告する国際支援報告シンポジウムを実施しました。

これまで、生徒たちはオンラインで継続的に学び合い、パレスチナの子どもたちへの学校支援、カンボジアの子どもたちへの学校支援、難民女性のフェアトレード支援に、ともに取り組んできました。今回のシンポジウムは、そうした学びと実践の歩みを振り返り、言葉にし、共有する場となりました。

文部科学省EDU-Portニッポンは、教育の知見を海外と共有し、その学びを日本の教育にも還元していくことを重視しています。今回のシンポジウムでも、日本と台湾の生徒たちがそれぞれの学びと実践を共有し、対話を通して理解を深める時間となりました。

① 国際支援報告シンポジウム

シンポジウムでは、生徒たちが世界の課題を自分たちの問題として受け止め、どのような問いを立て、どのように学び、どのような行動へとつなげてきたのかを報告しました。文部科学省は、「探究」を、実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現する学習活動と示しています。今回の報告の場は、その探究の過程を社会にひらき、学びを外部へ発信する機会となりました。

また文部科学省は、学習活動の成果を外部に発信し、多くの聴衆に向けて発表し、他校の児童生徒と意見交換・交流を行う機会も、探究の要素をもつ発表機会として示しています。今回のシンポジウムも、生徒たちが探究の過程を他者と共有し、対話を通してさらに学びを深める時間となりました。

さらに、学習指導要領において、「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」を重視し、主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善を進めることを示しています。生徒たちが自らの問いをもとに学びを深め、他者に向けて発表し、対話の中でさらに考えを深めていく今回のシンポジウムは、そうした学びの在り方を考える機会にもなりました。

② ポスターセッションによる探究報告

報告の後には、ポスターセッションを行い、生徒一人ひとり、あるいは各グループが取り組んできた探究活動について、個別に報告を行いました。ポスターを通して自分たちの問いや学びの過程、実践の内容を整理し、相手に伝え、質問を受けながらさらに考えを深めていく時間は、探究活動の大切な一場面となりました。

文部科学省は、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標に掲げています。

また、探究的な学習に主体的・協働的に取り組み、互いのよさを生かしながら、積極的に社会に参画しようとする態度を養うことも重視しています。今回のポスターセッションでも、生徒たちは自らの学びを振り返り、他者との対話を通して考えを深め、探究の成果を表現していました。

③ ESD・SELの視点から見た学び

このような活動は、ESD(持続可能な開発のための教育)を考える上でも大切な学びの場となります。ユネスコは、ESDについて、学習者が十分な情報に基づいて判断し、責任ある行動をとる力を育む教育であると示しています。

世界の現状を知るだけでなく、そこから問いを立て、支援活動や発表へとつなげていく今回の実践も、そうした学びと関わるものです。

さらに、ユネスコ憲章は、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」と示し、教育・科学・文化を通して諸国民の協力を進めることを目的に掲げています。

生徒たちが国や地域の違いを越えて学び合い、世界の課題を共有し、自分たちの探究活動として表現し合う今回のシンポジウムは、相互理解を深め、平和の基礎を築くことを考える機会ともなりました。

また、SEL(社会性と情動の学習)の視点から見ても、相手への共感や思いやりを育み、それを他者への配慮を伴う責任ある判断へとつなげていくことは、重要な学びの一つです。

ユネスコは、SELを、感情を理解し調整すること、他者への思いやりや配慮を育むこと、前向きな関係を築くこと、そして責任ある意思決定につなげる学びとして示しています。自分の考えを言葉にし、相手を尊重しながら伝え、異なる視点に耳を傾ける今回の経験も、そうした学びにつがるものでした。

本校では今後も、ユネスコの理念、ユネスコ憲章の理念、文部科学省EDU-Portニッポンの趣旨、そして市邨学園の建学の理念に則り、対話と交流を基盤とした探究的な学びを大切にしながら、世界の課題に向き合う教育実践を積み重ねてまいります。

次回はレポート5にて、姉妹校協定の調印の様子を報告いたします。

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Taiwan Report Meeting Report 4

Sharing Learning and Practice through the International Support Report Symposium

– Presenting Inquiry-Based Learning on Global Issues and International Peace –

The Japanese and Taiwanese students who have participated in this project held an International Support Report Symposium, where they shared what they had learned with experts and presented their inquiry-based activities on global issues and international peace. Until now, the students had continued learning together online while also working side by side in support of Palestinian children’s schools, Cambodian children’s schools, and fair-trade initiatives for refugee women. This symposium became an opportunity to reflect on those experiences, put them into words, and share them with others.

MEXT’s EDU-Port Japan places importance on sharing educational knowledge internationally and bringing what is learned back into education in Japan. This symposium also became an occasion for Japanese and Taiwanese students to share their learning and practice with one another and to deepen their understanding through dialogue.

① International Support Report Symposium

During the symposium, the students presented how they had come to see global issues as matters connected to their own lives, what kinds of questions they had raised, how they had learned, and how they had connected that learning to action. MEXT explains inquiry-based learning as a process in which students identify questions from real life and society, set their own tasks, gather information, organize and analyze it, and then summarize and express what they have learned. In that sense, the symposium provided an opportunity to open the process of inquiry to others and share the students’ learning with a wider audience.

MEXT also notes that opportunities to present learning outcomes publicly, speak to a larger audience, and exchange ideas with students from other schools are important elements of inquiry-based learning. In this symposium as well, the students were able to share their inquiry process with others and deepen their learning further through dialogue.

In addition, MEXT’s Course of Study places emphasis not only on what students learn, but also on how they learn, highlighting the importance of independent, interactive, and deep learning. The symposium, in which students deepened their learning through their own questions, presented their ideas to others, and further refined their thinking through discussion, offered a valuable opportunity to reflect on this approach to learning.

② Poster Session on Inquiry-Based Learning

Following the symposium, the students held a poster session, where each student or group gave an individual presentation on the inquiry activities they had carried out. Organizing their questions, learning process, and practical activities into posters, explaining them to others, and then deepening their thinking through questions and conversations became an important part of the inquiry process.

MEXT states that the Period for Inquiry-Based Cross-Disciplinary Study aims to foster the qualities and abilities students need to solve problems more effectively and to reflect on their own way of living, by engaging in cross-curricular and interdisciplinary learning through inquiry-based perspectives and ways of thinking. It also emphasizes the importance of encouraging students to engage proactively and collaboratively in inquiry, making use of one another’s strengths and developing the attitude to participate positively in society. In the poster session, the students looked back on their own learning, deepened their ideas through dialogue with others, and expressed the outcomes of their inquiry.

③ Learning from the Perspectives of ESD and SEL

Activities such as these also provide an important opportunity to think about ESD (Education for Sustainable Development). UNESCO explains ESD as education that empowers learners to make informed decisions and take responsible action. This project did not stop at learning about global issues. Instead, students raised questions, connected their learning to support activities, and expressed their ideas through presentations. In this sense, the symposium was also related to the goals of ESD.

Furthermore, the UNESCO Constitution states that “since wars begin in the minds of men and women, it is in the minds of men and women that the defenses of peace must be constructed,” and it calls for cooperation among peoples through education, science, and culture. In this symposium, students from different countries and regions learned together, shared global issues, and expressed their inquiry as part of their own educational journey. This became an opportunity to reflect on mutual understanding and on building the foundations of peace.

From the perspective of SEL (Social and Emotional Learning) as well, cultivating empathy and consideration for others, and connecting these to responsible decision-making, is an important form of learning. UNESCO describes SEL as learning that helps people understand and regulate emotions, develop empathy and care for others, build positive relationships, and make responsible decisions. The experience of expressing one’s own ideas, communicating with respect for others, and listening to different perspectives was also connected to this kind of learning.

In accordance with the ideals of UNESCO, the principles of the UNESCO Constitution, the vision of MEXT’s EDU-Port Japan Support Project, and the founding spirit of Ichimura Gakuen, our school will continue to value inquiry-based learning grounded in dialogue and exchange, while steadily building educational practices that engage with global issues.

令和8年度 新入生歓迎会

4月9日(木)の午後、高校では令和8年度 新入生歓迎会が行われました。毎年、オリエンテーリングの一環として、高校1年生全コースを対象に部・同好会活動発表見学入部説明会などの企画が、生徒会や高校2・3年生を中心に実施されます。どの部も新入部員の獲得に奔走しながら、部員が主体的に運営、楽しんで新入生を歓迎していました。

生徒会作成のパンフレット

冒頭は記念体育館にて発表会を実施。軽音楽部を皮切りに、吹奏楽部・トーチトワリング部・バトン部・ダンス部の順で、いちむらを代表する部活動がパフォーマンスを披露しました。

トップバッターは軽音楽部
吹奏楽部の演奏
トーチトワリング部
バトン部のステージ
ラストはダンス部!

その後、1年生たちは校内のあらゆる場所で行われている見学・入部説明へと、自由に出かけていきました。作品展示をしたり、プレゼンテーションをする部や、先輩たちと座談会形式で相談に乗ったり、実際に練習を体験してもらったりなど、部によって勧誘活動の方法はさまざま。

プレゼンするSDGs探究部
交流会形式の弓道部
作品を並べて説明する漫画研究部
今年スタートの麻雀同好会
吹奏楽部の見学風景
手芸部は活動体験
大人気の女子バスケ部
ソフトテニス部はピロティで
こちらも盛況のワンダーフォーゲル部
eスポーツ部の入部説明
軽音楽部は部室でライブ!
写真部の作品紹介
演劇部も忘れずに!

いちむらには体育系・文化系あわせて40を超える部・同好会活動があります。新入生には、仲間と一緒に夢中になれる、学校生活に潤いと活気をもたらす放課後の活動に積極的にコミットしてほしいと思います!

冬五輪出場 吉永くんが母校訪問

吉永一貴選手(左から2番目) 末岡理事長先生(右から2番目)らと

3月3日(火)の午後、先日のミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートショートトラックに日本代表として出場した本校卒業生・吉永 一貴(よしなが かずき)選手[トヨタ自動車所属]が来校し、理事長先生、校長先生をはじめ、当時の担任の先生など在校中お世話になった先生たちにあいさつをしてくれました。

吉永くん、オリンピックという世界の大舞台での活躍、お疲れ様でした!これからもケガに気を付けて、さらなる飛躍を市邨一同、応援しています!

 

女子体操部 全国選抜 個人総合4位&種目別1位

高校・女子体操部は3月24日・25日に長野県長野市・長野市真島総合スポーツアリーナ(ホワイトリング)にて行われた第42回 全国高等学校体操競技選抜大会に出場しました。

炭竃みと選手が個人総合4位、種目別で平均台1位、跳馬2位、ゆか4位という素晴らしい結果を残しました!

応援してくださった皆さま、ありがとうございました!!

 

令和8年度 入学式

4月7日(火)、中高では令和8年度 入学式が行われました。雨の降る時間もありましたが、大きな影響なく式典を実施することができました。

講堂前の「入学式」の看板の前では、記念写真を撮る新入生と保護者の皆さまが多く見られました。式典の時間が近づいてくると、受付のピロティもにぎやかになってきました。9時半までには入学生も全員着席し、定刻通りに開式されました。

代表生徒による「誓いのことば」

国歌・校歌斉唱に引き続き、校長先生による式辞、理事長先生の祝辞を経て、中高それぞれの代表生徒による「誓いのことば」が述べられました。その後は中高ともに担任・学年主任の紹介が行われ、コースごとに先生たちが壇上に上がりました。式典終了後、新入生は担任の先生の引率のもと新ホームルームに移動し、保護者の皆さまは会場にて引き続き学校生活について等、説明を聞いていただきました。

新担任の紹介

教室では新担任による初めてのホームルームとともに、iPadの配付・説明も行われました。全日程の終了後は、校門前で各部・同好会の在校生たちが新入生を見送りするとともに、チラシを配るなど勧誘活動をしていました。曇り空を吹き飛ばすかのように明るい笑顔で見送っているのが印象的でした。

ホームルームの様子
担任によるあいさつ
iPadの配付・説明も

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!ようこそ市邨中学・高校へ!明日から徐々に始まっていく新しい学校生活、まだまだ慣れないことも多いと思いますが、少しでも早く生活リズムを確立して、体調に留意しつつ元気に登校してくださいね!

在校生たちが見送り
看板の前で記念写真
吹奏楽部の演奏

保護者の皆さま、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。これからの学校生活においてはさまざまご協力をいただくことがあるかと存じますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました!

令和8年度 始業式

4月6日(月)、中高では令和8年度 始業式が行われました。週末の雨から一転、晴天に恵まれて校庭で実施することができました。日差しが暑いくらいでしたが、桜の花も十分に残っており、新たなスタートにふさわしい式となりました。

校庭の桜
新任の先生方の紹介

校歌斉唱、校長先生のお話の後、今年度から新たに赴任した先生方のあいさつがありました。壇上にて校長先生の紹介のもと、学年所属や教科、抱負などそれぞれの先生から一言ずつお話がありました。

一言ずつあいさつをいただきました
生徒会による全校集会

続く全校集会では生徒会の進行のもと、この春休み中に大会等で活躍した部活動・個人からの報告がありました。各代表者が壇上で、自ら大会結果や応援のお礼を述べました。報告された部活動・個人の成果は以下の通りです。

【全国選抜大会出場部活動】

・女子体操部

 個人総合4位 種目別2位・6位

・男子テニス部

 団体3位 シングルス準優勝

・バドミントン部

 男子団体 ベスト8・女子団体 ベスト16
 男子ダブルス 出場 男子シングルス ベスト8
 女子ダブルス ベスト16 女子シングルス 出場

・女子ハンドボール部

 ベスト16

【その他、報告した部活動・個人】

・演劇部

第1・第2部合同発表会 優秀賞、キャスト賞(高3・神山さん)

・軽音楽部

 高等学校軽音楽コンテスト中部大会 準グランプリ

・ボウリング(高2・田口さん)

 全日本ボウリング選手権大会 2人チーム戦5位 3人チーム戦3位 6人チーム戦準優勝

大会の報告をする部活動の生徒たち

生徒たちは新たなホームルーム、新たなクラスメイトに担任の先生、そして新たな気持ちと決意で新学期をスタートしました!各自、今年度の目標を立てつつ、まずは新たな環境に慣れておのおののペースで新たな学びができるように、しっかりと準備していきましょう!

台湾報告レポート3 対面の交流で深まった対話と学び ― 昼食交流と島でのフィールドワーク ―

対面の交流で深まった対話と学び ― 昼食交流と島でのフィールドワーク ―

これまでオンラインで継続的に学び合い、パレスチナの子どもたちへの学校支援、カンボジアの子どもたちへの学校支援、難民女性のフェアトレード支援に、ともに取り組んできた日本と台湾の生徒たちは、午後も対面での交流を深めました。

世界の課題について共に学び、発表するだけでなく、その学びを実際の行動へとつなげてきた生徒たちが、同じ時間と空間を共有しながら対話を重ねることは、本事業ならではの大切な学びの機会となりました。

① 昼食交流 黄埔新村(Huangpu New Village)

午後はまず、黄埔新村(Huangpu New Village)にある日本の歴史的な建物を活用したレストランで、日本と台湾の生徒たちがグループに分かれて昼食交流を行いました。

落ち着いた空間の中で台湾の料理を囲みながら、これまでオンラインでともに学び、支援活動に取り組んできた仲間同士が、対面でゆっくりと言葉を交わす時間となりました。

同じ食卓を囲みながら、互いの考えや日常、これまでの活動について語り合うことは、相手への理解を深めるだけでなく、自分自身の学びを見つめ直す機会にもなります。こうした交流は、ユネスコ憲章第1条が示す、教育・文化を通した諸国民の交流と相互理解の促進にも通じるものです。

また、文部科学省が重視する「主体的・対話的で深い学び」や、文部科学省EDU-Portニッポンが大切にする国境を越えた学びの共有という視点から見ても、意義ある実践の一つといえます。

相手を尊重しながら、自分の思いや考えを伝えようとする姿勢は、言葉の壁を越えて相互理解を築こうとする実践であり、ユネスコ憲章の理念にも通じるものです。

 

こうした経験は、ESDの視点に加え、SEL(社会性と情動の学習)の視点からも大切な学びであり、対話を通して他者を理解し、ともに学ぶ関係を育むことは、生徒たちのウェルビーイングにもつながることが期待されます。

② 島でのフィールドワーク

昼食交流の後、生徒たちは船で旗津(Cijin / Qijin)へ移動し、島でのフィールドワークを行いました。

海を渡って現地を訪れ、ともに歩きながら地域の景観や雰囲気に触れることは、教室の中だけでは得られない学びにつながります。生徒たちは、対話を重ねながら景色を見つめ、地域の歩みや文化に思いを寄せる時間を持ちました。

島内では、旗後砲台(Cihou Fort)へ向かって歩き、山の上から周囲の景色を見渡しました。現地を実際に歩き、自分の目で見て、感じたことを互いに伝え合うことは、知識を覚えるだけではない探究的な学びへとつながります。

異なる文化的背景をもつ生徒同士が、同じ場所で同じ景色を見ながら語り合うことは、相手の見方や感じ方にふれ、自分の考えを深める貴重な機会となりました。

 

インスタグラムでの報告の動画はこちら

③ 対話と交流が育む学び

午後の活動を通して、生徒たちは、自分の言葉で伝えること、相手の話に耳を傾けること、ともに考えることの大切さをあらためて学びました。その積み重ねは、自分がこの学びの場の一員として役割を果たしているという実感につながり、「自己有用感」を育むことにもつながります。

このような学びは、知識の習得にとどまらず、対話を通して他者を理解し、自らの考えを深めていく「ESDの実践」として捉えることができます。

また、相手を尊重しながら関わり合い、言葉の違いを越えて理解し合おうとする経験は、学校教育における「ウェルビーイング」の向上にも寄与することが期待されます。

本校では今後も、文部科学省EDU-Portニッポン応援プロジェクトのもと、ユネスコ憲章の理念をふまえながら、市邨学園の理念である、慈悲(あたたかい心)忠実(すなおな心)忍耐(くじけない心)の理念に則り、対話と交流を通して世界の課題や多様な文化に向き合う教育実践を積み重ねてまいります。

次回のレポート4では、日本と台湾の生徒たちがこれまでの学びと実践を共有した、国際支援報告シンポジウムの様子をご報告いたします。

ユネスコ平和教育推進部インスタグラムはこちら

 

Taiwan Report Meeting Report 3

Dialogue and Learning Deepened Through the Afternoon Program

– Lunch Exchange and a Fieldwork Visit on the Island –

The Japanese and Taiwanese students, who had been learning together online and working side by side on support for Palestinian children’s schools, Cambodian children’s schools, and fair-trade support for refugee women, continued to deepen their face-to-face exchange in the afternoon. For students who have not only studied global issues and given presentations together, but have also connected their learning to concrete action, sharing the same time and space and engaging in direct dialogue became another meaningful opportunity for learning unique to this project.

① Lunch Exchange

The afternoon began with a lunch exchange at a restaurant in Huangpu New Village, a renovated historic building, where Japanese and Taiwanese students were divided into small groups. Over Taiwanese dishes in a calm and welcoming setting, students who had learned together online and collaborated in support activities were able to sit down face to face and talk at length.

Sharing the same table and discussing their thoughts, daily lives, and past activities helped students deepen their understanding of one another while also reflecting on their own learning. Such exchanges are also connected to the spirit of Article 1 of the UNESCO Constitution, which emphasizes promoting exchange and mutual understanding among peoples through education and culture. It can also be seen as a meaningful practice from the perspective of MEXT’s emphasis on “independent, interactive, and deep learning,” as well as EDU-Port Japan’s commitment to sharing learning across borders.

Moreover, the attitude of trying to communicate one’s thoughts and feelings while respecting others represents an effort to build mutual understanding beyond language barriers, and this, too, resonates with the ideals of the UNESCO Constitution.

Such experiences are valuable not only from the perspective of ESD, but also from that of SEL (Social and Emotional Learning). Through dialogue, students learn to understand others and to build relationships in which they can learn together, and this is also expected to contribute to their well-being.

② Fieldwork on the Island

After lunch, the students traveled by boat to Cijin / Qijin and took part in a fieldwork activity on the island. Crossing the sea and walking through the local area together, while experiencing its scenery and atmosphere, offered a kind of learning that cannot be gained in the classroom alone. As they continued their conversations, the students reflected on the landscape before them and considered the culture and history of the area.

On the island, the students walked toward Cihou Fort and looked out over the surrounding scenery from the hilltop. Actually walking through the site, seeing it with their own eyes, and sharing what they felt with one another encouraged a form of inquiry-based learning that goes beyond simply memorizing knowledge. For students from different cultural backgrounds to stand in the same place, look at the same view, and talk together was a valuable opportunity to encounter each other’s perspectives and deepen their own thinking.

③ Learning Fostered Through Dialogue and Exchange

Through the afternoon’s activities, the students once again learned the importance of expressing themselves in their own words, listening carefully to others, and thinking together. These repeated experiences also helped them feel that they each had a role to play as members of this shared learning community, which in turn can nurture a sense of self-worth and personal contribution.

This kind of learning can be understood as an  ESD practice that goes beyond the acquisition of knowledge and instead deepens understanding through dialogue. Experiences of respecting one another, engaging with each other sincerely, and trying to understand one another beyond differences in language can also be expected to contribute to students’  well-being in school education.

In accordance with the ideals of UNESCO, the principles of the UNESCO Constitution, the vision of MEXT’s EDU-Port Japan Support Project, and the founding spirit of Ichimura Gakuen, our school will continue to promote educational practices grounded in dialogue and exchange.

In Report 4, we will share the International Support Report Symposium, where Japanese and Taiwanese students presented the learning and practical activities they have developed together.

台湾報告レポート2 対面で深まった学びと交流(ESD)

― 高雄・黄埔新村(Huangpu New Village)で、歴史と食文化をともに学ぶワークショップ ―

これまでオンラインで継続的に学び合い、パレスチナの学校支援やカンボジアの学校支援にともに取り組んできた日本と台湾の生徒たちは、今回、台湾において対面での交流会を行いました。画面越しに積み重ねてきた対話が、実際に顔を合わせることでさらに深まり、互いの学びや思いを確かめ合う機会となりました。

本事業は、世界の課題について共に学び、発表するだけにとどまらず、その学びを生かして実際の国際支援活動へとつなげてきたところに特色があります。

日本と台湾の生徒たちは、パレスチナの学校支援、カンボジアの学校支援、難民女性支援に向けて、ともに考え、ともに行動しながら学びを重ねてきました。

今回の対面交流もまた、そうした実践の延長線上にあるものであり、異なる文化を学び合い、理解を深めること自体が、ユネスコ憲章第1条に示された、教育・文化を通した諸国民の交流と相互理解の促進、そして平和の基礎を築く営みに通じるものとなっています。

今回のワークショップでは、高雄(Kaohsiung)にある 黄埔新村(Huangpu New Village)を訪れ、日本と台湾の生徒たちが、歴史と文化をともに学ぶ時間を持ちました。

① 歴史を学ぶフィールドワーク

黄埔新村(Huangpu New Village)は、歴史ある眷村文化を感じることのできる場所であるとともに、現在は新たな交流や文化発信の場として親しまれている地域です。

歴史を受け継ぎながら、新しい地域文化の拠点として生まれ変わっているこの場所でのフィールドワークは、生徒たちにとって、過去を学ぶことと、現在の地域の営みを見つめることを結び付けて考える機会となりました。

現地では、日本と台湾の生徒たちがともにまちを歩き、地域に刻まれてきた歴史について学び合いました。説明を受けるだけでなく、ともに見て、ともに考え、ともに語り合うことで、歴史は単なる知識としてではなく、平和や共生を考えるための学びとして受け止められていきました。

異なる地域に生きる生徒たちが、地域の歴史をともに学び合うことは、相手の背景や価値観を理解しようとする姿勢を育み、「人の心の中に平和の砦を築く」というユネスコの理念にも通じる実践の一場面となりました。

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② 食文化を学ぶ交流ワークショップ

この日は、台湾で親しまれている「花巻(Huajuan)」づくりにも一緒に取り組みました。生徒たちは、手のひらサイズの生地を丁寧にねじり、花びらのような形に整えて蒸し上げ、完成したものをともに味わいました。

ともに作り、ともに食べる時間は、言葉だけでは伝えきれない暮らしの知恵や文化の背景にふれる機会となり、互いの日常や価値観への理解を深める温かな交流の場となりました。

このように、今回のワークショップは、地域の歴史を学ぶ活動と、食文化をともに体験する活動の両面から構成されていました。知識として学ぶだけでなく、実際に歩き、見て、作り、味わうことを通して、文化や歴史への理解を深める時間となりました。

インスタグラムの報告(グループワーク)1

インスタグラムの報告(グループワーク)2

このような学びは、知識の習得にとどまらず、対話を通して他者を理解し、自らの考えを深め、実際の行動へとつなげていく「ESDの実践」として捉えることができます。

また、世界を共に学び、共に国際支援に貢献してきた学校の学生たちが、互いの異なる国や文化・相手を尊重しながら協働し取り組む見ながら学び合う関係を築いていく経験は、他者への共感力、より公正な判断を行うといった、ユネスコのSEL(社会性と情動の学習)の視点とも重なります。

今回の交流もまた、相手を理解し、協力しながら学ぶ力を育む機会となりました。

さらに、こうした対面での学びの中で、自分の言葉で伝えること、相手の思いを受け止めること、ともに活動を形にしていくことは、生徒たちの自己有用感を育むうえでも大切です。

自分がこの交流の一員として役割を持ち、仲間とともに学びをつくっていることを実感する経験は、学校教育における「ウェルビーイング」にもつながっていくことが期待されます。

文部科学省が重視する「主体的・対話的で深い学び」、市邨学園の理念である、「あたたかい心(慈悲)」「素直な心(忠実)」「くじけない心(忍耐)」、ユネスコ憲章の「平和の砦」とも響き合いながら、本事業は、対話と交流を基盤として平和と共生を考える学びの姿を具体的に示していきます。

本校では今後も、文部科学省EDU-Portニッポン応援プロジェクトのもと、ユネスコ憲章の理念をふまえながら、対話と交流を通して世界の課題、地域の歴史、文化的背景を結び付けて学ぶ教育実践を積み重ねてまいります。

次回は、午後に行われたフィールドワークの様子について報告いたします。

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