【メディア掲載】メ~テレ戦後81年特集で、本校の平和教育・国際協働の実践が紹介されました

2026年8月13日、メ~テレ(名古屋テレビ)の戦後81年の平和教育特集において、本校が継続して取り組む平和教育・国際支援活動が紹介されました。

今回の報道では、「戦争と平和を“自分ごと”として考える」ことを軸に、授業での学び、地域でのチャリティー活動、そしてカンボジアでの現地研修・学校支援へと、生徒たちの学びが段階的に実践へつながっていく様子を丁寧に取り上げていただきました。

名古屋経済大学ユネスコESD推進室、名古屋経済大学市邨高等学校ユネスコ平和教育推進部では、世界で起きている戦争、紛争、貧困、人権、難民などの課題について、知識として理解するだけではなく、生徒自身が「自分たちに何ができるのか」を問い、国内外の人々との対話や協働を通して、具体的な行動へとつなげる探究的な平和教育(ESD)を進めています。

この夏には、日本と台湾(姉妹校協定校)の大学生と高校生がカンボジアを訪問し、歴史的背景や社会課題について現地で学ぶとともに、これまで継続して交流・支援を行ってきた学校や地域を訪問しました。

また、日本国内の生徒ともオンラインでつなぎ、現地で得た気づきや問いを共有することで、教室と世界を結ぶ学びを実践しました。

こうした取り組みは、持続可能な社会の創り手を育むESD(持続可能な開発のための教育)の理念とも重なるものです。異なる歴史的・文化的背景をもつ人々と出会い、対話し、多様な立場を尊重しながら社会課題を捉えること。

そして、課題を傍観するのではなく、一人ひとりが社会の一員としてできる行動を考えることを大切にしています。

また、本校では国内外の学校、関係機関、専門家、地域の皆様との連携を通して、生徒の学びを学校内だけで完結させず、国際的な協働学習や社会参画へと発展させています。こうした学びの成果を広く社会へ発信することも、次の学びや対話を生み出す重要な教育活動の一つであると考えています。

今回の報道を通して、生徒たちがこれまで積み重ねてきた学びと行動、そして平和について考え続ける姿を多くの方々に届けていただきましたことに、心より感謝申し上げます。

◯番組から寄せられた言葉 ― 学びを、行動へ

今回の放送では、生徒たちが教室で平和について学ぶだけでなく、地域でのチャリティー活動、カンボジアでの現地学習・学校支援、そしてオンラインを活用した学びの共有へと、一つひとつ行動を積み重ねていく姿を紹介していただきました。

番組のスタジオでは、ゲストの小島よしおさんから、

「伝えるには熱が大事で、それが伝わってきた」

とのコメントをいただきました。

生徒たちが自ら問いをもち、学び、対話し、そして行動する。その思いや実践が、学校の外にも伝わったことは、生徒たちにとって大きな励みとなりました。

また、番組の中で松野至教諭は、平和を考える授業について、終戦の日を何気なく迎えるのではなく、過去の日本と現在の世界で起きていることを知ったうえで、平和について考えるきっかけにしてほしいとの思いを伝えています。

さらに、世界に目を向けることで、私たちが「当たり前」と感じている教育や日常が、決して世界共通の当たり前ではないことに気づくことができるとし、小さな学びを、小さな行動へとつなげてほしいとの願いを語りました。

本校が大切にしているのは、世界の課題について「知る」ことだけではありません。

知ることから、考えることへ。
考えることから、対話することへ。
そして、対話から行動へ。

国内外の人々との出会いや対話を通して、多様な文化や価値観を尊重し、世界の課題を自分自身とのつながりの中で捉え、「自分たちにできること」を考え、実践していくことを大切にしています。

今回の報道を、生徒たちのこれまでの学びの成果であると同時に、これからの学びと行動につながる新たな出発点として受け止めています。

取材・報道いただきましたメ~テレの皆様をはじめ、本校の教育活動を支えてくださっている地域の皆様、国内外の学校・関係機関・専門家の皆様に、心より感謝申し上げます。

今後も、UNESCOの理念とESD(持続可能な開発のための教育)の視点を大切にしながら、世界の課題を傍観するのではなく、対話と協働を通してよりよい社会の実現に参画する学びを、生徒たちとともに積み重ねてまいります。

今後も本校では、UNESCOの理念およびESDの視点を大切にしながら、世界の課題を自分ごととして捉え、他者との対話・協働を通して考え、行動することのできる生徒の育成を目指してまいります。

メ~テレ報道「【戦後81年】戦争と平和を“自分ごと”に 高校生がカンボジア支援で学ぶ 小さな行動の大切さ」

YouTubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=E1_i_pCQb6c

市邨高校インスタグラム報告はこちら

JICAエジプト事務所を訪問し、市邨学園文部科学省採択ユネスコ事業について報告

市邨高校ユネスコ平和教育推進部主任・名古屋経済大学ユネスコESD推進室の特任講師松野至教諭が、カイロにあるJICAエジプト事務所を訪問しました。

今回の訪問では、文部科学省採択事業として進めている国際協働型のESD・平和教育について、これまでの実践と今後の計画をご報告しました。

また、エジプトや中東地域における国際協力の現状を踏まえ、今後の教育活動や海外機関との連携に向けた貴重なご助言をいただきました。

今回得られた学びを、学生たちが世界の課題を自分事として捉え、対話と行動を通してよりよい社会の実現を目指す教育実践へとつなげてまいります。

ご多用のなか、貴重なお時間とご助言をいただきましたJICAエジプト事務所の皆様に、心より御礼申し上げます。

【カンボジア国際支援実践】JICAカンボジア事務所(プノンペン)を表敬訪問

― カンボジア国際支援実践の成果を報告し、感謝状を受領 ―

カンボジアで実施している国際支援実践・平和教育活動の一環として、JICAカンボジア事務所を表敬訪問しました。

今回の訪問では、市邨高校ユネスコ平和教育推進部と名古屋経済大学ユネスコESD推進室が連携して進めているカンボジアでの教育・国際支援活動について報告しました。

本事業では、生徒・学生がカンボジアの歴史や社会、教育について学ぶだけでなく、実際に現地を訪れ、人々との対話や学校との交流、支援活動を通して、国際協力について実践的に考えることを大切にしています。

JICAカンボジア事務所では、これまで継続して取り組んできたカンボジアでの学校支援や平和教育、国境を越えた生徒・学生の交流について報告するとともに、今後の事業の発展に向けた貴重なご助言をいただきました。

また、今回の訪問では、昨年度のカンボジアのコッコン州公立幼稚園支援活動に関する、カンボジア政府からの感謝状を受領しました。

この感謝状は、これまで活動に参加してきた生徒・学生をはじめ、カンボジアと日本の双方で本事業を支えてくださった多くの皆様との継続的な取り組みの積み重ねによるものです。

生徒・学生にとっても、自分たちが学び、考え、行動してきた取り組みが、国際協力の現場とつながっていることを実感する貴重な機会となりました。

本事業では、国際支援を一方向的な「支援する側」と「支援される側」の関係として捉えるのではなく、異なる文化や社会的背景を持つ人々と対話し、互いに学び合いながら課題について考えることを大切にしています。

今回いただいたご助言や学びを、今後のカンボジアでの活動だけでなく、市邨高校・名古屋経済大学における授業、探究活動、国際交流へと還元していきます。

市邨高校ユネスコ平和教育推進部と名古屋経済大学ユネスコESD推進室では、今後も国内外の学校、大学、国際協力機関、地域の皆様との連携を大切にしながら、生徒・学生が世界の課題を自分自身の問題として捉え、学び、対話し、行動へとつなげる平和・ESD教育を推進してまいります。

JICAカンボジア事務所の皆様、このたびは貴重なお時間をいただき、心より御礼申し上げます。

名古屋経済大学ユネスコESD推進室
名古屋経済大学市邨高等学校ユネスコ平和教育推進部

【カンボジア国際支援実践】在カンボジア日本国大使館を表敬訪問

― カンボジア国際支援実践の取り組みを報告 ―

カンボジアで実施している「カンボジア国際支援実践」の一環として、在カンボジア日本国大使館を表敬訪問しました。※ユネスコ日本ESD賞国内選考事業・文部科学省EDU-PORT応援プロジェクト(令和5年〜令和6年、令和7年、令和8年〜令和9年)採択・日本のユネスコ加盟75周年記念事業(YouTube配信)

今回の訪問では、市邨高校ユネスコ平和教育推進部と名古屋経済大学ユネスコESD推進室が連携して進めている国際教育活動について報告するとともに、カンボジアにおける学校支援、平和学習、現地の子どもたちとの交流、国境を越えた協働学習などについてご説明しました。

本事業では、文部科学省EDUーPORT応援プロジェクトに採択され、今年は、日本のユネスコ加盟75周年記念事業も実施します。

これまでのユネスコESD研修と同様に、単に海外を訪問することを目的とするのではなく、年間を通してユネスコ探究活動に取り組み、平和な世界を目指して、生徒・学生が現地の歴史や社会、文化について事前に学び、実際に現地を訪れ、人々との対話や交流を通して理解を深めることを大切にしています。

また、これまで継続して取り組んできたカンボジアの学校への支援についても報告しました。支援を一方的な「援助」として捉えるのではなく、現地の人々と学び合い、互いの文化や考え方を尊重しながら、持続可能な関係を築いていくことを目指しています。

大使館では、本事業のこれまでの歩みや、生徒・学生が探究学習を通して国際課題について考え、実際の行動へとつなげていることについてお伝えしました。

生徒・学生にとって、日本とカンボジアの関係や国際協力の現場について考える貴重な機会となりました。

今回の表敬訪問でいただいた学びを、今後のカンボジアでの活動や学校での授業、探究活動、国際交流へとつなげていきます。

市邨高校ユネスコ平和教育推進部と名古屋経済大学ユネスコESD推進室では、今後も国内外のさまざまな機関や学校と連携しながら、生徒・学生が世界の課題を自分自身の問題として捉え、対話し、考え、行動する平和・ESD教育を進めてまいります。

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市邨学園ユネスコ活動が文部科学省公募事業に採択されました

― 大学と高校が連携して取り組む、国境を越えた平和・ESD教育 ―

名古屋経済大学ユネスコESD推進室と名古屋経済大学市邨高等学校ユネスコ平和教育推進部が連携して取り組む国際教育活動が、文部科学省の公募事業「EDU-Portニッポン」の事業として採択されました。

本事業では、高校と大学がそれぞれの教育活動をつなぎ、日本の生徒・学生だけでなく、台湾、カンボジア、ヨルダンなど海外の学校・教育機関・国際協力機関等とも連携しながら、平和、国際協力、人権、難民問題、貧困、文化理解など、世界が抱える課題について学び、対話し、実際の行動へとつなげる教育を進めています。

単に海外について「知る」ことを目的とするのではありません。現地の人々との対話、オンラインでの国際交流、海外でのフィールドワーク、学校支援や難民支援などの実践を通して、生徒・学生一人ひとりが世界の課題を自分自身に関わる問題として考え、「自分たちにも社会のためにできることがある」と実感できる学びを目指しています。

 ◯高校と大学が連携するESD・平和教育

名古屋経済大学では「ユネスコESD推進室」、市邨高校では「ユネスコ平和教育推進部」が中心となり、高校生・大学生・教職員が連携して事業を展開しています。

高校での授業や探究活動で生まれた問いを大学での学びや専門的な知見につなぎ、さらに海外の学校や国際機関、NGOなどとの交流を通して発展させます。また、大学生と高校生が同じ国際課題について学び、協働して活動することで、学校種を越えた学びの場をつくっています。

こうした「高校と大学の接続」も、本事業の大きな特色の一つです。

◯日本・台湾・カンボジア・ヨルダンをつなぐ学び

本事業では、日本国内だけで完結する学習ではなく、国境を越えた対話と協働を重視しています。

台湾の姉妹校の学校との継続的な交流、カンボジアにおける平和学習や学校支援、ヨルダンにおける難民問題についての学習や対話などを通して、生徒・学生が異なる歴史や文化、社会的背景を持つ人々と直接向き合います。

現地を訪問する生徒・学生だけでなく、日本にいる多くの生徒もオンライン中継や授業を通して参加します。現地と教室をICTでつなぐことで、限られた参加者だけの経験にせず、学校全体へ学びを広げていくことも大切にしています。

◯「学ぶ」探究活動から「行動する」へ

市邨高校と名古屋経済大学が大切にしているのは、国際問題を遠い世界の出来事として傍観するのではなく、学びを具体的な行動につなげることです。

生徒・学生たちは、難民支援やカンボジアの学校支援、チャリティ活動、国際交流、現地からのオンライン学習会など、さまざまな実践に取り組んでいます。

その過程で、

「なぜ、この問題が起きているのか」
「異なる立場の人は、どのように感じているのか」
「自分たちに何ができるのか」

を考え、対話し、行動します。

答えを一方的に教えるのではなく、生徒・学生自身が問いを持ち、調べ、現地の声を聞き、考え、行動することを通して、持続可能で平和な社会を築く担い手を育てることを目指しています。

 ◯UNESCOの理念を学校教育の実践へ

UNESCO(ユネスコ)は、教育、科学、文化を通して平和の構築を目指す国際機関です。

本校・本学では、その理念を学校教育の中で具体化し、異文化を尊重する力、他者と対話する力、世界の課題を自分事として捉える力、そして社会のために行動しようとする力を育むことを重視しています。

今回の文部科学省公募事業への採択を、これまでの活動の到達点ではなく、さらに教育実践を発展させる機会として捉えています。

今後も名古屋経済大学ユネスコESD推進室と市邨高校ユネスコ平和教育推進部が連携し、国内外の学校、大学、国際機関、NGO、地域の皆様と協働しながら、次世代を担う生徒・学生とともに、平和と持続可能な社会の実現につながる学びを進めてまいります。

本ページでは、文部科学省公募事業への採択を示す採択証明書をあわせて公開いたします。

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【日本のユネスコ加盟75周年記念イベント】

カンボジアの学校で遊具贈呈式と国際交流を実施します

名古屋経済大学市邨高等学校ユネスコ平和教育推進部では、日本のユネスコ加盟75周年記念イベントとして、2026年8月6日にカンボジアの学校を訪問し、遊具贈呈式と国際交流を実施します。

本事業は、文部科学省「EDU-PORTニッポン」応援プロジェクトの一環として、日本・台湾・カンボジアの生徒がともに学び、持続可能な社会の実現に向けて行動するESD(持続可能な開発のための教育)の実践です。

「支援する」から「ともに学ぶ」へ

本校では、チャリティー活動を通して集めた支援を、カンボジアの子どもたちへ届けています。

しかし、私たちの目的は、遊具を贈ることだけではありません。

現地の子どもたちと出会い、ともに遊び、ともに学び、それぞれの文化や生活、価値観を尊重しながら交流することを大切にしています。

支援する人、支援される人という関係ではなく、同じ地球に暮らす一人ひとりが、ともに未来を創る仲間として学び合うことを目指しています。

国境を越えて育む「地球市民性」

これまで本校では、日本と台湾の生徒が継続的に交流を重ね、カンボジアやパレスチナの学校支援について学び、その学びを行動へとつなげてきました。

チャリティー活動や国際交流は、誰かを助けるためだけの活動ではありません。

世界の課題を自分自身の課題として捉え、多様な文化や価値観をもつ人々と協働しながら課題解決を考える力を育むことが、本事業の大きな目的です。

今回の交流を通して、生徒たちは現地の子どもたちとの対話や体験から、新たな気づきや学びを得るとともに、互いを尊重し合う関係を築いていきます。

未来へつながる学び

ESDは、「持続可能な社会の創り手」を育成することを目指しています。

本校では、知識を学ぶだけでなく、その学びを社会への行動へとつなげることを重視しています。

今回の遊具贈呈式と学校交流は、教育を通じて国境を越えた信頼関係を育み、一人ひとりが平和で持続可能な未来の実現に向けて行動するきっかけとなることを願っています。

現地からの学びと交流の様子は、オンラインでも発信する予定です。

生徒たちが世界とつながり、ともに学び、ともに未来を創る姿を、ぜひご覧ください。

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地域から世界へ、学びを行動へ 〜9年目となる地域と連携したカンボジア学校支援・パレスチナ学校支援〜

地域から世界へ、学びを行動へ

仲田銀座商店街夏祭りでカンボジア・パレスチナ学校支援チャリティーを実施

名古屋経済大学市邨高等学校の生徒たちは、仲田銀座商店街の皆様から温かいご支援をいただき、夏祭りにおいて、カンボジアとパレスチナの学校支援を目的としたチャリティー綿菓子を実施しました。

市邨高校では、ユネスコスクールとして、平和、人権、国際理解、文化の多様性、持続可能な社会づくりを大切にした教育活動を推進しています。

ユネスコ平和教育推進部を中心に、生徒たちは世界で起きている課題を知識として学ぶだけでなく、現地の人々や国内外の学校、国際協力に携わる方々との対話を通して課題の背景を考え、自分たちにできる行動へと学びをつなげています。

今回のチャリティー活動も、募金を集めることだけを目的としたものではありません。

生徒たちは、カンボジアやパレスチナの歴史、紛争、貧困、教育環境について学び、地域の皆様に活動の目的を自分たちの言葉で伝えました。綿菓子作りや来場者との交流、仲間との協働を通して、社会の一員として責任をもって行動することの意味を学びました。

地域での小さな行動が、国境を越え、世界の子どもたちの学びと未来につながることを実感する、貴重なESDの実践となりました。

市邨高校 ユネスコインスタグラムリンク先
https://www.instagram.com/reel/DbQiCOOzA9R/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

◯ 9年目を迎えたカンボジアの子どもたちへの支援

市邨高校によるカンボジアの子どもたちへの支援活動は、今年で9年目を迎えます。

これまで、生徒たちは現地の教育環境や生活課題について学びながら、文房具や子ども服の寄贈、遊具や手洗い設備の整備支援、チャリティー活動、現地と日本をつなぐオンライン学習会などに継続して取り組んできました。

こうした活動で大切にしているのは、現地の人々を一方的な「支援の対象」として捉えないことです。

現地の文化や暮らし、願い、地域の力を尊重し、互いに学び合う姿勢を大切にしています。生徒たちは、支援する側・される側という固定的な関係を越え、共に持続可能な未来をつくる仲間として、対話と協働を重ねています。

本校の継続的な活動は、文部科学省「ユネスコスクール公式ウェブサイト」でも紹介されています。

▶ [名古屋経済大学市邨高等学校のユネスコスクール活動]
(https://www.unesco-school.mext.go.jp/schools/list/nagoya-university-of-economics-ichimura-senior-high-school/)

◯昨年度のチャリティーを、カンボジアの子どもたちへ

昨年度、生徒・学生が地域行事や学校行事を通して取り組んだチャリティー活動は、2026年8月6日にカンボジアの公立学校で実施する遊具贈呈式へとつながります。

当日は、日本と台湾の高校生・大学生が現地を訪問し、これまで探究してきたカンボジアの教育環境、貧困、地域の暮らし、国際協力について発表します。

その後、子どもたちが安全に体を動かし、友達と遊び、心身の成長につなげることのできる遊具を贈呈します。

遊具を届けることだけでなく、現地の子どもたちや地域の皆様と交流し、それぞれの文化や暮らしを学び合うことを大切にします。

▶ [8月6日 カンボジア公立学校への遊具贈呈式・探究学習発表会](https://www.unesco-school.mext.go.jp/?action=bbs_view_main_post&bbs_id=17&block_id=658&nc_session=c1f2p5ub6ub9ickg8qoubm12e6&page_id=0&post_id=45)

◯歴史の記憶から平和を探究する

2026年8月2日には、日本のユネスコ加盟75周年記念事業として、カンボジア・プノンペンにあるトゥールスレン虐殺資料館と日本をオンラインでつなぐ探究学習会を開催します。

日本と台湾の高校生・大学生が、クメール・ルージュ政権下で起きた人権侵害や虐殺の歴史について事前に学び、現地からの中継や対話を通して、歴史の記憶を継承する意味を考えます。

過去の悲劇を知ることだけで終わらせず、差別や暴力を生み出す社会の構造、人間の尊厳、平和を守るための責任について考え、現在と未来の行動へつなげます。

これは、平和を単に願うだけではなく、歴史的事実に向き合い、多様な立場から考え、より公正な社会をつくるために行動する力を育む平和教育です。

▶ [8月2日 第2回カンボジア世界遺産からの探究学習会](https://www.unesco-school.mext.go.jp/information/info-list/)

◯難民女性との対話から、公正な社会を考える

2026年8月19日には、日本・台湾・ヨルダンをオンラインでつなぐESD探究学習発表会・国際対談を開催します。

日本と台湾の高校生・大学生が、難民問題、フェアトレード、女性の就労と自立、国際支援について学んだ成果を発表します。さらに、ヨルダンで難民女性の生活や仕事に関わる活動に取り組む方々と対話します。

この学習会では、難民女性を「かわいそうな人」や一方的な支援の対象として捉えるのではなく、一人ひとりが経験、能力、尊厳、希望をもつ存在であることに向き合います。

また、私たちが商品を購入するという日常の選択が、生産者の仕事、生活、人権、社会の公正さとどのようにつながっているのかを考えます。

生徒たちは、対話を通して自分たちが無意識に抱いていた見方や前提を問い直し、多様な立場を尊重しながら、公正で持続可能な社会に向けて自分たちにできる行動を探究します。

▶ [8月19日 日本・台湾・ヨルダンをつなぐESD探究学習発表会・国際対談](https://www.unesco-school.mext.go.jp/event/%E3%80%90%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%A6%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%B3%E5%8A%A0%E7%9B%9F75%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%80%91%EF%BC%98%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%99%E6%97%A5/)

◯「知る」から「行動する」へ

今回の活動は、地域で行うチャリティー、授業や探究学習、海外の学校との協働、現地訪問、オンライン対話、学習成果の発信を一つにつなぐ教育実践です。

生徒たちは、次の学習の循環を経験します。

世界の課題を知る。
背景や原因を多面的に考える。
現地の人々や仲間と対話する。
自分たちにできる行動を選択する。
社会に向けて発信する。
活動を振り返り、次の学びへつなげる。

この循環を通して、生徒たちは知識や技能だけでなく、他者への共感、多様性を尊重する態度、批判的に考える力、仲間と協働する力、責任ある意思決定、社会に参画する力を育んでいます。

市邨高校が目指すのは、国際問題を遠くから眺める人ではなく、世界の課題と自分とのつながりを考え、他者と協働しながら、よりよい社会に向けて行動できる人を育てることです。

地域に根差しながら世界とつながり、世界で得た学びを再び地域へ還元する。

市邨学園はこれからも、名古屋経済大学ユネスコESD推進室と連携し、ユネスコの理念とESDの考え方を教育活動の中で具体化し、平和で公正かつ持続可能な社会の創り手を育む教育を推進してまいります。

生徒たちの学びと行動を温かく支えてくださった仲田銀座商店街の皆様、チャリティーにご協力いただいた地域の皆様に、心より御礼申し上げます。

From the Local Community to the World: Turning Learning into Action

Charity Event Held at the Nakata Ginza Shopping Street Summer Festival in Support of Schools in Cambodia and Palestine

Students of Nagoya University of Economics Ichimura Senior High School took part in a charity cotton candy activity at the Nakata Ginza Shopping Street Summer Festival, with the warm support of the local shopping street community. The activity was organized to support schools in Cambodia and Palestine.

As a UNESCO Associated School, Ichimura Senior High School promotes educational activities that value peace, human rights, international understanding, cultural diversity, and the creation of a sustainable society.

Through the school’s UNESCO Peace Education Promotion Department, students do not merely study global issues as academic knowledge. They engage in dialogue with people in affected communities, schools in Japan and abroad, and individuals involved in international cooperation. Through these encounters, they examine the background of global challenges and connect their learning with concrete action.

This charity activity was therefore not simply intended to raise funds.

Students studied the history, conflicts, poverty, and educational conditions of Cambodia and Palestine, and explained the purpose of the initiative to visitors in their own words. By making cotton candy, interacting with members of the local community, and cooperating with their peers, they learned what it means to act responsibly as members of society.

The experience became a meaningful practice of Education for Sustainable Development, enabling students to recognize that actions taken within their local community can cross national borders and contribute to the learning and future of children around the world.

◯Nine Years of Support for Children in Cambodia

Ichimura Senior High School’s support for children in Cambodia has now entered its ninth year.

Students have continuously studied local educational and living conditions while engaging in the donation of stationery and children’s clothing, support for playground and handwashing facilities, charity activities, online learning programs connecting Cambodia and Japan, and exchanges with local communities.

A fundamental principle of these activities is that people in Cambodia are not regarded simply as passive recipients of assistance.

Students are encouraged to respect local culture, ways of life, aspirations, and the strengths of the community. Rather than maintaining a fixed relationship between those who provide support and those who receive it, the school seeks to develop dialogue and collaboration among partners working together toward a sustainable future.

The school’s continuing initiatives are also introduced on the official UNESCO Associated Schools website of Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology.

▶ [UNESCO Associated School Activities of Nagoya University of Economics Ichimura Senior High School]

(https://www.unesco-school.mext.go.jp/schools/list/nagoya-university-of-economics-ichimura-senior-high-school/)

◯Connecting Last Year’s Charity Activities with Children in Cambodia

The charity activities conducted by students and university participants during the previous academic year will lead to a playground equipment presentation ceremony at a public school in Cambodia on August 6, 2026.

High school and university students from Japan and Taiwan will visit the community and present the results of their inquiry-based studies on education, poverty, local life, and international cooperation in Cambodia.

They will then present playground equipment that will allow children to exercise safely, play together, and support their physical and emotional development.

The purpose of the visit is not only to deliver equipment. Students will also interact with local children and community members, learn about their culture and daily lives, and develop mutual understanding.

▶ [August 6: Playground Equipment Presentation Ceremony and Inquiry-Based Learning Program in Cambodia]

(https://www.unesco-school.mext.go.jp/?action=bbs_view_main_post&bbs_id=17&block_id=658&nc_session=c1f2p5ub6ub9ickg8qoubm12e6&page_id=0&post_id=45)

◯Exploring Peace through Historical Memory

On August 2, 2026, an inquiry-based learning program connecting Japan with the Tuol Sleng Genocide Museum in Phnom Penh, Cambodia, will be held as part of the commemorative program marking the 75th anniversary of Japan’s membership in UNESCO.

High school and university students from Japan and Taiwan will study the human rights violations and mass atrocities committed under the Khmer Rouge regime. Through a live connection from the museum and dialogue with participants, they will consider the significance of preserving and passing on historical memory.

The purpose is not simply to learn about tragedies of the past. Students will examine the social structures that can give rise to discrimination and violence, reflect on human dignity and responsibility for peace, and connect historical learning with actions in the present and future.

This represents a form of peace education that moves beyond merely wishing for peace. It encourages students to face historical facts, examine issues from multiple perspectives, and develop the capacity to act toward a more just society.

▶ [August 2: Inquiry-Based Learning Program from a Cambodian World Heritage Site]
(https://www.unesco-school.mext.go.jp/information/info-list/)

◯ Considering a Just Society through Dialogue with Refugee Women

On August 19, 2026, an ESD inquiry presentation and international dialogue will connect participants in Japan, Taiwan, and Jordan.

High school and university students from Japan and Taiwan will present what they have learned about refugee issues, fair trade, women’s employment and economic independence, and international assistance. They will also engage in dialogue with people in Jordan who work closely with refugee women and support their livelihoods and employment.

The learning program will not portray refugee women merely as people to be pitied or as passive recipients of aid. Instead, students will encounter them as individuals with their own experiences, abilities, dignity, hopes, and aspirations.

Students will also consider how everyday consumer choices are connected to producers’ work, living conditions, human rights, and social justice.

Through dialogue, they will examine and reconsider their own assumptions, respect diverse perspectives, and explore actions they can take toward a more just and sustainable society.

▶ [August 19: ESD Inquiry Presentation and International Dialogue Connecting Japan, Taiwan, and Jordan]

(https://www.unesco-school.mext.go.jp/event/%E3%80%90%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%A6%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%B3%E5%8A%A0%E7%9B%9F75%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%80%91%EF%BC%98%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%99%E6%97%A5/)

◯From Knowing to Taking Action

This initiative connects community-based charity activities, classroom learning, inquiry-based learning, international school collaboration, visits to local communities overseas, online dialogue, and the public sharing of learning outcomes.

Through these activities, students experience the following learning cycle:

They learn about global challenges.
They examine their causes and backgrounds from multiple perspectives.
They engage in dialogue with local communities and fellow students.
They choose actions they can take.
They communicate their learning to society.
They reflect on their experiences and connect them with further learning.

Through this process, students have opportunities to develop not only knowledge and skills, but also empathy, respect for diversity, critical thinking, collaboration, responsible decision-making, and participation in society.

Ichimura Senior High School aims to nurture students who do not simply observe international challenges from a distance, but who recognize their own connection to those challenges and work with others toward a better society.

Rooted in the local community while connected with the wider world, the school brings global learning back into the community.

Ichimura Senior High School will continue to embody the principles of UNESCO and ESD through its educational activities and nurture learners who contribute to the creation of a peaceful, just, and sustainable society.

We extend our sincere appreciation to the Nakata Ginza Shopping Street community and to all those who supported the students’ learning and charity activities.

弁護士と学ぶ「社会的にいいこと」を超えるユネスコ探究学習

― 質問によって事実を明らかにし、社会課題の構造を考える ―

2026年7月9日、本校では、GI&T法律事務所の松尾宣宏弁護士を講師としてお招きし、パレスチナ、ヨルダン、カンボジアなどの社会課題を考える特別探究授業をユネスコゼミにて実施しました。

講義の題名は、「『社会的にいいこと』を超えて―パレスチナ、ヨルダン、カンボジア問題を考えるときの武器」です。

今回の授業で松尾弁護士から示されたのは、それぞれの社会問題に対する一つの答えではありません。生徒たちは、法律家が事実を確認し、問題の構造を捉え、判断の土台をつくるために用いる思考方法を学びました。

◯共感だけで終わらず、事実を確かめる

紛争、貧困、難民問題、人権侵害について学ぶとき、「悲しい」「許せない」「助けたい」と感じることは、問題に関心を持つ大切な出発点です。

一方で、松尾弁護士からは、共感だけでは問題の原因や解決の方法にたどり着くことはできないという視点が示されました。

何が起きたのか。
なぜ起きたのか。
誰が、どのような立場で関わっていたのか。
その判断を支える事実や証拠は何か。
ほかの選択肢はなかったのか。

生徒たちは、感情による評価を急ぐのではなく、まず事実を具体的に確認することの重要性を学びました。

◯ 法律家の思考方法を探究活動に生かす

授業では、松尾弁護士が示した「法律・要件・当てはめ・事実・証拠」という法律問題を考えるための五つの視点を学びました。

法律家は、当事者の話を聞くだけで直ちに結論を出すのではなく、どのような事実があり、その事実を何が裏付けているのかを確認します。そして、事実と証拠を往復しながら、問題の全体像に近づいていきます。

この考え方は、法的な問題だけでなく、ニュースや国際問題、社会課題について調査し、自分の考えを形成する探究学習においても重要です。

情報があふれる現代社会では、強い言葉や印象だけに左右されず、情報源を確かめ、事実と意見を区別し、複数の立場から検討する力が求められます。

◯トゥールスレン収容所を題材とした仮想尋問(カンボジア)

授業の後半では、カンボジアのポル・ポト政権下で使用されたトゥールスレン収容所を参考にした、架空の収容施設を題材とする仮想尋問を行いました。

松尾弁護士が収容所の施設長役となり、生徒たちは調査団の立場から、施設内で実際に何が行われていたのかを明らかにするための質問を考えました。

生徒は、まず一人で質問を付箋に書き出し、その後、グループで質問を整理しました。最初の質問では、施設長の立場、指示を出した組織、収容の基準、取調べの方法など、基本的な事実を確認しました。

尋問が進むと、生徒たちは、得られた回答を次の質問につなげていきました。

「取調べが目的であるなら、なぜ十分な食事を与えなかったのか」
「命令に従わなければ、実際にどのような処罰があったのか」
「治安を守るという目的は、本当に達成されていたのか」
「命令した組織と、実際に行動した個人の責任をどのように考えるのか」

生徒たちは、一つの回答をそのまま受け入れるのではなく、複数の証言を結び付け、説明に矛盾がないかを確かめながら、新たな問いを生み出しました。

◯加害と被害を単純化しない学び

今回の仮想尋問では、施設長を単純な「悪人」として断罪することが目的ではありませんでした。

命令に従わなければ、自分や家族が処罰されるかもしれない状況の中で、個人はどのような選択ができるのか。組織や制度の責任と、個人の責任をどのように考えるべきか。恐怖や思想、命令、利益は、人の行動にどのような影響を与えるのか。

生徒たちは、質問を重ねることで、歴史的な人権侵害の背景には、組織、権力、恐怖、思想、個人の判断が複雑に関係していることに気付きました。

被害の深刻さを学ぶと同時に、なぜ人が加害に関わるのかを考えることは、同じ問題を繰り返さないためにも重要です。

◯「問い」を通して社会問題の解像度を高める

今回の授業で、生徒たちは社会問題についての知識を一方的に受け取ったのではありません。

自ら質問をつくり、回答を聞き、そこから次の問いを生み出すことによって、問題の背景と構造を自分たちの力で明らかにしていきました。

「ひどい」「かわいそう」という感想から一歩進み、

なぜ起きたのか。
何を変えれば防ぐことができたのか。
解決を考えるために、どの事実がまだ不足しているのか。

と問い続けることが、社会課題を深く理解し、現実的な解決策を考えるための基盤となります。

◯探究学習・法教育・ESDをつなぐ実践

本授業は、法教育の専門的な思考方法を、国際理解教育、平和教育、探究学習へとつなげる実践です。

生徒が自ら問いを立て、情報を集め、根拠に基づいて判断し、異なる立場について対話する学びは、探究的な学習の基盤となります。

また、平和、人権、公正、責任について考え、複雑な社会課題を自分たちと関係のある問題として捉えることは、ESD(持続可能な開発のための教育)が大切にする学びにもつながります。

 

 

一方的な善意や支援する側の視点だけで社会問題を捉えるのではなく、現地の歴史、制度、人々の立場を事実に基づいて理解することは、本校が取り組むカンボジア学校支援、パレスチナ学校支援、難民女性との協働活動においても欠かせません。

本校では今後も、専門家、国際機関、大学、国内外の学校や関係団体との連携を

通して、生徒たちが世界の課題を傍観せず、事実に基づいて問い、対話し、より公正で平和な社会の実現に向けて行動する力を育む教育活動を推進してまいります。

市邨高校ユネスコ活動報告インスタグラム1

市邨高校ユネスコ活動報告インスタグラム2

 

フェアトレードを通して難民女性の仕事と尊厳について学びました

― ヨルダンの社会的企業「Tribalogy」とつながる国際支援・探究活動 ―

本校では、2026年6月から7月下旬にかけて、ヨルダンの社会的企業「Tribalogy(トライバロジー)」のフェアトレード活動について学び、難民女性が制作した商品を通して、仕事、文化、尊厳、国際支援の在り方を考える探究活動に取り組みました。

Tribalogyは、ヨルダンのザルカを拠点に、シリア、イラク、パレスチナなどにルーツを持つ難民や、受入地域の職人と協働する社会的企業です。難民女性たちは、故郷から受け継いだ刺しゅうなどの技術を生かしながら、バッグや小物などの商品を制作しています。

 Tribalogyの商品から、私たちの買い物と世界のつながりを考える

私たちは、ヨルダンで活動する社会的企業「Tribalogy(トライバロジー)」のフェアトレード活動について学びました。

Tribalogyでは、難民女性や地域の職人の方々が、刺しゅうなどの伝統的な技術を生かして商品を制作しています。私たちは、商品について調べる中で、手仕事が収入につながるだけでなく、文化を受け継ぐことや、自分らしく働くこと、尊厳を守ることにもつながっていると知りました。

最初は、商品を購入することが支援になると考えていました。しかし、学びを進める中で、買うことだけで終わってはいけないと感じました。

「誰が、どのような環境で作っているのか」
「商品に込められた思いや文化を、私たちは理解しているか」
「公正な取引とは、どのようなものか」
「自分たちの買い物は、社会にどのような影響を与えるのか」

私たちは、このような問いを持ちながら、フェアトレード、難民問題、働く権利、国際協力について考えてきました。

動画では、Tribalogyの活動や商品の背景、学習を通して私たちが気付いたことを、生徒自身の言葉で紹介しています。

フェアトレード商品を一つ購入するだけで、難民を取り巻くすべての問題が解決するわけではありません。紛争や避難、教育や仕事の機会の不足など、背景には複雑な課題があります。

それでも、商品を作った人のことを知り、その文化や技術を尊重し、自分の選択について考えることは、私たちにもできる行動の一つだと思います。

世界の問題を遠い出来事として終わらせず、日常の買い物や選択から、自分たちにできることを考えていきたいです。

インスタグラムリンク

High School Students Explore Fair Trade and Refugee Women’s Work

What Tribalogy Taught Us About the Connection Between Our Choices and the World

We learned about the fair trade activities of Tribalogy, a social enterprise based in Jordan.

At Tribalogy, refugee women and local artisans create products using traditional skills such as embroidery. As we learned more about their work, we came to understand that handicrafts can provide not only income, but also opportunities to preserve culture, work with dignity, and maintain a sense of identity.

At first, we thought that purchasing the products itself was the main form of support. However, as our learning continued, we realized that support should not end with simply buying something.

Who made this product, and under what circumstances?
Do we understand the culture and meaning behind it?
What does fair trade truly mean?
How do our everyday choices affect people and society?

By asking these questions, we explored fair trade, refugee issues, the right to work, and international cooperation.

In this video, we introduce Tribalogy’s activities, the stories behind its products, and what we discovered through our inquiry-based learning.

Buying one fair trade product cannot solve every challenge faced by refugees. Conflict, displacement, limited access to education, and a lack of employment opportunities are complex issues that require continued learning and action.

Even so, learning about the people who make the products, respecting their skills and culture, and thinking carefully about our own choices are meaningful steps that we can take.

We do not want to see global issues as distant problems unrelated to us. Through our daily choices, including what we buy, we hope to continue thinking about how we can contribute to a fairer and more peaceful society.

Please watch our video and learn more about Tribalogy and the ideas behind its fair trade activities.

 

ゲームを通してパレスチナ問題を学ぶ特別授業を実施しました

― 社会課題を「遠い出来事」で終わらせず、平和について考える ―

本校では、パレスチナにルーツを持つデザイナーのアハマド・サクファルハイト先生を講師としてお招きし、ボードゲームを通してパレスチナ問題について学ぶ特別授業を実施しました。

授業には、国際協力や平和について学ぶ「ユネスコゼミ」の高校2・3年生45名が参加しました。

アハマド先生は、パレスチナ出身のご両親のもと、サウジアラビアで生まれ育ち、現在は多摩美術大学大学院博士後期課程で学びながら、アートやデザイン、ゲームを活用した平和教育に取り組まれています。

今回の授業では、アハマド先生が考案したボードゲームを使い、ヨルダン川西岸地区における入植をめぐる複雑な問題について学びました。

生徒たちは、土地をめぐる対立や人々の置かれた状況を表したカードを読み取りながら、ゲームを進めました。単に知識として歴史や国際情勢を覚えるのではなく、異なる立場や力関係、選択によって状況が変化していく過程を体験し、パレスチナの人々が直面してきた人道上の課題について考えました。

ゲームを終えた生徒からは、パレスチナ問題の構造を体感できたことや、ニュースで見聞きするだけでは分からなかった複雑さに気付いたことなどが語られました。
本授業では、ゲームによって社会課題を単純化して理解することを目的としているのではありません。現実の問題は、ゲームだけで捉え切れるものではなく、歴史的背景や複数の立場、現在も続く人々の苦しみを、資料や対話を通して継続的に学ぶ必要があります。

その上で、ゲームを学びの入口として活用することにより、生徒たちは遠く離れた地域で起きている出来事を、自分たちとは無関係な問題として傍観するのではなく、平和、人権、公正、共生という視点から主体的に考える機会を得ました。

また、アハマド先生からは、学校での学びを社会や世界とつなげてほしいというメッセージが伝えられました。生徒たちは、異なる背景を持つ人の経験や思いに耳を傾け、学んだことを周囲に伝えることの大切さについても考えました。

今回の取組は、対話や体験を通して世界の課題を自分事として捉え、より公正で平和な社会の実現に向けて自らの役割を考える、ユネスコ平和教育およびESD(持続可能な開発のための教育)の実践です。

本校では今後も、国際機関、大学、専門家、国内外の学校や支援団体と連携しながら、生徒たちが事実に基づいて社会課題を探究し、異なる立場を尊重しながら対話し、平和のために行動する力を育む教育活動を推進してまいります。

本授業の様子は、2026年6月20日付の中日新聞朝刊市民版および「中日進学ナビ」で紹介されました。

【中日新聞・中日進学ナビ】
「パレスチナ問題 ゲームで学ぶ 名経大市邨高 作者が講師、人道危機体感」

Special Lesson on the Palestinian Issue Through Game-Based Learning

Encouraging Students to See Global Challenges as Their Own Concern

Our school invited Mr. Ahmad Sakfalhait, a designer with Palestinian roots, to lead a special lesson in which students learned about the Palestinian issue through a board game.

A total of 45 second- and third-year students from our UNESCO Seminar, which focuses on international cooperation and peace, participated in the lesson.

Mr. Ahmad was born and raised in Saudi Arabia to Palestinian parents. He is currently studying in the doctoral program at the Graduate School of Tama Art University, while also engaging in peace education through art, design, and game-based learning.

During the lesson, students used a board game designed by Mr. Ahmad to explore the complex issues surrounding settlements in the West Bank.

As they played, the students read cards representing conflicts over land and the situations faced by people living in the region. Rather than simply memorizing historical facts or international affairs, they experienced how circumstances can change depending on different positions, power relationships, and decisions. This helped them consider the humanitarian challenges faced by Palestinian people.

After the game, students reflected that they had gained a more concrete sense of the structure of the Palestinian issue and had become aware of complexities that are difficult to understand through news reports alone.

The purpose of the lesson was not to reduce a serious social issue to a simple game. The realities of the conflict cannot be fully understood through game-based learning alone. Continued study of the historical background, multiple perspectives, and the suffering of people affected by the conflict remains essential.

By using the game as an entry point, however, students were encouraged to move beyond viewing events in a distant region as unrelated to their own lives. They considered the issue from the perspectives of peace, human rights, justice, and coexistence.

Mr. Ahmad also encouraged students to connect what they learn at school with society and the wider world. The lesson gave students an opportunity to listen to the experiences and perspectives of people from different backgrounds and to consider the importance of sharing what they have learned with others.

This initiative represents a practical example of UNESCO peace education and Education for Sustainable Development (ESD). Through dialogue and experiential learning, students were encouraged to see global challenges as personally relevant and to consider their own role in building a more just and peaceful society.

Our school will continue to collaborate with international organizations, universities, experts, schools in Japan and overseas, and support organizations. Through these partnerships, we aim to nurture students who can investigate social issues based on facts, respect different perspectives, engage in dialogue, and take action for peace.

The lesson was featured in the June 20, 2026 morning edition of the Chunichi Shimbun and on the Chunichi Shingaku Navi website.